吉平酒店だより 2023.9 マーカス モリトール
9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますね。厳しい暑さもですが、雨が降らない日も続いています。畑もカラカラ、川の水もかなり減ってしまっていて心配です。毎朝刺さるような日差しにげんなりしながらハウスの野菜に水やりをしています。「もう暑いのはいいから、涼しくなってくれ~雨降ってくれ~」と願わずにはいられません。長い残暑になりそうですが、皆様体調崩されませんようお過ごし下さいませ。
さて、先月の吉平酒店Summer Saleにはたくさんのお客様のご来店誠にありがとうございました。初めてご来店の方も多く、(もう慣れっこですが)こんな所でワインの専門店!?の反応もたくさん頂きました。しかし土蔵という土壁でできた建物の中で地中熱を利用してワインを管理しています。と説明すると「ワインにとって理想的な場所だね」とおっしゃって頂けます。そうなんです、地中熱で管理されたコンディションの良いワインは美味しいんです!とはいえ朝日村って遠いですよね。私達もたまに市内へ行く道すがら朝日村から行くのは遠いなと感じます。そんな朝日村まで遥々来て下さるお客様のために美味しいワインを取り揃えご提案できるよう努めてまいりたいと思います。ご来店お待ちしております。
吉平私物ワインをみんなで飲もう!の会
私事ですが昨年の出産の前後1年位お酒を断っていまして、最近やっと飲めるようになりました。飲めるようになったらアレ飲もう!と色々考えてきましたが、せっかく開けるなら皆様と一緒に楽しもうと会を企画しました。すべてのラインナップは決まっていませんが、1986年のシャトーコスデストウルネルを開けようかなと思っています。少ない人数ではございますが、ぜひご参加下さいませ。
日時:9月16日(土)17:45スタート
場所:馳走よしひら(朝日村針尾178)
会費:12,000円(税込)※会席のコース料理+ワイン
定員:8名(送迎は6名様まで)
★ご予約は吉平酒店までお願いします TEL080-5349-6493
★馳走よしひら⇔広丘駅の送迎を当店で行いたいと思います。
ご希望の方は予約の際にお申し付けください。
上り17:17着、下り17:18着がございますので17:20にお迎えにあがりたいと思います。
吉平酒店よもやま話
最近の吉平酒店だよりを見返してみると、ワイン会などイベント告知が多くあまりワインの紹介が出来ていませんでしたので、今月はワインの紹介をメインにしていきたいと思います。
・Markus Molitor(マーカス モリトール)
近年入荷数が増えているマーカス モリトールはドイツ・モーゼルにあり、ワイン評価誌ワインアドヴォケイトにて2011 年に100 点、2013 年には3 銘柄同時に100 点という偉業を獲得した経験があります。ミシュランの様な独自の3 段階の★指標とキャップシールの色によってワインのタイプが明確に分けられているので、ワインの見た目が購入時の目安にもなる親切な生産者です。
リースリング グラーハー ヒンメルライヒ カビネット 2020 ¥3,350
昨今のリースリングは辛口至上主義という風潮が垣間見れますが、このリースリングは昔懐かしいオフドライタイプです。ただ、ひと昔とは気候や技術が違いますので、瑞々しく丸みのある果実味と伸びのある酸のバランスが良く、甘やかで親しみ易さに土壌由来のスモーキーさも感じられる白ワインです。
ピノノワール ロゼ ハウス クロスターベルク 2022 ¥2,260
完熟した赤果実を中心とした華やかな香りとフルーティーな果実味、伸びやかなミネラルと酸の骨格により、甘やかなで親しみ易くありながらスッキリとした余韻で軽やかにお楽しみいただけます。また、バランスの良い味わいで様々な食事と合わせられるオールラウンダーなロゼワインでもあります。
ピノノワール ブラウネベルガー マンデルグラーベン* 2018 ¥4,870
ドイツではシュペートブルグンダーというピノノワールの別称がありますが、ブルゴーニュ地方の苗木を植えている事からピノノワールと表記しています。この事からもブルゴーニュワインとよく比較されていますが、やはり土壌由来のスパイシーなミネラルの骨格と余韻がドイツらしい赤ワインです。
リースリング ユルツィガー ヴュルツガルテン シュペートレーゼ 2020 ¥3,850
リースリングで造られた甘口ワインで、柑橘類の砂糖漬けや土壌由来のスパイスのニュアンスがやや塩味を感じるミネラルのニュアンスと調和して感じられます。勿論ただ甘いだけでなく、7.5%という低アルコールが親しみ易く、豚バラや羊のような脂のある食材ともお楽しみいただけます。
・少しだけワイン会について…
ワイン専門店をやっていますと「秘蔵のワインがあるんでしょ?」と良く聞かれます。確かに店頭に並んでいないワインはありますが、特別なワインほど期待と不安で開け時が分からないものです。そこで今回はそんな私物ワインの中からいくつかを厳選して、豪勢に、ゆっくりとしたワイン会を開催と思います。ちなみに、アルコール解禁した店主も飲みます(笑)
普段のワイン会とは違う特別会ですので、是非ご参加くださいませ。