吉平酒店だより

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吉平酒店だより 2023.1 2023年の抱負

 本年もよろしくお願い申し上げます。2023年は卯年ですね。年女なのでうさぎのようにぴょんぴょんと何事も前進してゆきたいと思ったら厄年でした...。まずはお祓いに行きたいと思います。吉平酒店もひとっ飛びに前進と思うのですが、創業以降跳ねるように進んできたわけではない私達なので、今年も着実に一歩一歩前にが合っているように思っています。コロナ禍、円安、世の中の動きは目まぐるしく変わってゆきますが、歩みを止めず前に前に進んでゆきたいです。  クリスマス寒波からの寒い年末年始となりました。年々寒さに弱くなり、寝る前には布団を布団乾燥機で温め、レッグウォーマーをし、首にはレンジで温めて使うあずき入りのカイロをして寝ています。寒いのはつらいですが、この寒さや由季があるからこそ春になった時に水が蓄えられ植物がしっかり芽吹く事ができるのかなと思います。しかし寒いものは寒い!風邪を引いても困る!のでしっかりと体を温め(加湿も忘れずに)寒い冬を過ごしたいと思います。 吉平酒店Winter Sale!! ~1月9日(祝)まで 店内ワイン表示価格より10%OFF!!! ※ワゴンSaleの商品は対象外となります Sale期間も残りわずかと!お待ちしております! 新春特別ワゴンセール!1月1日~売り切れまで 入荷未定のため在庫1本になってしまったワインや、ラベル不良のワインなどを集めたワゴンセールを行います。Winter Saleの10%OFFよりもさらにお得となっております。売り切れ御免のセールです。 掘り出し物もたくさん!ぜひ覗きに来て下さい。お待ちしております。 吉平酒店は年末年始休まず営業しております。OPEN10:00~CLOSE19:00 吉平酒店よもやま話  明けましておめでとうございます。2022年は格別の御愛顧を賜り何とか年を越す事が出来ました。もはや吉平酒店の備忘録ではないかと思いながら1年を振り返り、2023年はどうありたいかを抱負として残しておこうと思います。新年のちょっとした読み物にご覧いただければ幸いです。 ・2022年の振り返り  2022年で学んだ事は「最後まで何があるか分からない」でした。昨年は世の中の動き始めを感じたと共に、出産という家庭状況により馳走よしひらの営業形態を制限している身としては、歯がゆさを痛感した半年ほど(2023年もまだ続きますが…)でした。しかし、吉平酒店の方では新しいインポーターさんが数社増え、例年以上に希少な高価格帯ワインを取り扱い、イベント出店やワイン会が再開するなど嬉しい事も沢山ありました。一見順調そうに見えますが、想定よりも市場のレスポンスが鈍かったり遅かったりと、都市部と地方のスピード感と高揚感の差を感じた年でもありました。そして極めつけは冒頭にあるように、最後の最後実際に品物を納めるまでイレギュラーの可能性が往々にしてある事を学びました。 ・2023 年の抱負  新年明けたばかりという事もありますが、2023 年は飛躍の年になると期待しています。これは事業者として規模を拡大させるという意味ではなく、仕事内容の成熟や知名度の拡大といった事です。これを成功させるには「馳走よしひら」が必要不可欠だと認識しています。また、営業を再開させる際には当然休業時よりパワーアップしないと‼と感じており、コロナ禍に標準を合わせるのではなく、もう少し先の自分達を見据えて再開までの時間を過ごしていくことが肝だと思います。 ・仕事もライフワークの中の1つ  朝日村に来てから今年で8年が経とうとしています。同時に勤め人を辞めて自営業者となり、子供を授かり親になったりと、朝日村での日々は前職の年数よりも短いにも関わらず濃密な時間を過ごしています。時には受け入れられ、時には試されながら、御愛顧いただいているお客様に支えられここまできました。しかし、これからは表題にもある通り仕事最優先だった今までの働き方から、昨今よく聞くライフワークバランスというものに取り組み、仕事と同じ様に家族との時間も大切にしていきたいと思います。これには昨年から少しずつ取り組んでいますが、言うは易く行うは難しのことわざ通りで、単純に言えば効率よく稼ぐを実現しなければなりません。ただ物の利益率を上げるでは今の時代無理がありますので、「自分の価値を上げる」が必要となり、研究室的な意味でも馳走よしひらが要かなと思います。  さてさて、野望丸出しの吉平酒店並びに馳走よしひらですが、このお店面白いな!と思っていただけるように頑張っていきたいと思いますので、2023年も昨年と変わらぬ御愛顧を宜しくお願い申し上げます。
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吉平酒店だより 2022.12 2022年の振り返り

 気が付けば2022年も残すところあと1ヶ月となりました。11月はそんなことなかったのに、12月と聞くと急にあれもこれもしなければ!と今年の内にやらなければいけない事がポンポンと浮かんできます。私のやらなければならない事は、この前うっかり破いてしまった障子を張り替える事です。娘に「かか(母)、ここ破いちゃったね」と何度も言われる位ビリビリにしてしまったので、重い腰を上げて頑張ろうと思います。  皆さんの今年の内に!は何でしょうか?日に日に寒さも増してきて何かするにはおっくうになりがちですが、新しい年を気持ちよく迎えるために早め早めに片づけていきたいですね。 吉平酒店Winter Sale 12月19日(土)~1月9日(祝日)まで 店内ワイン全品表示価格より10%OFF!!! ※先月号でお知らせした総業特別ワイン3銘柄は対象外とさせて頂きます。 ご家族・お友達など集まる機会に美味しいワインはいかがでしょうか?お待ちしております!! 今月のおすすめワイン ドメーヌ カンタン ジャノ 高騰するブルゴーニュの救世主と言われるカンタン ジャノから3銘柄入荷しました。もちろん安いだけではなく、現地フランスのミシュラン星付きレストランでもオンリストされている実力派です。 ただ残念なのは本数があまりない事...。ヴィラージュ(村名)クラスは特に少ないのでぜひこの機会にお買い求め下さいませ。 ・ブルゴーニュ ルージュ2020 税込¥2,300 ・マランジュ ヴィエイユ ヴィーニュ 税込¥2,750 ・サントネイ プルミエクリュ パスタン2020 税込¥4,000 吉平酒店よもやま話  2022年も残り1ヵ月となりました。年々時間の流れが早く感じて年初めなんて思い出せないくらいです。また、2022年は日常や平常がいかに幸せなことかを感じるタイミングが多くありましたので、そんなことを含め少し振り返ってみたいと思います。 ・2022年を振り返る吉平酒店を取り巻く環境  2022年はワイン業界的にとって厳しい年となりました。原因は色々とありますが大きいものは、ウクライナ戦争と円安為替です。当店が主に取り扱うのはヨーロッパのワインですので為替というよりは船の航路に影響があり、通常よりも遠回りをして日本にワインが輸入されています。当然輸送費用が高くなりワインは値上がり、そこに追い打ちをかけるように円安為替により生活必需品が値上がりし、ワインはより贅沢品になりつつあります。 ・吉平酒店の現状と展望  吉平酒店の現状としては新しい国や生産者のスポット入荷が増えています。勿論定番の生産者は据え置きで仕入れをしていますが入荷本数が少なめです。理由としては、日本への割り当て自体が減っていて世界市場での国力の差が目に見えて世知辛さを感じています。そんな中、皆様からの御愛顧によりなんとか2022年を乗り切ることが出来そうです。ありがとうございます!  来年の展望としては、馳走よしひらの店内飲食と5月の試飲会をどんな形式か分かりませんがなんとか再開させたいという思いがあります。また、先月号でお知らせした当店PBワイン第2弾が来年11月に発売予定です!蓋を開けてみないとどうなるか分からないですが、2023年も引き続き吉平酒店を宜しくお願い申し上げます。 ~カンティーナ リエゾーがクラウドファンディングを実施中です~  当店がアンバサダーを務めさせていただいております信州・高山村にある家族経営の小さなワイナリー「カンティーナ リエゾー」が飾らない素朴な農村・農家のありのままの姿を感じて滞在していただく、イタリアのアグリツーリズモのようなファームステイを目指し、第一弾としてワインの販売施設の建設費用と既存のワイン醸造所に併設してテイスティングと飲食ができるショップの設備導入費用のクラウドファンディングを実施しています。  カンティーナリエゾーHPよりクラウドファンディングページへ行っていただくと私の応援コメントが掲載されています。そこに書かれている通りアグリツーリズモを何回も経験している私としては、この施設が完成して現地でワインを味わって欲しいという思いもありますが、職業ではなく生活の中にワイン造りがある家族と触れ合える機会はなかなかありませんので、応援もしていただきたいですし、完成した際には是非訪れていただきたいと思います。くどいようですが、カンティーナ リエゾーHPよりご覧いただけます!是非宜しくお願い致します!!
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吉平酒店だより 2022.11 創業6周年!

 朝日村は11月には言ってから紅葉がより鮮やかで山並みを眺めているだけで楽しい季節となりました。10月下旬に朝日村にある鉢盛山の初冠雪があったり、皆既月食があったりと、田舎という事もあり遮るものがなく自然の流れを肌で感じる日々をすごしています。やっぱりこの時期になると薪ストーブの有り難さが身に沁みます。また、薪ストーブを焚くと上に何か置きたくなって早速おでんを楽しみました。(笑)  さて、11月は吉平酒店創業6周年という節目の月です。日々は驚くほど速く過ぎていき、皆様に支えられて気付ば6年突き進むことが出来ました。いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。創業月でありながら「今月は吉平酒店だよりが出せないかもしれない」という焦りもありましたが、意外に何とかなるもので手書きを諦めパソコンで両面を書くことにしました。来月からは手書きに戻れるかな?頑張ります!  円安や物価高騰やらでワインの逆境が続きそうですが、これからも美味しいワインをご紹介していきたいと思いますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。  10月は私たち家族にとって家族が増えるという嬉しい出来事があり、それに伴い在宅ワーク期間が増えたのですが、10月下旬からは世の中の動きも活発になり数年ぶりにワイングラスを持ってワインを提供しに行くお仕事をさせていただき、11月5、6日は朝日村文化祭に出店しました。久々に人が集まる所へ行く機会だったので現場が楽しく、朝日村文化祭に関しては同じ村内にお住まいの方でもこの機会にしかお見かけしない方もいらっしゃるので出来る限り出たいですし、続けていくことで村内にこんなお店があるという事を知っていただければと思います。  馳走よしひらについては引き続き育休をさせていただき、お弁当やオードブルのみの営業とさせていただきます。  10月は忙しかっただけあって話題は沢山あり、10月28日にはアンバサダーを務めさせていただいているカンティーナ リエゾーに収穫をしに行ってきました。普段は全く収穫にはいかないのですが、3年ぶりにMINORIに続く吉平酒店PBワインを造るべく娘と収穫に行き、熟成をさせる木樽に絵を描かせてもらってきました。少しだけ詳細をお話すると、今回はMINORIを熟成させた木樽で熟成させます。MINORIは新樽の状態でしたがあれから3年経っていますので今年は3年樽での熟成となり、ブドウの出来も踏まえて全く違うスタイルのワインになる事は間違いなさそうです!リリースの際には必ずお知らせしますので来年までお待ちくださいませ。 吉平酒店よもやま話  今月は吉平酒店の開業年である2016年に因んだワインのご紹介をさせていただきたいと思います。吉平酒店的にはいつものフランス・ブルゴーニュ地方の赤ワインと、最近取り扱いが増えてきた新しい国の中からアメリカ・オレゴン州の赤ワインを計3 種類ご用意しております。  まずはフランス・ブルゴーニュ地方のワインからです。 ・Hugues Pavelot(ユーグ パヴロ)  同じブルゴーニュ地方サヴィニー レ ボーヌのトップ生産者の1人として名前の挙がるジャン マルク パヴロの息子さんであるユーグ パヴロが立ち上げたネゴシアンブランドです。実はユーグ パヴロは1999年からジャン マルク パヴロでワイン造りを行なっており、ユーグが加わる事によって品質が向上したとも言われています。そんなユーグが2016年に創業したという事もあり、当店としては親近感を覚え今回ご用意しました。 ・Chorey-Les-Beaune Les Beaumonts 2016(ショレイ レ ボーヌ レ ボーモン) 創業特別価格4,500円(税込)  平均樹齢50年以上のブドウをジャン マルク パヴロが編み出した黄金のレシピをベースにユーグの技術を加え造られた赤ワインです。6年の熟成を感じさせない若々しさのある赤果実が中心で、果実味の奥にはしっかりとした骨格も感じられます。  続いてはアメリカ・オレゴン州のワインです。 ・Boedecker Cellars(ボーデッカー セラーズ)  夫婦ともに醸造家であるステュワート(旦那様)とアシーナ(奥様)によってオレゴン州ウィラメットヴァレーに設立されたワイナリーです。ウィラメットヴァレーは世界有数の高品質なピノノワールが育つ有名産地で、ボーデッカー セラーズはその中でもダンディヒルズやシェアヴィンヤードなど厳選された畑のピノノワールでワイン造りを行なっています。 ・Pinot Noir Stewart 2016(ピノノワール ステュワート) 創業特別価格4,500 円(税込) 旦那様のステュワートが手掛けるピノノワールは赤果実中心の華やかさを感じられる透明感のある赤ワインです。エレガントさを求める方にはこちらがお勧めです。 ・Pinot Noir Athena 2016(ピノノワール アシーナ) 創業特別価格4,500 円(税込) 奥様のアシーナが手掛けるピノノワールは黒果実中心の力強さのあるどっしりとした質感のある赤ワインです。重さのある味わいがお好きな方はこちらがお勧めです。  今回ご紹介したワインはどちらも2016 年創業だったり、夫婦でワイン造りを行なっていたりと吉平酒店と共通点のあるものを選びました。しかも全てバックヴィンテージのピノノワールですので売り切れ御免‼というなんともウチらしい一期一会のワインばかりです。常連のお客様は来月下旬の年またぎセールの際にとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の3銘柄はセール対象外とさせていただきます。ご来店お待ちしております!!
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吉平酒店だより 2022.10 ボージョレワイン

 9月の台風の合間を縫って終わらせた稲刈りとはぜ掛けも、2週間待って脱穀となりました。5月から始まった田んぼも脱穀まで終わると一安心です。とはいえトラクターから草刈り、水の管理までほぼ父一人でしているので、田植えと稲刈りの手伝いだけの私達は大感謝してお米を食べています。っ今年は水の管理をいつもよりマメにしたおかげで実りが良く、収穫量の多い年になったそうです。 25年位前は私の家の田んぼの周りも皆お米を作っていましたが、今では休耕地もだいぶん増え昔の辺り一面稲穂の揺れる景色を思い出しては寂しく思います。最近では物価高で小麦粉やパン、油など普段の食卓に欠かせない物がどんどん値上がりしているので、買い物の時手が止まってしまう事もしばしば...。 日本人の主食でもあるお米を自分の家で作り、買わずに済んでいるという事は、このご時世とてもありがたく大切な事だと思います。父の代で米の自給自足を終わらせないように私達娘世代も頑張らねば!と 思いますが、まずは酒屋という本業をしっかりしつつ、来年は田んぼの管理もぼちぼち覚えていけたらと考えています。 今月のおすすめワイン 今年は日本初輸入となったブルゴーニュの名門ドメーヌ ルイ ボワイヨのクリュ デュ ボジョレーをご紹介します。 ・ムーラン ナヴァン ヴィエイユ ヴィーニュ2018 税込¥3,000 ヴィエイユ ヴィーニュというだけあって、平均樹齢75年のブドウから造られています。 ・ムーラン ナヴァン レ ルショー2018 税込¥3,330 今回3種類の中で最も樹齢が高い平均80年のブドウから造られており、充実した果実味に加えてスパイスの複雑美が長い余韻まで感じられます。 ・ムーラン ナヴァン レ ブリュセリオン2018 税込¥4,160 平均樹齢50-60年のブドウから造られており、今回3種類の中で最も奥深さやボリュームがありスケールの大きいワインです。 吉平酒店よもやま話  今回は新入荷したボージョレワインのご紹介をしたいと思います。例年ですと「ボージョレはヌーヴォーだけじゃないですよ!」という感じでご紹介することが多かったのですが、年々ボージョレヌーヴォーの人気も下火になり特にそこと比べる必要はないかなと思い、今回はしっかりと品質にフォーカスしてボージョレワインについてご紹介させていただきます。(ちなみに「ボージョレ」と「ボジョレー」の2つの表記がありますが、日本での表記なのでどちらでも構わないかなと思っていますが、当店としては「Beaujolais」というスペルなのでボージョレとしています。) ・まずボージョレとは?  あまり認知度は高くないですが、ボージョレ地区はフランスワインの銘醸地ブルゴーニュ地方の最南端に位置する立派な銘醸地ワインです。しかしながらその印象があまりないのは、ブルゴーニュ地方の花形であるコート ドールではピノノワール100%から、ボージョレ地区ではガメイ100%から赤ワインが造られるというブドウ品種の違いからかもしれません。ただこれはブドウ品種の栽培適地かどうかの違いで、ピノノワールは石灰岩を好み、ガメイは花崗岩を好むという品種特性に準じています。その証拠にコートドールとボージョレ地区の間にあるマコネ地区ではピノノワールとガメイの両方が栽培されていますし、歴史的にも1395年に時のブルゴーニュ公爵フィリップ・ル・アルディがガメイはコートドールでは平凡なワインしか出来上がらないという理由からガメイを植えることを禁止しています。 ・クリュ デュ ボージョレ  ボージョレ地区にはクリュ デュ ボージョレという10の村があります。このクリュ デュ ボージョレはボージョレ地区の中で特に品質が高いワインが生産され、中でも今回のムーラン ナ ヴァンは熟成能力が高い村だと言われています。当店としても他の生産者のムーラン ナ ヴァンを取り扱うほどこの村のワインが気に入っており、その理由としてマンガンを多く含んだ土壌から造り出される複雑味がありボディのしっかりとしたワインとなり、熟成するとボージョレ地区の地理的立地を表すようにイタリアのバローロとフランスのジュブレシャンベルタンの両方を兼ね備えたような滋味深く力強い素晴らしいワインになるからです。 (しかも価格は半分以下がザラにあるという嬉しい状況です。)(ムーランナヴァン名物の風車とブドウ畑↓) ・Domaine Louis Boillot et Fils(ドメーヌ ルイ ボワイヨ エ フィス) 上記にコートドールの話が出てきますが実は今回のボージョレワインの造り手は、ブルゴーニュの名門ボワイヨ一族4代目ルイ ボワイヨが祖父や父から譲り受けた畑でワイン造りを行なっています。また、ルイ ボワイヨの妻はギスレーヌ バルトというこちらもブルゴーニュの名門であり、今回のムーラン ナ ヴァンは2つの名門のサラブレッドである5代目当主クレマン ボワイヨがボージョレに根付いて造っているという力の入れようです。また、クレマン ボワイヨは2014年から両親と共にワイン造りに加わっていますが、今回のムーラン ナ ヴァン3銘柄は日本初輸入という特別なワイン達です。SNSでも載せていますのでご興味のある方は是非ご覧くださいませ。
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吉平酒店だより 2022.9 最近のワイン業界について

 日中の日差しや朝晩の風に少しだけ秋を感じる季節になりました。暑いのは苦手なので、涼しくなるとあれしよう、これもやってしまおうとやる気スイッチが急にONになります。夏~秋にかけてやってしまいたいお家の事としては、カーテンの選択と床のワックスがけです。カーテンはカーテンフック(プラスチック)ごとゴムでまとめて洗ってから干すというのを覚えてから選択のハードルは下がった気がします。(ズボラですが...。)カーテンも床もキレイにしてみるとすごく気持ちが良いので夏のちょっとした大掃除、スイッチONな日にしてみてはいかがでしょうか。  8月1日から行っていた吉平酒店Summer SALE。たくさんのお客様にご来店頂き、ありがとうございました。たよりを見て、この機会に!とまとめ買いして下さるご常連の方。鉢盛山登山マラソン終わりで寄って下さった方。「今年は子供が帰省してきてるんだよね」と嬉しそうにお話しされている方がチラホラいらっしゃって、こちらも嬉しくなりました。久し振りに会うお子さんやお孫さん達と囲むお盆の食卓。数年前までは当たり前にできていた事ができなくなり、今かた少しずつ取りもどしつつある日常や行事ごと。「with コロナ」が前に進んでいると感じた夏でした。 馳走よしひらからお知らせ  7月のおたよりからお知らせしていましたが、9月より馳走よしひらでの店内飲食をしばらくお休みさせて頂く事となりました。楽しみにされていた方がいらっしゃったら大変申し訳ございません。ですが、持ち帰りでのお弁当、オードブル、自家製黒糖わらび餅は続けていこうと思っています。お弁当などはおたよりでご紹介してきましたが、ひっそりと作ってリピーターが多かったのがわらび餅です。本わらび粉と黒糖を丁寧に練り上げ、とろけるような舌ざわりとコクの美味しいわらび餅に仕上がっています。お弁当とオードブルは1週間前、わらび餅は前日までのお電話でご用意できます。いろいろと規模を縮小しての営業にはなりますが、皆様に忘れられぬよう細々と続けていきたいと思っておりますので、変わらぬご愛顧よろしくお願い申し上げます。 ・お弁当、オードブル(1人前)税込¥1,620、¥2,160、¥3,240 ※どちらも2人前~お受けしております。 ・自家製黒糖わらび餅 小 税込¥1,080(10切)大 税込¥1,620(15切) 吉平酒店よもやま話  海外ワインの動向が報道されて久しい昨今ではワイン業界は面白い動きを見せ始めています。それはこれまで海外ワインを輸入していたインポーターが日本ワインを取り扱い始めた事とボジョレー ヌーヴォーの高騰を受け日本ワイン ヌーヴォーなる試みが始まろうとしている事です。今回は変わりゆくワイン業界についてお話したいと思います。 ・2022 年の現状  既にご存知、または実感済みかと思いますが、円安、輸送費高などによりワイン業界だけではなく様々な物が値上がりし続けています。勿論ワインも例に漏れず高騰しており、それだけでなく入荷ペースも不定期になってきております。今は海外ワインの値上がりがピックアップされていますが、今後は日本ワインも値上がりを余儀なくされる事は確実です。 ・新しい日本ワインの動き  上記にもある通り、これまで海外ワインを輸入していたインポーターがリアルワインガイド(ワイン雑誌)との企画で日本ワインを取り扱う動きがあり、同時発生的に海外ワインの高騰を受けて日本ワインを始める、取り扱いを強化するインポーターが増えてきました。また、11月の第3木曜日に解禁となるボジョレー ヌーヴォーと同じ様に日本ワインでも日本ワイン ヌーヴォー(新酒)をリリースするらしいです。最近某ワイナリーの営業の方とお話する機会があったのですが、新しい試みを歓迎すると共に「やってみないと分からない」というチャレンジ精神でワクワクしているように見受けられました。勿論全てのワイナリーが新しい流れや試みに参加している訳ではなく、今まで通りを貫いて粛々とワイン造りを行なっているところも多くあるのが現状です。 ・吉平酒店として思う事  最近は観光や経済活動が活発になりそれに伴い人流も激しくなっています。当店も長野県外からのお客様が多いお盆でした。とはいえお盆は一過性のものですので、常連さん・顧客の方に今まで通り美味しいワインをご紹介していくつもりです。また、長野ワインに関しては、既存ワイナリーによる新しい動きや未だに増え続ける新規ワイナリーがある中ですが、吉平酒店としては変わらずアンバサダーをしているカンティーナリエゾー(高山村)を応援ですかね。とはいえ実は様々な長野ワインを取り扱っており、これからもアンテナを張りながら美味しい長野ワインを探していきたいと思います。急に周りが慌ただしくなり焦る気持ちがないとは言いませんが、ここからが取捨選択を迫られる踏ん張りどころの気がしますので、しっかりと営業をして買える限りは様々なワインを仕入れしていきますので是非店舗へお越しくださいませ。 ★コロナ休暇について★  SNSでもお知らせしましたが、先月8/27~9/6 までコロナ休暇をいただきました。療養ではなく休暇の理由としては、同居家族が陽性となり濃厚接触者という事で健康でありながら保菌の可能性がありお休みする事になりました。吉平酒店を開業して以来初めての11連休で何しようかなと考えましたが、正直経理やECサイトなど手が回っていない部分がありますので、吉平酒店の骨組みの部分を強化していきたいと思います。ただ、有り余るほど元気な娘も一緒に自宅待機なので、果たしてそこまで辿り着けるのか?という不安はありますが、出来る限りでやっていきたいと思います。ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します。
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吉平酒店だより 2022.8 この夏おすすめシャンパーニュ

 戻り梅雨の影響かすっきりしないお天気の7月でした。最近は雨予報のお天気を見る度に、どこかで災害が起きませんようにと思ってしまいます。近年極端な気候になってきたせいか、予想を超えるような雨や風に見舞われることが多くなってきました。「この位の雨なら大丈夫...」と思わずに早め早めに情報を取り入れ、自分や家族の安全を確保したいものです。とはいえすっきりしない7月でしたので、8月はカラッとした夏らしい天気になるといいなと思います。今年は2年ぶりに鉢盛山登山マラソンが開催となります。普段自宅から眺めているあの鉢盛山を走って登り、走って下りてくると聞くとランナーの皆さんには尊敬の気持ちしかありません。朝日村といえど真夏の日中は暑いので、走る方もボランティアの方も熱中症には気を付けて楽しんで頂きたいと思います。吉平酒店では8月のは暑くなるだろうと予想して、先月ご紹介したカヴァ(試飲しましたがコシパが良くおいしかった!)や¥3,500~お楽しみいただけるシャンパーニュなど(本当に)多数入荷しております。8月1日からセールも行っていますのでぜひこの機会におまとめ買い下さいませ。 吉平酒店 Summer SALE!!! 8月1日(月)~8月21日(日)まで店内ワインン表示価格より 10%OFF!! お待ちしております! 馳走よしひらから大切なお知らせ 先月号でもお知らせしましたが、2022年9月から家庭の諸事情により店内飲食をしばらく制限させて頂きます。今まで通りの営業形態での再開は来年以降になると思いますがそれまでの間、何らかの形で営業できればと考えています。ご迷惑をおかけしまうが、よろしくお願い致します。 この夏!おすすめシャンパーニュ(詳しくは裏面のよもやま話をご覧下さい) 吉平酒店よもやま話  先月に引き続き泡ものをご紹介しようと思うのですがその前に、最近は世間認知としても輸入ワインは輸送費、為替の影響で日本は割を食っているという印象があると思います。ですがインポーターや小売店も当然試行錯誤しますので、実はお買い得品がポロポロ転がっていたりします。(まぁそのせいで当店は段ボールだらけなのですが…) 今回はそんな中から王道のシャンパーニュ4 種類のご紹介です。 ・Carte Noire Brut NV / Champagne Thierry Triolet(税込¥3,500) (カルト ノワール ブリュット /ティエリートリオレ)  ティエリートリオレはあのクリュッグ(高級シャンパーニュメゾン)に原料を供給しているクオリティの高いブドウを造り出すメゾンで、そんなブドウを使ったシャンパーニュを自社でも生産しています。シャルドネ65%、ピノノワール35%から造られふくよかさとキレの両方をお楽しみいただけます。 ・Melodie en C Blanc de Blancs Grand Cru Brut NV / Champagne Le Brun Servenay(税込¥4,950) (メロディ オン セー ブランドブラン グランクリュ / ル ブリュン セルヴネイ)  コート デ ブランのグランクリュであるアヴィーズ、クラマン、オジェの3つの村のシャルドネから造られており、ふくよかさやリッチ感と共にキレのある酸が楽しめるなど骨太なエレガンスを感じられる夏にお薦めなシャンパーニュです。また、シャルドネ オブ ザ ワールド 2020 で銀賞を受賞しています。 ・Cuvée Sainte Anne Brut NV / Champagne Chartogne Taillet(税込¥5,780) (キュヴェ サンタンヌ ブリュット / シャルトーニュ タイエ)  密かにシャンパーニュ業界で話題となっている生産者で、現当主であるアレクサンドル シャルトーニュは大学時代にジャック セロス(高級シャンパーニュメゾン)のアンセルムに師事し学んだ事を自身のメゾンでも実践しており、メルフィというかつてグランクリュであった土地の個性を表現していると言われています。 シャンパーニュではベーシックなシャルドネ45%、ピノノワール45%、ピノムニエ10%という3種類のブドウをブレンドしています。 ・Les Parcelles Grand Cru Extra Brut NV / Champagne Pierre Paillard(税込¥5,850) (レ パルセル グランクリュ エクストラブリュット /ピエール パイヤール)  シャンパーニュで最もパワフルなピノノワールが生産されると言われているグランクリュの村「ブジー」を代表する老舗メゾンであるピエール パイヤールのシャンパーニュで、ピエール パイヤールの所有する複数の区画からピノノワール70%、シャルドネ30%をブレンドして造られています。パワフルなブドウの個性を表現する為か今回の中で最長の42 ヶ月の熟成を経てリリースされており、力強さやエレガンスに加え熟成による複雑さもお楽しみいただけるシャンパーニュです。 どれもそれぞれの個性がありますので色々とお試しくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.7 この夏おすすめのカヴァ

 早い早い梅雨明けとなってしまいました。連日の厳しい暑さに、自宅の母屋にクーラーを入れようかと早々に家族で話し合いになる程です。真夏のわが家で一番快適な場所は地中熱が入っている土蔵です。一度は行ったら出るのが嫌になる位涼しく、ワインにとっても人間にとっても真夏は最高な場所です。朝日村は夜になるとぐっと気温が下がるので寝る時は窓を少し開けておけばいいのですが、ここ近年の日中の暑さが本当に厳しくなっていると感じます。環境問題、電力不足...色々と考え変えていかなければいけませんね。ともあれ、高齢者から幼児までいるわが家ですので、熱中症には十分に注意してゆきたいと思います。水分補給はもちろんの事、朝ごはんも大切と聞いたので朝からしっかりと食べ日中を乗り切りたいですね。そして一日頑張った夜はキリッと冷えたワインで乾杯なんていかがでしょうか。只今吉平酒店には暑い夏にぴったりなすっきりとしたカヴァや頑張った日のご褒美に美味しいブルゴーニュワインなど、沢山入荷しております。ぜひ土蔵で涼みながらのぞきに来て下さい。お待ちしております。 馳走よしひらから大切なお知らせ 2022年9月から家庭の諸事情により店内飲食をしばらく制限させて頂きます。再開は来年以降を目指しております。大変ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。尚、吉平酒店は通常通り営業しておりますのでぜひご来店下さいませ。 吉平酒店Summer SALE!!!! 8月1日(月)~8月21日(日)まで店内ワイン表示価格より10%OFF!! この期間にぜひおまとめ買い下さい! 今月のおすすめワイン カヴァ ブリュット ナチュレ グラン リゼルヴァ 2017 税込¥1,720 サバルテス この価格にしてオーガニックなワイン造りを実践し、ヴィンテージシャンパーニュと同様の熟成期間で作り込まれた破格の1本です。またぶどう本来のポテンシャルで勝負する所も魅力的です。吉平酒店がおすすめするこだわりが詰まったカヴァです。詳しくは裏面をご覧下さい。 吉平酒店よもやま話  6月に引き続き綺麗に片付いたかと思えばワインが入荷して倉庫状態の店内になる当店ですが、7月は様々なアイテムが種類多く入荷する月となりそうです。さて、今月はその中から暑い夏にお薦めなスペインのスパークリングワインをご紹介したいと思います。 ・Cava(カヴァ)とは…  カヴァと言えばシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られながらお手頃価格で楽しめるスパークリングワインの代表格であり、スーパーなど大手量販店でよく取り扱われるので見かける事も多いと思います。また、正直味わい重視という方よりは価格に納得されて購入されることが多いのではないかと思いますが、そんな中で敢えて吉平酒店がお勧めする一味違ったカヴァのご紹介です。 ・Cava Brut Nature Gran Reserva 2017 (カバ ブリュットナチュレ グランリゼルヴァ)/ サバルテス  2017年というヴィンテージを指定した力の入ったスパークリングワインで、この銘柄専用に選別されたブドウのフリーラン果汁のみを使用し長期瓶内熟成によって、フレッシュな果実味だけでなく複雑さや旨味の感じられる味わいとなっています。また、国際品種を持ち込んだパイオニアながらチャレロ47%、マカベオ34%、パレリャーダ19%というスペインらしいブドウ品種のみを使うこだわりも魅力です。 「Brut Nature(ブリュットナチュレ)」という特別感 スパークリングワインは通常ドサージュと言われる糖分を補って再発酵させる造り方をされるのですが、このブリュットナチュレはドサージュを行なわないという意味の表記であり、これにより2017のブドウの出来がそのまま感じられヴィンテージ表記が大きな意味を持ち特別感が生まれます。 「Gran Reserva(グランリゼルヴァ)」という特別感 カヴァは瓶内熟成期間が定められており、一般的なカヴァは最低9ヵ月、リゼルヴァがシャンパーニュと同じ最低15ヵ月、グランリゼルヴァは最低30ヵ月+残糖分量が1L あたり12g以下の辛口カヴァのみがリリースされます。今回のカヴァは38ヵ月とヴィンテージシャンパーニュ同等の期間を瓶内熟成されてリリースされています。 ・Sabartes(サバルテス) 造り手であるサバルテスはカヴァの有名生産地であるカタルーニャ州ペネデス地区にあり、カヴァの生産者としてはとても珍しい自社畑のオーガニックブドウのみでワイン造りを行なっています。1980 年代後半に再建されたワイナリーで、それが功を奏し土着品種だけでなくシャルドネなど国際品種を植える事となり今ではペネデス地区に新たな品種の可能性をもたらしたパイオニアと言われています。 さてさて、暑い夏にキンキンに冷やして飲みたくなってきましたでしょうか?大人買いに対応出来るように沢山仕入れております!この内容とは思えないお求め易い価格になっていると思いますので、是非この夏は特別感のあるカヴァを気軽にお楽しみくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.6 新入荷のブルゴーニュ

 畑にとっては大切 な雨、人間にとっては憂うつな雨の季節“梅雨”になりました。洗濯物は乾かないし、ジトジトそして少しムシッとしてなんだか気だるくなってしまいます。先日小雨の降る日、娘と一緒に家に居たのですが、ずっとおままごとも飽きてしまったので娘に「雨の日のお散歩行ってみない?」と誘ってみました。最初は「え~」と言っていた娘ですが、カッパを着て長靴を履いて外に出てみると少し気分が乗ってきたのか楽しそうに歩いてくれました。田んぼのおたまじゃくしを見たり、水たまりでジャンプしたり、最後は軒から落ちて来る雨水で滝行をして満足そうでした。大人も子供もやっぱり外に出るのは気分転換になりますね。皆様も小雨の日に散歩してみるのはいかがでしょうか?  吉平酒店在庫売り切りSALE!のお知らせ 商品入れ替えのため残り1本になってしまった商品を通常よりお買い得な価格で販売したいと思います。早い者勝ちのお得なSALEです。狙っていた商品や、思わぬ掘り出し物があるかも!?ぜひお待ちしています。 SALE期間 2022年6月11日(土)~6月30日(木)まで  今月のおすすめワイン マコン クロ ド ラ メゾン 2020 税込¥2,600 プイィ フュイッセ ヴィエイユ ヴィーニュ 2020 税込 ¥4,400 ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス 世間認知ではなく業界で注目また信頼のあるマコネの造り手です。今回は同じマコネ地区のシャルドネから造られた白ワインですが「マコン」と「プイィフェイッセ」で違う味わいをお楽しみいただけます。これから値上がり必至のブルゴーニュワインであり、暑い夏におすすめのワインです。詳しくは裏面をご覧ください。 吉平酒店よもやま話 この1~2ヶ月で当店がメインに取り扱っているフランス・ブルゴーニュワインの価格が高騰しており、より手の届かないものになりCote-d'Or(コートドール)は正に「黄金の丘」といった状況です。そんな中当店はと言えば高騰する前にと色々と買い込んでいるので店内はさながら倉庫の様…。今回はそんな中から新入荷したコルディエという生産者のご紹介です。 「Domaine Cordier Pere et Fils(ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス)」 コルディエは上記にあるコートドールから南に下ったマコネ地区で1930 年代に創業された老舗の生産者です。現当主であるクリストフ・コルディエは職人気質で本場フランスのワイン雑誌『ブルゴーニュ オジュルデュイ』にて2005 年のブルゴーニュNo.1 のヴィニュロン(栽培と醸造を行う人)に選ばれ、有名ワイン評論家ロバートパーカーのバイヤーズガイドの4ツ星生産者(最高5ツ星)に選ばれるほどワイン造りの実力が認められています。また、マコネ地区というある意味コートドールというメジャーから外れた土地ながら、同じくマコネ地区のワインも造っているラフォンやルフレーヴを始め、コートドール屈指の生産者でさえコルディエの元を訪れるそうです。現在は栽培から醸造、販売まで行うドメーヌものと、ブドウ農家からブドウを買って醸造するメゾンものと2種類ありますが、今回はドメーヌもののみの御案内です。 ・Macon Clos de la Maison 2020(マコン クロ ド ラ メゾン) マコンという土地のイメージと価格帯には似つかわしくないリッチなスタイルの味わいです。コルディエのエントリーレンジであると共に、高騰の最中にあるブルゴーニュワインを気軽に楽しむ事が出来ます。それにしてもこの価格でヴィラージュ(村名)クラスって…なんてお値打ちなんだろう‼ ・Pouilly Fuisse V.V. 2020(プイイ フュイッセ ヴィエイユ ヴィーニュ) コルディエのマコンがお気に入りの方を次のステージに誘う白ワインです。最高樹齢100年以上を含む平均樹齢の高いブドウが使われ、アーモンドやヘーゼルナッツ、アカシアの蜂蜜などフルーツ以外のニュアンスもしっかりと詰まっており、ミネラルの感じられる酸が全体に軽やかさを与えています。 今回ご紹介しているワインはまだ価格が上がる前のものですが、これから入荷予定のものは2~3割上がっているものもあり、中にはそれ以上のものもあります。そうした中でもブルゴーニュワインが人気なのは、やはりブルゴーニュでしか味わえない「らしさ」があるのだと思います。そんな「らしさ」を気軽にお楽しみいただける入門編ブルゴーニュワインですので在庫がある内に是非お試しくださいませ。 ※ちなみに数万円するような高級ワインの味わいではありませんので悪しからず。 その他にもヴィレクレッセのアンドレ ボノームなどマコネ地区には掘り出し物的ブルゴーニュワインがまだまだあり、品質もコートドールに引けを取らないものも実際あります。是非マイナー地域もお試しくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.5 仏・ジュラ地方の白ワイン

 風薫る5月になりました。山々が若葉で緑に染まりとても美しく気持ちが良いです。景色も気候的にも5月が一年の内で一番好きな季節です(花粉も落ち着きますしね。)今年のGWはお出かけする方も多いのではないでしょうか?吉平酒店はGW休まず営業しておりますので、気持ちの良い新緑の中ドライブがてらぜひご来店下さい。 吉平酒店GW SALE!! 5月5日まで! 店内ワイン 税込5,000円以上お買い上げで 5%OFF!! 税込10,000円以上お買い上げで 10%OFF!!! 税込30,000円以上お買い上げで 15%OFF!!!! 馳走よしひら価格改定のお知らせ  4月1日より原材料・資材高騰により、Instagramではお知らせしておりました価格改定ですが、改めてこのたよりでもお知らせさせて頂きたいと思います。 ・店内飲食(税込価格) ¥5,000→¥5,500 / ¥8,000→¥8,800 / ¥10,000→¥11,000 ・お弁当・オードブル(税込価格)「1,500→¥1,620 / ¥2,000→¥2,160 / ¥3,000→¥3,240 ・子供弁当(税込価格)¥1,000→¥1,080(ご飯・おかず共に量少なめです) 昨年の開店に8月から走り始め、沢山のお客様にご来店頂きながらやっと現在の形が見えてきました。これからもお客様にゆっくりお食事をお楽しみ頂けるよう精進して参りますので、引き続き馳走よしひらをよろしくお願い申し上げます。 今月の新入荷ワイン アルボワ サヴァニャン ウイエ2019 ドメーヌ デュ ペリカン 税込¥5,200 フランス・ジュラ地方特有のブドウ品種「サヴァニャン」から造られている珍しいワインです。サヴァニャン自体に聞き馴染みがない方でも、知らない内に身近に存在している遠そうで実は近い面白いブドウ品種です。取扱い始めで実感はありませんが、2019年から品質が向上しているという噂ですのでここから始めるにもおすすめです。詳しくは裏面にてご紹介しています。ぜひご覧下さいませ。 吉平酒店よもやま話  「吉平酒店=ピノノワール」という印象をお持ちの方も多いと思いますが、最近は様々なワインが入荷しています。要因として当店が主に扱っているフランス・ブルゴーニュ地方のワインが相変わらず値上がりしている事もありますが、それ以外にも馳走よしひらの存在が大きいです。食事との組み合わせやバリエーションを考えると沢山ある方が楽しいと思いますので‼ 今回はそんなワインの中から今までとは少し毛色の違うワインをご紹介したいと思います。 ・フランス・ジュラ地方の白ワイン  ワインをよくご存じの方であればタイトルを見るだけで予想がついているかと思いますが、ジュラ地方特有のブドウ品種「サヴァニャン」から造られています。また、今回はジュラ地方の主要都市であり、近代醸造学の父ルイ パストゥールの出生地であるArbois(アルボワ)で造られたものが入荷しています。 ・Domaine du Pelican(ドメーヌ デュ ペリカン)について  フランス・ブルゴーニュ地方ヴォルネイ村でワイン造りをしているドメーヌ マルキ ダンジェルヴィルが所有するワイナリーで、ワイナリー名であるペリカンは神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が定めたアルボワの町のエンブレムであり、マルキ ダンジェルヴィルが所有するヴォルネイ村の「ClosdesDucs(クロデデュック)」という畑がアルボワと深い繋がりがあったことから名付けられたそうです。 ・Savagnin(サヴァニャン)について  サヴァニャンは実は面白いブドウ品種で、具体的に何が面白いかと言いますと様々なブドウ品種の親とされています。サヴァニャンって知らないという方でもソーヴィニヨンブラン、シュナンブラン、グリューナーフェルトリーナーなどサヴァニャンからの変異種はご存知だと思います。また、ゲヴェルツトラミネールに至っては全く違うキャラクターでありながら遺伝子的にはサヴァニャンと全く同じブドウという驚きの結果も出ており、遠いようで実は一番身近なブドウ品種かもしれません。 ・Arbois Savagnin Ouillé 2019(アルボワ サヴァニャン ウイエ)  アルボワのサヴァニャン100%から造られています。また、銘柄の最後にあるウイエとは補酒を意味し、2 週間に1 度同年のワインを添加してサヴァニャンのフレッシュさと豊かなアロマを保ちながら熟成をさせています。サヴァニャンらしいミネラルが見て取れる緑がかった黄色の色合いで、抜栓直後はヘーゼルナッツのようなクリーミーかつナッティな香りが印象的です。味わいにも柑橘類や核果実の果実味、キレのあるミネラリーな酸など全体的にシャープな印象でサヴァニャンの特徴が良く表れている個性的であり美味しいワインです。  食べ合わせとしては、ジュラ地方と言えばコンテチーズの産地でもありサヴァニャンとの相性も抜群です。また、魚介類や野菜のフライや天婦羅などの揚げ物、酢豚や中華クラゲの和え物など中華料理、勿論お寿司など和食にもお勧めです。 個人的には完熟パイナップルとの組み合わせがお気に入りです‼守備範囲の広いワインですので、是非色々なものと合わせてお楽しみくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.4 バルバレスコについて

 曇りがちで寒かった3月も終わり、急に暖かな4月になりました。花粉は辛いですが、あちらこちらで花が咲き始めるのは嬉しいものです。先月から自宅の畑でハウスでの野菜栽培を始めたのですが、寒くて風の強い朝日村でもこんなに早く芽が出るのか!と驚くほど野菜の生育が早いです。自分たちの手で育てた野菜を調理し、お客様に提供する事は飲食店を始めるにあたり実現したい事の1つだったので、野菜の成長を見る度に嬉しくなりますね。もうしばらくしたら収穫を迎えると思いますので、ぜひ馳走よしひらで味わってみて下さい。 吉平酒店・馳走よしひら お休みのお知らせ 4月20日(水)・21日(木)は吉平酒店・馳走よしひら両店どちらもお休みとさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。 吉平酒店GW SALE!のお知らせ 吉平酒店は4月29日(祝)~5月5日(祝)まで休まず営業致します。 合わせましてゴールデンウィークのお得なSALEを行いたいと思います。 店内ワイン 税込5,000円以上お買い上げで 5%OFF!! 税込10,000円以上お買い上げで 10%OFF!!! 税込30,000円以上お買い上げで 15%OFF!!!! ぜひこの機会におまとめ買い下さいませ。お待ちしております。 今月のおすすめワイン バルバレスコ リゼルヴァ2015(左)税込¥5,100 バルバレスコ 2018(右) 税込¥6,600 イタリアワインの王道銘柄であるバルバレスコがお買い得な価格で新入荷しました。詳細は裏面にありますが、それぞれのテロワールを感じて頂けるキャラクターの違う2本となっております。7年熟成した落ち着いたワインもリリース直後の若いワインもどちらも数量限定の入荷となっております。ご興味ある方はお早めに! 吉平酒店よもやま話  吉平酒店では基本的にフランスワインが多く、その中でもブルゴーニュワインが大半を占めます。ですが最近はイタリアワインの入荷も著しく、今回はイタリアのピエモンテ州よりお買い得価格で入荷しましたので今月はそのワインの詳細をご紹介したいと思います。 ・ピエモンテ州といば「バローロ」と「バルバレスコ」  イタリアワインと言えば「バローロ」と「バルバレスコ」いう名前を聞いたことがあるのではないかと思います。共にピエモンテ州のネッビオーロから造られたワインで混同されがちですので、今回はその違いを簡潔に掘り下げていきたいと思います。 ☆バローロとバルバレスコ☆ バローロ リリースまでの熟成期間  収穫年の翌年1月1日から最低3年間の熟成(木樽熟成2 年を含む) アルコール度数 13%以上 Riserva 表記 5年以上熟成(木樽熟成2年を含む) バルバレスコ リリースまでの熟成期収穫年の11月1日から最低26か月の熟成(木樽熟成9 か月を含む) アルコール度 12.5%以上 Riserva 表記 50か月以上熟成(木樽熟成9か月を含む)  全体的にバローロの方がリリースまでの熟成期間やアルコール度数、Riserva(リゼルヴァ)表記の規定が長いのは、バローロがバルバレスコより標高が50 メートル高い場所にあるので成熟に時間がかかり収穫時期が遅くなります。そういったブドウは色もタンニン成分も濃くなり、ワインになった時に少し落ち着かないと飲みづらくなってしまうからかなと思います。 ・さて、本題のバルバレスコへ  今回ご紹介しているバルバレスコというワインは、主にNeive(ネイヴェ)、Barbaresco(バルバレスコ)、Treiso(トレイゾ)の3つの村で生産されます。ただこれはDOCGというイタリアの原産地呼称の規定の話で、今回のマヌエル マリナッチはAlba(アルバ)村(DOCG 上現在はトレイゾに併合されています)の単一畑から生産されています。  一般的にネイヴェは果実味豊かでタンニンの豊富さ、スパイスのニュアンスが特徴、バルバレスコはネイヴェと同じ方向性ですが3つの村の中で最もしっかりとした重厚さが特徴、トレイゾは香りが華やかで酸味が強いのが特徴です。 ・新入荷ワインのお勧めポイントと楽しみ方  今回はその中からフランチェスコ ヴェルジオはネイヴェ、マヌエル マリナッチはトレイゾ(アルバ)の特徴が感じ取れる味わいです。お召し上がり方としては16℃以上からのスタート、ブルゴーニュグラスがお勧めで、フランチェスコ ヴェルジオは焼肉などしっかりとした味付けのお肉料理、マヌエル マリナッチは2015年産で柔らかいニュアンスがありますので、焼き鳥やオイスターソース炒め、意外にタルタルソースとの相性の良い赤ワインです。  どちらとも数日かけて変化を楽しみながらお召し上がりいただけるポテンシャルの赤ワインですので、様々な食事と一緒にお楽しみくださいませ。