吉平酒店だより

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吉平酒店だより 2023.8 好きなワインの見つけ方

 イベントラッシュの7月が終わり、気がつけば8月に突入しておりました。暑さが体に堪える日々ですが、朝からしっかり食べて、子どもと一緒によるは寝ているので、元気に過ごせています。熱中症にならないためには朝食と睡眠が大事みたいですね。しっかり食べて、寝て暑い暑い夏を乗り切りましょう。 7月後半の馳走よしひらでのワイン会、朝日村子ども食堂「カレー代作戦」への参加と初めてのイベントが続きました。馳走よしひらでの「古酒の会」は店の席数の都合上8名という少人数でしたが、自分達の料理とセレクトしたワインを合わせるという、ワイン屋と料理屋を始めてからずっとやってみたかった事ができた会となりました。私達は食べる事が大好きなので、ワイン会を開催するにあたってもワインと同じ位その時の料理も大切でしっかり食べてもらいたい!と考えています。ですので今回の会も古酒を楽しみつつ和食のお料理もしっかり楽しんで頂けたのではないかと思います。ご参加下さった皆様ありがとうございました。次回は9月ごろ開催予定です。お楽しみに! そして朝日村の子ども食堂「カレー大作戦」では学童に来ている子ども達とレクリエーションを楽しんだ大人の方総数131食分のカレーを作らせて頂きました。カレーは山崎商店さんに鹿肉を提供して頂き「鹿肉とキャベツたっぷりカレー」でした。当日はボランティアスタッフの方々にも手伝って頂きながら無事作り終える事ができました。子ども達に手渡してカレーを配った後みんなで「いただきます!」の大きな声。その声を聞いた時、この企画に参加してよかったとしみじみ思いました。普段は大人対象にしたイベントばかりでしたので、今回の子ども対象のイベントは新鮮な事が多く勉強になりました。ご協力下さった皆様、いっぱい食べてくれた子ども達、ありがとうございました。 吉平酒店Summer Sale!!!!8月11日(祝)~8月20日(日)店内ワイン全品10%OFF※一部Sale対象外の商品もございます※取り置き商品につきましてはSale対象となりませんのでご注意下さい。8月15日・16日は吉平酒店・馳走よしひらともにお休みを頂きます。よろしくお願い致します。吉平酒店よもやま話先月は馳走よしひらで行われたワイン会にご参加いただき、誠にありがとうございました。その際にワインを楽しみながら様々な質問をいただいたのですが、調理とサービスの両方を行なっておりバタバタで中々適格なお話が出来なかったと思います。今月はそのご質問の回答+年に2 度のセール月でもありますので、ワインの買い方みたいなところをお話したいと思います。☆質問と回答Q:ワインの色合いや味わいは何によって決まるのか?これはワインの基本的な疑問であると同時に深い意味を持つご質問だったかなと思います。答えとしては、土壌、ブドウ品種、醸造方法、熟成期間によって決まります。言葉にすれば簡単な様にも思えますが、ワインは世界中各地で造られ、ブドウ品種も様々、造り手の考え方によって栽培方法や醸造方法は異なり、熟成年数や保存状態によって味わいは千差万別というのが現状です。ですので、以前飲んだアレが美味しかったのでアレに似ているワインが欲しいと言われても、同じ味わいを別銘柄で探し出すのは難しいです。☆好きなワインを見つける方法とは?実は上記の質問はご自身の好みのワインを探す時にとても役立ちます。よく言われるのが同じブドウ品種を探すと良いと言われますが、その他が違えば別物になってしまいます。具体的にどういう事かというと、シャルドネでもソーヴィニヨンブランのようなワインがあり、またその逆もあるといった感じです。・ではどうやって好みのタイプを見つけるのか?Step1:国や地域に注目する国はざっくりとしていますが、好みの味わいのワインを見つけた時に地域まで気に留めといていただけるとかなりのヒントになります。Step2:ブドウ品種結局ブドウ品種なんかい!?と言われそうですが、生産地が限定されていない状態でブドウ品種中心に探すとなかなか好みには辿り着きません。でも、生産地域+ブドウ品種まで絞れるとかなりの確率でお好みに近づきます。Step3:造り手の特徴を知るStep2 まで的が絞れれば後は造り手の特徴だけです。好みにバッチリ合わせるにはこの一押しは重要で、造り手によってはどの銘柄を飲んでも○○の味がするという様な独特の味わいがあるものです。ここを蔑ろにすると結局目的地には辿り着かないと思いますし、ここまでになるとワインが楽しくなってきている頃だと思います。(画像は生産者来日セミナーにてドメーヌ ドラルロの醸造家ジェラルディンヌゴド女史と。)ヴィンテージは当たり年など言われますが、お手元で長期熟成を考える場合か、1 万円以上を御購入の場合、10 年以上の古酒をお買い求めの場合に気にするくらいの補足情報だと思ってください。ご来店お持ちしております。
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吉平酒店だより 2023.7 吉平酒店ワイン会

吉平酒店ワイン会7月に入りました。1年の後半が始まった!というよりは、もう前半終わっちゃったの!?という気持ちです。6月は馳走よしひらではたくさんお弁当のご注文を頂きました。そして吉平酒店では3年ぶりとなる当店主催のワイン会を開催する事ができました。ご参加下さった皆様ありがとうございました。7月は初めて馳走よしひらにて吉平酒店主催のワイン会を行いたいと思います。自分達の作った料理とワインのペアリング!!私たちもわくわくしています。小さな店ですので少人数となりますが、ぜひご参加下さいませ。7月も吉平酒店・馳走よしひら張り切ってまいりたいと思います!よろしくお願い致します。吉平酒店主催 古酒の会 in馳走よしひら・日時 7月23日(日)18:00スタート・場所 馳走よしひら(朝日村針尾178)・会費 12,000円(税込)・定員 8名★ご予約は吉平酒店までお願いします。→080-5349-6493★今回は馳走よしひら⇔広丘駅の送迎を当店で行いたいと思います。ご希望の方は予約の際にお申し付け下さい。上り・下り電車共に17:35着がございます。この電車に合わせてお迎えにあがります。★このワイン会は吉平酒店だよりが先行案内となります。馳走よしひら夜営業再開しました!!SNSではちょこっとお知らせしましたが、夜営業再開しております。定休日(日・月・火曜日)は変わらずですが、ご希望のお日にちがある場合はご相談下さい。お弁当・オードブルは定休日にかかわらずお受けできます。(お弁当1,620円税込、オードブル2,160円税込、いずれも2人前より)ご予約は1週間前位でお願い致します。お休みのお知らせ7月8日(土)・26日(土)は吉平酒店・馳走よしひら共にお休みです。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。吉平酒店よもやま話 ここ数ヶ月はあちらこちらでイベントが開催されており、今までの3 年間を取り戻すかのように世の中が動き始めている雰囲気を感じます。当店もこの動きの恩恵にあずかり吉平酒店、馳走よしひら共に忙しくさせていただいております。御利用いただいております皆様、誠にありがとうございます。今月も引き続き宜しくお願い申し上げます。・吉平酒店のワイン会について 先月18 日に開催しました3 年ぶりとなる主催ワイン会では、お断りする方が出るほど盛況に開催させていただきました。ご来場いただいた皆様ありがとうございました。また、お断りしてしまった皆様申し訳ありませんでした。たまに当店ワイン会のラインナップを見て採算は合っているのか?とご心配の声をいただくので改めてコンセプトをご紹介したいと思います。☆吉平酒店ワイン会のコンセプト☆ ワインは奥深く世界中で造られており、全てを網羅しようとするのは難しいものです。また、楽しみ方も様々で嗜好性の高い飲み物でもあります。当店主催のワイン会は、そんなワインを参加者の皆様で共有する事で、より多くのワインをお楽しみいただける会となっています。また、ワイン専門店(酒屋)が開催するというメリットが大きく、よく採算合ってるの?とご心配いただくほどのワインをお楽しみいただいております。・馳走よしひらでの初の主催ワイン会 来たる7/23(日)に馳走よしひらで初の主催ワイン会を開催します!ここで「主催」という言葉がが出てきますが、馳走よしひらでは、吉平酒店併設という事でお客様からのリクエストでワイン会を開催しています。そこではお客様が予算からワインのセレクト、集客までしていただく形です。ですが今回は馳走よしひら主催という事で、JR 広丘駅から送迎を用意し、会席のコースと共にお楽しみいただきたいと思います。☆ワイン会の概要☆ 出向いてワイン会を開催している吉平酒店にとってわざわざ朝日村で開催する意味ですが、一番大きな理由はワインのコンディションの問題です。朝日村から何処かへ…となりますとどうしても車での移動が必要となり、ワインの種類によっては味わいが変わってしまう場合があります。そうすると、どうしても若いヴィンテージのワインがラインナップを占めてしまいます。 そこで今回は、ワインの醍醐味である古酒を同敷地内のみの移動というコンディションを整えた状態でお楽しみいただく予定です!古酒は何年熟成させたら古酒?という疑問や、どこの国や地域のワインが出るの?といった推測がありますが、参加者のみのお楽しみとさせていただきます。 ワイン会って詳しくないと参加出来ない?といった心配をされる方もいらっしゃいますが、参加者の皆さんで同じワインを共有していますので意外になんとかなりますし、吉平酒店のワイン会は勉強ではなく「ワイン付きの食事会」ですので小難し事は言いません。是非お気軽にご参加くださいませ。
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吉平酒店だより 2023.6 吉平酒店のSNS事情

 田植えも終わり、ほっと一息とはいかずハウスの夏野菜に支柱を立てたり、サツマイモの苗を植えたりと畑仕事に追われています。馳走よしひらでお出ししている野菜は、なるべく自分達で育てている野菜をお出しするようにしています。なのでその日のコースの献立を考える時にまず「今畑で何が採れそう?」という会話から始まります。献立ありきではなく、旬の食材ありきの献立ですね。2人ともずっと料理に携わっていますが、この瞬間はいつもわくわくして楽しいです。海の食材を使用しないというコンセプトなので、色々と制限はありますが、その中でも満足して頂けるようその時々のお料理を考えてゆきたいと思います。ぜひ馳走よしひらに楽しみにいらして下さい。3年ぶり!?吉平酒店主催のワイン会を行います!!テーマは高根の花になりつつある「ブルゴーニュワイン」です。フレンチのコース料理を召し上がって頂きながら数種類の飲み比べをしたいと思います。当店一押しのブルゴーニュワインを皆様と一緒に楽しみましょう!お待ちしております。・日時 6月18日(日)18:30スタート・場所 SHOKUDO&CAFE yumyum(松本市中央4-2-22松本市美術館内)・会費 12,000円(税込)・定員 12名ご予約は吉平酒店080-5349-6493まで。DMでのご予約も受付ております。朝日村うまいもん味わいまつりⅤに馳走よしひら初出展します!朝日村内の事業所、飲食店のうまいもんが一同に集まるイベントで自家製わらび餅の販売をさせて頂きます。当店のわらびもちは本ワラビ粉と黒糖と水のみを丁寧に練り上げて作っています。朝日村観光協会様へのご予約制になります。ぜひお買い求め下さいませ。・日時 6月24日(土)11:00~13:00・場所 朝日村役場駐車場・自家製わらびもち 一折 税込¥1,000※お問い合わせは朝日村観光協会 0263-87-1935 にお願いします。吉平酒店よもやま話 昨今ワインは益々嗜好性が強い飲み物になりつつありますので、今月はワイン以外の話も良いかなと思い当店のSNS についてお話したいと思います。・吉平酒店のSNS 事情 吉平酒店ではFacebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、ブログとこの3種類の媒体を使っており、HPにあるブログはEC(通販)サイトに繋がっていますのでワインの購入が出来ます。簡単な分類としては、フェイスブックとインスタグラムは更新頻度と露出度が高いので、臨時のお知らせや新着ワインなど広く浅く知っていただきたい情報が主です(半分くらいは生存確認的な部分もありますが…)。それに対してブログは、ワインの試飲の実感や生産者の細かい情報など狭く深い内容の情報が主です。・なぜSNS で情報発信をするのか コロナ禍によりSNSの重要性は高くなっている気がしますので、SNSでの情報発信は吉平酒店のような田舎にあり交通アクセスの便利でない物販商売では、時間をかける上での安心感に繋がると思う反面、馳走よしひら(飲食店)のような実働時間が長い業態では忙しくなればなるほどその必要性が低くなるような気もします。・その効果は? 効果については先月号でも記載した通り、県内、県外のお客様だけでなく海外からのお客様にも届いているらしくわざわざご来店いただくキッカケになっているようです!ただ、SNSは誰でも無料で始められるものですので効果があるのか?と感じる部分は勿論ありますし、Twitter(ツイッター)、YouTube(ユーチューブ)、TikTok(ティックトック)など発信力の強さ、届き易さが移り変わっていく中で媒体を増やすべきなのか?というのは考えますが、一先ずは現在のお客様の層を考えるとこのままかなと思っています。・吉平酒店だよりについて この吉平酒店だよりはアナログな方法ではありますが、SNSなどが発達すればするほど手紙やDMなど紙媒体の効果の高さに驚かされます。4月号を発行出来なかったばかりですが、出来るだけ頑張って毎月発行していきたいと思います。・6 月18 日(日)のワイン会について(詳細は表面にて) 吉平酒店が今月開催するワイン会について触れておきたいと思います。 今回のワイン会のテーマは「ブルゴーニュワイン」です。開催の経緯としては、当店にご来店いただくお客様から「ブルゴーニュワインは高くて飲めない…」という言葉を年々耳にするようになり、ワインのような嗜好品もそうですが生活物資の高騰も自身の実感として感じられる今日この頃で、ゆっくりと食事をしながらグラスを傾ける贅沢な時間を過ごしていただきたいと思ったのがキッカケです。ですので、今回はワイン会と言いながら食事にもしっかりと予算を割き、ワインも量ではなく少量多種類を御用意しようと計画しています。是非ご参加くださいませ。
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吉平酒店だより 2023.5 今が買い時のブルゴーニュ

 4月も残すところあとわずかと思っていたら5月になっていました...。びっくりする位あっという間に日々が過ぎてゆきます。馳走よしひらの店舗営業再開から始まり、吉平酒店の業務用試飲会があり合間合間にお弁当やオードブルのご注文が入りとしている中で、頭の片隅には「酒店たより早く書かなきゃ」と思っていました。ですがそうこうしているうちに5月に入ってしまったので、4月号はお休みとなります。毎月楽しみにして下さっている方がいらっしゃったら申し訳ございません。今後たよりのお届けがゆっくりになる月があるかもしれませんが、気長にお待ちいただければ幸いです。 酒店の事、馳走よしひらの事、日々のアレコレとお色々バタバタしている中でも嬉しい事も多々ありました。「飲食店の再開待っていたんです!」と仰ってご来店して下さった方がいたり、遥々香港から日本旅行の合間に吉平酒店の事をSNSで知りご家族で来店してくださったりと酒店と飲食店どちらもやってて良かったな~と思うと同時にもっと頑張ろうと思えました。長野県という広い県の朝日村という田舎の小さな店ですが、続けていれば、発信し続けていれば来て下さる方はいるのですね。その事に感謝しつつ、ご来店して下さる方の期待を超えていけるような店づくりをしてゆきたいと思います。5月の吉平酒店・馳走よしひらのお休みのお知らせ5月は田植えや子供をみてもらっている祖父母の都合によりお休みさせて頂く日がございます。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。・馳走よしひらのお休み→5月12・13・14・15・17・21・23日・吉平酒店のお休み→5月13日今月のおすすめワインドメーヌ アンドレ ボノーム・ヴィレクレッセ レ プレトル ド カンテーヌ2020 税込¥7,430・ヴィレクレッセ レ カール2020 税込¥7,430・ヴィレクレッセ オマージュ ジゼル ボノム2020 税込¥10,330詳細な説明は裏面に載せてますが、一部の銘柄は2018年・2019年のバックビンテージもあり実はマグナムボトル(1500ml)が税込¥10,450~あります。マグナムボトルは本数が少ないので気になる方はお早めに!吉平酒店よもやま話 久々のよもやま話となってしまいました。4月号を発行出来なかった理由としては、予想以上に世の中が動き始め吉平酒店の動きも活発になったと同時に馳走よしひらの再開もあり、引き続きイレギュラーばかりの子育てという中で、夫婦共々気付けば4月が終わる…というあっという間の1ヵ月でした。5月こそは頑張ります‼ さて、3月は馳走よしひらのお花見弁当でしたので今月は久々にワインの話をしたいと思います。近年当店がメインで取り扱うフランス・ブルゴーニュ地方のワインは値上がり幅が激しく、毎年何百円単位の値上がりだったのが何千円単位になりつつあります。勿論今後も毎年これが続くとは思いませんが、良くて据え置きだと思いますのでブルゴーニュワインに求められる期待値が高くなっていると思います。そんな中ですが今回は今が買い時のブルゴーニュワインのご紹介です。・Domaine Andre Bonhomme(ドメーヌ アンドレ ボノーム) アンドレボノームはブルゴーニュワインのメインストリートであるコートドールを南に進んだマコネ地区ヴィレクレッセ村にあり、マイナー地域の印象がありますが同じマコネ地区のプイィフュイッセ村にプルミエクリュ昇格が決まった事で注目を集めている地区でもあります。今がお買い得というのにも関わっており、もしヴィレクレッセがプルミエクリュ昇格をした場合は必然と価格が上がりますので、そういった意味でも今がお勧めな生産者です。・最新ヴィンテージ2020 年産の上級キュヴェ3選のご紹介です。VIRÉ CLESSÉ “Les Prêtres de Quintaine” (ヴィレクレッセ“レ プレトル ド カンテーヌ”) “カンテーヌ村の司祭”を意味し礼拝堂前の畑の平均樹齢95年という古木のシャルドネから造られており、数ある銘柄の中でも創設50年代の復刻ラベルでリリースされている唯一の銘柄です! 古木のブドウによる複雑な果実味は厚みがあり、リッチでありながら酸の伸びがあるバランスの良さは、まず試していただきたいクオリティーの仕上がりです。VIRÉ CLESSÉ “Les Quarts” (ヴィレクレッセ“レ カール”) 上級キュヴェの中では2018年初リリースという最新作で“石英”という鉱物を銘柄に冠しており、土壌へのこだわりも感じられる銘柄です。 この銘柄の通り石英が土壌に含まれており、インポーターさんの資料には滑らかで甘美なスタイルとありますが、実際に飲んでみると前半は確かに甘美な印象ですが余韻にかけてボリューム感と鉱物的なミネラリーな酸のある伸びのある白ワインです。VIRÉ CLESSÉ “Hommage à Giselle Bonhomme”(ヴィレクレッセ“オマージュ ア ジゼル ボノム”) ワイナリーの創始者であるアンドレ ボノームの奥様(現当主の祖母)への敬意を込めた特別な銘柄であり、アンドレボノームの最上級銘柄です。他の5 つの上級キュヴェはそれぞれ畑毎で生産されているのですが、このワインでは各畑の選りすぐりのシャルドネを使用しているブレンドワインです。生産本数1600本しかなく必然的に入荷本数も少ないのですが、タイミングが合えば是非お試しいただきたいです!
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吉平酒店だより 2023.3 馳走よしひら 再開します!

 お天気が悪くすっきりしない空が続いた2月でしたが、3月に入ってやっと暖かな日差しを感じるようになりました。朝・晩はまだまだ寒いですが、日中の暖かさだけでも春を感じる事ができて気分も明るくなりますね。先日家の近所の田んぼ道を散歩していたら「オオイヌノフグリ咲いてるね」と娘が教えてくれました。野の花に興味を持ってほしいと思い、田んぼ道を歩くたびに〇〇が咲いてるねと語りかけてきて良かったと娘の得意そうな顔を見て嬉しくなりました。今はお休みしていますが、馳走よしひらのお花も自分で山や川添いを歩いてとってきたものを飾っていました。お花を習っていたわけではないので自己流でしたが、買ってきた花ではなく今そこにある朝日村の季節を感じると共に、普段生活している中でなかなかとれないであろう野の花を見てほっとする時間がお店の中であったらという思いからでした。日本料理では旬を大切にしますが、旬の中でも細かく分けられ、食材の出始めを「はしり」と言います。はしりとは初物の事で「初物を食べると75日寿命が伸びる」などと言われ、日本料理では初物をお出しする事にこだわりを持っています。今はハウス栽培もあり、寒さなど関係なく、全国からその土地にないはしりの食材が手に入るようになりました。ですが馳走よしひらでははしりの食材もありつつ、その土地の「今」を大切にして食材をお出ししてゆきたいと思います。今、朝日村で芽吹きだしたふきのとう、今出荷の始まった天龍川の若鮎など、朝日村や信州の「今」を感じて頂けるお店にしてゆきたいと思っております。下記でもお知らせしますが、馳走よしひらを4月より再開いたします。ぜひ新しい「馳走よしひら」と信州朝日村の「今」を感じにいらして下さい。4月より馳走よしひらを再開いたします。出産に伴いお休みしていた馳走よしひらの店舗営業を再開いたします!お休みの間、いつ再開するの?と沢山お声がけ頂きありがとうございました。ようやく落ち着いてきたので、少し営業形態は代わりご不便おかけしますが徐々に始めてゆきたいと思います。皆様どうぞよろしくお願いします。・・・馳走よしひら新しい営業形態のご案内・・・・1日1組(最大8名様まで)当面の間昼営業のみとさせて頂きます※夜営業応相談・定休日 日・月・火・5,500円(税込)・8,800円(税込)のおまかせコース・1週間前までの完全予約制 TEL07011865589折詰め弁当・お花見弁当ございます。こちらもどうぞご利用下さいませ(詳しくは裏面で)3月・4月限定!!馳走よしひらのお花見弁当の御案内お花見シーズンにピッタリな華やかな御弁当を2 種類御用意しました。朝日村産のヤマメや朝日村と姉妹都市の愛知県幡豆郡吉良町(現:西尾市)の鰻など朝日村に関わりのある食材、白馬の湧き水で育てられた信州サーモンや信州ジビエの鹿など、信州の里山らしさを感じていただけます。お花見弁当(信州サーモンちらし寿司)税込1,950 円(税別1,805 円)お花見弁当(一色・吉良町産鰻ちらし寿司)税込3,240 円(税別3,000 円)※写真と内容が異なる場合がございます。御了承くださいませ。また通常の1,620 円、2,160 円、3,240 円の御弁当も承っております。馳走よしひらは長野県東筑摩郡朝日村にあり、関西で料理を学んだ夫婦が営む1日1組8席限定の小さな日本料理店です。海と接しない長野県らしい川魚や山肉、地場の新鮮な野菜を中心とした食材を使った信州にフォーカスした会席のコース料理を、同敷地内に併設された吉平酒店の厳選したワインや日本酒と共にお楽しみいただけます。馳走よしひら Tel : 070-1186-5589インスタグラム、フェイスブックもあります。
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吉平酒店だより 2023.2 バローロとは

 お正月気分も抜けきらぬうちに1月が終わり、2月に入ろうとしています。今このたよりを書いている1月中旬はわりと暖かく過ごしやすいのですが、1月後半にかけて今季最強寒波が来るということで、今からドキドキしています。先日同じ長野県内の飯田市へ行くことがあったのですが、とても暖かくビックリ!ダウンを着て行ったのですがそんな厚着している人はほぼおらず、朝日村との気温の差に長野県は広いんだなと改めて感じる機会になりました。同じ中信地区でも松本市と朝日村でも気温差はけっこうあったりするもので、雪が降った日に車に雪を載せたまま松本市の方へ向いて走ると周りの車は全然無くて恥ずかしいという思いは、冬の間何回かします。(村民あるあるかな?)慣れてるとはいえ、凍った路面でヒヤヒヤする事もあるので、運転には十分に気を付けたいですね。 先日m、村の公民館行事「ちくほく朝さんぽ」講座in朝日村の中で当店に寄って頂きました。この企画は朝日村内の名所を歩いて巡るというもので、10名の方が参加されていました。今回は針尾方面という事でスケートリンクを出発して熱田神社を参拝、そして当店へ来て頂き土蔵の店内を見てもらいつつ店の成り立ちなどをお話ししました。当店の存在は知っていても中に入った事のない方ばかりだったので、知って頂く良い機会になりました。店をやっている当人でさえ、入りにくいな~うちの店と思うので(もちろんどなた様もウェルカムです)知ってもらえる事は嬉しいですし、ありがたい事です。私自身も朝日村に住んでいて通った事のない道や、行った事のない名所もあるので、自分の住んでいる土地を歩いて回るのはとても良い企画だと思いました。ぜひ続いていってほしいですね。今月おすすめワインバローロ ヴェルドゥーノ2018 フラテッリ アレッサンドリア ¥7,200(税込)イタリアのワインの王といわれるバローロが入荷しました。しかも2018年の当たり年のものです。バローロは熟成しないとあまり美味しくないと言われますが、今飲んでも楽しめるエレガントなスタイルです。テイスティングの様子は吉平酒店HPのブログにて紹介しております。ワインの詳細は裏面をご覧下さい。吉平酒店よもやま話 お陰様で2022-2023年の年またぎウィンターセールが無事終了しました。ほとんど顧客の皆様ばかりで支えていただいていると実感したと共に、吉平酒店ももっと頑張らないと!と決意を新たにした年始でした。さて、2023年に入りSNS初投稿は吉平酒店には珍しくイタリアワインでした。特に意図はないのですがせっかくなのでバローロについてご紹介したいと思います。・Barolo(バローロ)とは? バローロはイタリア・ピエモンテ州の村の名前であると同時に「ワインの王」と称される高級赤ワインの銘柄です。「ネッビオーロ」というブドウ品種から造られ、イタリアワインの最高峰格付けD.O.C.G.のバローロを名乗る為には、最低3年間の熟成期間が必要(内2年間は木樽で熟成する)で、リゼルヴァは最低5年間の熟成期間が必要(内2年間は木樽で熟成する)と定められています。・奥深いバローロ バローロはLa Morra(ラ モッラ)、Barolo(バローロ)、Castiglione Falletto(カスティリオーネ ファッレット)、Serralunga d’Alba(セッラルンガ ダルバ)、Monforte d’Alba(モンフォルテ ダルバ)という5大産地の村があり、更に細分化されたMGA(追加地理言及)が2000年代に認定された事でCannubi(カンヌビ)、Brunate(ブルナーテ)など単一畑から造られたクリュ バローロが注目を集めています。また、ピエモンテ州は複雑な地形によって土壌が異なり、更に「伝統派」と「モダン派」という生産者の特徴によってもバリエーション豊かなワインが生み出されています。この他にも、Gaja(ガヤ)、Roberto Voerzio(ロベルト ヴォエルツィオ)、Giuseppe Mascarello(ジュゼッペ マスカレッロ)などスター生産者の存在や、長期熟成する魅力など様々なブルゴーニュワインとの類似点がありながら、青天井なブルゴーニュワインと比べて価格が控えめという点も魅力です。・新規取り扱い生産者Fratelli Alessandria(フラテッリ アレッサンドリア) バローロエリアの最北端に位置するVerduno(ヴェルドゥーノ)村で1800年代初頭に始まったワイナリーで、現在のアレッサンドリア家が1870年に取得してから家族経営で現在までワイン造りを行なっています。「偉大なワインは偉大な畑から」を信念に栽培はサスティナブル農法で行われ、ステンレスタンクでの発酵や伝統的な大樽での熟成など新旧のメリットを活かした醸造により、若い内は近づき難いという古典的なイメージのバローロとは一線を画すバローロを生産しています。☆お勧めポイント☆➀2018 年という天候に恵まれた生産年➁Verduno(ヴェルドゥーノ)村というの恵まれたロケーション③今でも熟成した後でも楽しめるエレガントなスタイル フラテッリ アレッサンドリアのフラッグシップであるMonvigliero(モンヴィリエーロ)は「この畑のポテンシャルを理解した第一人者」と称賛され、「ピエモンテの知られざる秘宝。特筆すべきは価格が品質に追い付いていないこと」と高品質であるにも関わらず、価格が吊り上がっていないことに注目し太鼓判を押している専門家もいるまだまだ狙い目の実力派生産者です。各銘柄の本数が少ないですので完売の場合は御了承くださいませ。
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吉平酒店だより 2023.1 2023年の抱負

 本年もよろしくお願い申し上げます。2023年は卯年ですね。年女なのでうさぎのようにぴょんぴょんと何事も前進してゆきたいと思ったら厄年でした...。まずはお祓いに行きたいと思います。吉平酒店もひとっ飛びに前進と思うのですが、創業以降跳ねるように進んできたわけではない私達なので、今年も着実に一歩一歩前にが合っているように思っています。コロナ禍、円安、世の中の動きは目まぐるしく変わってゆきますが、歩みを止めず前に前に進んでゆきたいです。 クリスマス寒波からの寒い年末年始となりました。年々寒さに弱くなり、寝る前には布団を布団乾燥機で温め、レッグウォーマーをし、首にはレンジで温めて使うあずき入りのカイロをして寝ています。寒いのはつらいですが、この寒さや由季があるからこそ春になった時に水が蓄えられ植物がしっかり芽吹く事ができるのかなと思います。しかし寒いものは寒い!風邪を引いても困る!のでしっかりと体を温め(加湿も忘れずに)寒い冬を過ごしたいと思います。吉平酒店Winter Sale!!~1月9日(祝)まで 店内ワイン表示価格より10%OFF!!!※ワゴンSaleの商品は対象外となりますSale期間も残りわずかと!お待ちしております!新春特別ワゴンセール!1月1日~売り切れまで入荷未定のため在庫1本になってしまったワインや、ラベル不良のワインなどを集めたワゴンセールを行います。Winter Saleの10%OFFよりもさらにお得となっております。売り切れ御免のセールです。掘り出し物もたくさん!ぜひ覗きに来て下さい。お待ちしております。吉平酒店は年末年始休まず営業しております。OPEN10:00~CLOSE19:00吉平酒店よもやま話 明けましておめでとうございます。2022年は格別の御愛顧を賜り何とか年を越す事が出来ました。もはや吉平酒店の備忘録ではないかと思いながら1年を振り返り、2023年はどうありたいかを抱負として残しておこうと思います。新年のちょっとした読み物にご覧いただければ幸いです。・2022年の振り返り 2022年で学んだ事は「最後まで何があるか分からない」でした。昨年は世の中の動き始めを感じたと共に、出産という家庭状況により馳走よしひらの営業形態を制限している身としては、歯がゆさを痛感した半年ほど(2023年もまだ続きますが…)でした。しかし、吉平酒店の方では新しいインポーターさんが数社増え、例年以上に希少な高価格帯ワインを取り扱い、イベント出店やワイン会が再開するなど嬉しい事も沢山ありました。一見順調そうに見えますが、想定よりも市場のレスポンスが鈍かったり遅かったりと、都市部と地方のスピード感と高揚感の差を感じた年でもありました。そして極めつけは冒頭にあるように、最後の最後実際に品物を納めるまでイレギュラーの可能性が往々にしてある事を学びました。・2023 年の抱負 新年明けたばかりという事もありますが、2023 年は飛躍の年になると期待しています。これは事業者として規模を拡大させるという意味ではなく、仕事内容の成熟や知名度の拡大といった事です。これを成功させるには「馳走よしひら」が必要不可欠だと認識しています。また、営業を再開させる際には当然休業時よりパワーアップしないと‼と感じており、コロナ禍に標準を合わせるのではなく、もう少し先の自分達を見据えて再開までの時間を過ごしていくことが肝だと思います。・仕事もライフワークの中の1つ 朝日村に来てから今年で8年が経とうとしています。同時に勤め人を辞めて自営業者となり、子供を授かり親になったりと、朝日村での日々は前職の年数よりも短いにも関わらず濃密な時間を過ごしています。時には受け入れられ、時には試されながら、御愛顧いただいているお客様に支えられここまできました。しかし、これからは表題にもある通り仕事最優先だった今までの働き方から、昨今よく聞くライフワークバランスというものに取り組み、仕事と同じ様に家族との時間も大切にしていきたいと思います。これには昨年から少しずつ取り組んでいますが、言うは易く行うは難しのことわざ通りで、単純に言えば効率よく稼ぐを実現しなければなりません。ただ物の利益率を上げるでは今の時代無理がありますので、「自分の価値を上げる」が必要となり、研究室的な意味でも馳走よしひらが要かなと思います。 さてさて、野望丸出しの吉平酒店並びに馳走よしひらですが、このお店面白いな!と思っていただけるように頑張っていきたいと思いますので、2023年も昨年と変わらぬ御愛顧を宜しくお願い申し上げます。
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吉平酒店だより 2022.12 2022年の振り返り

 気が付けば2022年も残すところあと1ヶ月となりました。11月はそんなことなかったのに、12月と聞くと急にあれもこれもしなければ!と今年の内にやらなければいけない事がポンポンと浮かんできます。私のやらなければならない事は、この前うっかり破いてしまった障子を張り替える事です。娘に「かか(母)、ここ破いちゃったね」と何度も言われる位ビリビリにしてしまったので、重い腰を上げて頑張ろうと思います。 皆さんの今年の内に!は何でしょうか?日に日に寒さも増してきて何かするにはおっくうになりがちですが、新しい年を気持ちよく迎えるために早め早めに片づけていきたいですね。吉平酒店Winter Sale12月19日(土)~1月9日(祝日)まで店内ワイン全品表示価格より10%OFF!!!※先月号でお知らせした総業特別ワイン3銘柄は対象外とさせて頂きます。ご家族・お友達など集まる機会に美味しいワインはいかがでしょうか?お待ちしております!!今月のおすすめワインドメーヌ カンタン ジャノ高騰するブルゴーニュの救世主と言われるカンタン ジャノから3銘柄入荷しました。もちろん安いだけではなく、現地フランスのミシュラン星付きレストランでもオンリストされている実力派です。ただ残念なのは本数があまりない事...。ヴィラージュ(村名)クラスは特に少ないのでぜひこの機会にお買い求め下さいませ。・ブルゴーニュ ルージュ2020 税込¥2,300・マランジュ ヴィエイユ ヴィーニュ 税込¥2,750・サントネイ プルミエクリュ パスタン2020 税込¥4,000吉平酒店よもやま話 2022年も残り1ヵ月となりました。年々時間の流れが早く感じて年初めなんて思い出せないくらいです。また、2022年は日常や平常がいかに幸せなことかを感じるタイミングが多くありましたので、そんなことを含め少し振り返ってみたいと思います。・2022年を振り返る吉平酒店を取り巻く環境 2022年はワイン業界的にとって厳しい年となりました。原因は色々とありますが大きいものは、ウクライナ戦争と円安為替です。当店が主に取り扱うのはヨーロッパのワインですので為替というよりは船の航路に影響があり、通常よりも遠回りをして日本にワインが輸入されています。当然輸送費用が高くなりワインは値上がり、そこに追い打ちをかけるように円安為替により生活必需品が値上がりし、ワインはより贅沢品になりつつあります。・吉平酒店の現状と展望 吉平酒店の現状としては新しい国や生産者のスポット入荷が増えています。勿論定番の生産者は据え置きで仕入れをしていますが入荷本数が少なめです。理由としては、日本への割り当て自体が減っていて世界市場での国力の差が目に見えて世知辛さを感じています。そんな中、皆様からの御愛顧によりなんとか2022年を乗り切ることが出来そうです。ありがとうございます! 来年の展望としては、馳走よしひらの店内飲食と5月の試飲会をどんな形式か分かりませんがなんとか再開させたいという思いがあります。また、先月号でお知らせした当店PBワイン第2弾が来年11月に発売予定です!蓋を開けてみないとどうなるか分からないですが、2023年も引き続き吉平酒店を宜しくお願い申し上げます。~カンティーナ リエゾーがクラウドファンディングを実施中です~ 当店がアンバサダーを務めさせていただいております信州・高山村にある家族経営の小さなワイナリー「カンティーナ リエゾー」が飾らない素朴な農村・農家のありのままの姿を感じて滞在していただく、イタリアのアグリツーリズモのようなファームステイを目指し、第一弾としてワインの販売施設の建設費用と既存のワイン醸造所に併設してテイスティングと飲食ができるショップの設備導入費用のクラウドファンディングを実施しています。 カンティーナリエゾーHPよりクラウドファンディングページへ行っていただくと私の応援コメントが掲載されています。そこに書かれている通りアグリツーリズモを何回も経験している私としては、この施設が完成して現地でワインを味わって欲しいという思いもありますが、職業ではなく生活の中にワイン造りがある家族と触れ合える機会はなかなかありませんので、応援もしていただきたいですし、完成した際には是非訪れていただきたいと思います。くどいようですが、カンティーナ リエゾーHPよりご覧いただけます!是非宜しくお願い致します!!
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吉平酒店だより 2022.11 創業6周年!

 朝日村は11月には言ってから紅葉がより鮮やかで山並みを眺めているだけで楽しい季節となりました。10月下旬に朝日村にある鉢盛山の初冠雪があったり、皆既月食があったりと、田舎という事もあり遮るものがなく自然の流れを肌で感じる日々をすごしています。やっぱりこの時期になると薪ストーブの有り難さが身に沁みます。また、薪ストーブを焚くと上に何か置きたくなって早速おでんを楽しみました。(笑) さて、11月は吉平酒店創業6周年という節目の月です。日々は驚くほど速く過ぎていき、皆様に支えられて気付ば6年突き進むことが出来ました。いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。創業月でありながら「今月は吉平酒店だよりが出せないかもしれない」という焦りもありましたが、意外に何とかなるもので手書きを諦めパソコンで両面を書くことにしました。来月からは手書きに戻れるかな?頑張ります! 円安や物価高騰やらでワインの逆境が続きそうですが、これからも美味しいワインをご紹介していきたいと思いますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。 10月は私たち家族にとって家族が増えるという嬉しい出来事があり、それに伴い在宅ワーク期間が増えたのですが、10月下旬からは世の中の動きも活発になり数年ぶりにワイングラスを持ってワインを提供しに行くお仕事をさせていただき、11月5、6日は朝日村文化祭に出店しました。久々に人が集まる所へ行く機会だったので現場が楽しく、朝日村文化祭に関しては同じ村内にお住まいの方でもこの機会にしかお見かけしない方もいらっしゃるので出来る限り出たいですし、続けていくことで村内にこんなお店があるという事を知っていただければと思います。 馳走よしひらについては引き続き育休をさせていただき、お弁当やオードブルのみの営業とさせていただきます。 10月は忙しかっただけあって話題は沢山あり、10月28日にはアンバサダーを務めさせていただいているカンティーナ リエゾーに収穫をしに行ってきました。普段は全く収穫にはいかないのですが、3年ぶりにMINORIに続く吉平酒店PBワインを造るべく娘と収穫に行き、熟成をさせる木樽に絵を描かせてもらってきました。少しだけ詳細をお話すると、今回はMINORIを熟成させた木樽で熟成させます。MINORIは新樽の状態でしたがあれから3年経っていますので今年は3年樽での熟成となり、ブドウの出来も踏まえて全く違うスタイルのワインになる事は間違いなさそうです!リリースの際には必ずお知らせしますので来年までお待ちくださいませ。吉平酒店よもやま話 今月は吉平酒店の開業年である2016年に因んだワインのご紹介をさせていただきたいと思います。吉平酒店的にはいつものフランス・ブルゴーニュ地方の赤ワインと、最近取り扱いが増えてきた新しい国の中からアメリカ・オレゴン州の赤ワインを計3 種類ご用意しております。 まずはフランス・ブルゴーニュ地方のワインからです。・Hugues Pavelot(ユーグ パヴロ) 同じブルゴーニュ地方サヴィニー レ ボーヌのトップ生産者の1人として名前の挙がるジャン マルク パヴロの息子さんであるユーグ パヴロが立ち上げたネゴシアンブランドです。実はユーグ パヴロは1999年からジャン マルク パヴロでワイン造りを行なっており、ユーグが加わる事によって品質が向上したとも言われています。そんなユーグが2016年に創業したという事もあり、当店としては親近感を覚え今回ご用意しました。・Chorey-Les-Beaune Les Beaumonts 2016(ショレイ レ ボーヌ レ ボーモン)創業特別価格4,500円(税込) 平均樹齢50年以上のブドウをジャン マルク パヴロが編み出した黄金のレシピをベースにユーグの技術を加え造られた赤ワインです。6年の熟成を感じさせない若々しさのある赤果実が中心で、果実味の奥にはしっかりとした骨格も感じられます。 続いてはアメリカ・オレゴン州のワインです。・Boedecker Cellars(ボーデッカー セラーズ) 夫婦ともに醸造家であるステュワート(旦那様)とアシーナ(奥様)によってオレゴン州ウィラメットヴァレーに設立されたワイナリーです。ウィラメットヴァレーは世界有数の高品質なピノノワールが育つ有名産地で、ボーデッカー セラーズはその中でもダンディヒルズやシェアヴィンヤードなど厳選された畑のピノノワールでワイン造りを行なっています。・Pinot Noir Stewart 2016(ピノノワール ステュワート)創業特別価格4,500 円(税込)旦那様のステュワートが手掛けるピノノワールは赤果実中心の華やかさを感じられる透明感のある赤ワインです。エレガントさを求める方にはこちらがお勧めです。・Pinot Noir Athena 2016(ピノノワール アシーナ)創業特別価格4,500 円(税込)奥様のアシーナが手掛けるピノノワールは黒果実中心の力強さのあるどっしりとした質感のある赤ワインです。重さのある味わいがお好きな方はこちらがお勧めです。 今回ご紹介したワインはどちらも2016 年創業だったり、夫婦でワイン造りを行なっていたりと吉平酒店と共通点のあるものを選びました。しかも全てバックヴィンテージのピノノワールですので売り切れ御免‼というなんともウチらしい一期一会のワインばかりです。常連のお客様は来月下旬の年またぎセールの際にとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の3銘柄はセール対象外とさせていただきます。ご来店お待ちしております!!
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吉平酒店だより 2022.10 ボージョレワイン

 9月の台風の合間を縫って終わらせた稲刈りとはぜ掛けも、2週間待って脱穀となりました。5月から始まった田んぼも脱穀まで終わると一安心です。とはいえトラクターから草刈り、水の管理までほぼ父一人でしているので、田植えと稲刈りの手伝いだけの私達は大感謝してお米を食べています。っ今年は水の管理をいつもよりマメにしたおかげで実りが良く、収穫量の多い年になったそうです。25年位前は私の家の田んぼの周りも皆お米を作っていましたが、今では休耕地もだいぶん増え昔の辺り一面稲穂の揺れる景色を思い出しては寂しく思います。最近では物価高で小麦粉やパン、油など普段の食卓に欠かせない物がどんどん値上がりしているので、買い物の時手が止まってしまう事もしばしば...。日本人の主食でもあるお米を自分の家で作り、買わずに済んでいるという事は、このご時世とてもありがたく大切な事だと思います。父の代で米の自給自足を終わらせないように私達娘世代も頑張らねば!と思いますが、まずは酒屋という本業をしっかりしつつ、来年は田んぼの管理もぼちぼち覚えていけたらと考えています。今月のおすすめワイン今年は日本初輸入となったブルゴーニュの名門ドメーヌ ルイ ボワイヨのクリュ デュ ボジョレーをご紹介します。・ムーラン ナヴァン ヴィエイユ ヴィーニュ2018 税込¥3,000ヴィエイユ ヴィーニュというだけあって、平均樹齢75年のブドウから造られています。・ムーラン ナヴァン レ ルショー2018 税込¥3,330今回3種類の中で最も樹齢が高い平均80年のブドウから造られており、充実した果実味に加えてスパイスの複雑美が長い余韻まで感じられます。・ムーラン ナヴァン レ ブリュセリオン2018 税込¥4,160平均樹齢50-60年のブドウから造られており、今回3種類の中で最も奥深さやボリュームがありスケールの大きいワインです。吉平酒店よもやま話 今回は新入荷したボージョレワインのご紹介をしたいと思います。例年ですと「ボージョレはヌーヴォーだけじゃないですよ!」という感じでご紹介することが多かったのですが、年々ボージョレヌーヴォーの人気も下火になり特にそこと比べる必要はないかなと思い、今回はしっかりと品質にフォーカスしてボージョレワインについてご紹介させていただきます。(ちなみに「ボージョレ」と「ボジョレー」の2つの表記がありますが、日本での表記なのでどちらでも構わないかなと思っていますが、当店としては「Beaujolais」というスペルなのでボージョレとしています。)・まずボージョレとは? あまり認知度は高くないですが、ボージョレ地区はフランスワインの銘醸地ブルゴーニュ地方の最南端に位置する立派な銘醸地ワインです。しかしながらその印象があまりないのは、ブルゴーニュ地方の花形であるコート ドールではピノノワール100%から、ボージョレ地区ではガメイ100%から赤ワインが造られるというブドウ品種の違いからかもしれません。ただこれはブドウ品種の栽培適地かどうかの違いで、ピノノワールは石灰岩を好み、ガメイは花崗岩を好むという品種特性に準じています。その証拠にコートドールとボージョレ地区の間にあるマコネ地区ではピノノワールとガメイの両方が栽培されていますし、歴史的にも1395年に時のブルゴーニュ公爵フィリップ・ル・アルディがガメイはコートドールでは平凡なワインしか出来上がらないという理由からガメイを植えることを禁止しています。・クリュ デュ ボージョレ ボージョレ地区にはクリュ デュ ボージョレという10の村があります。このクリュ デュ ボージョレはボージョレ地区の中で特に品質が高いワインが生産され、中でも今回のムーラン ナ ヴァンは熟成能力が高い村だと言われています。当店としても他の生産者のムーラン ナ ヴァンを取り扱うほどこの村のワインが気に入っており、その理由としてマンガンを多く含んだ土壌から造り出される複雑味がありボディのしっかりとしたワインとなり、熟成するとボージョレ地区の地理的立地を表すようにイタリアのバローロとフランスのジュブレシャンベルタンの両方を兼ね備えたような滋味深く力強い素晴らしいワインになるからです。(しかも価格は半分以下がザラにあるという嬉しい状況です。)(ムーランナヴァン名物の風車とブドウ畑↓)・Domaine Louis Boillot et Fils(ドメーヌ ルイ ボワイヨ エ フィス)上記にコートドールの話が出てきますが実は今回のボージョレワインの造り手は、ブルゴーニュの名門ボワイヨ一族4代目ルイ ボワイヨが祖父や父から譲り受けた畑でワイン造りを行なっています。また、ルイ ボワイヨの妻はギスレーヌ バルトというこちらもブルゴーニュの名門であり、今回のムーラン ナ ヴァンは2つの名門のサラブレッドである5代目当主クレマン ボワイヨがボージョレに根付いて造っているという力の入れようです。また、クレマン ボワイヨは2014年から両親と共にワイン造りに加わっていますが、今回のムーラン ナ ヴァン3銘柄は日本初輸入という特別なワイン達です。SNSでも載せていますのでご興味のある方は是非ご覧くださいませ。