ソムリエ日記

ボルドーの古酒を気軽に

古酒というと既に高いというイメージがありますが、今回はセカンドラベルという気軽にお楽しみいただけるボルドーワインをご紹介したいと思います。 No2 du Chateau Lafon Rochet 1996 Chateau Lafon Roc...
吉平酒店だより

吉平酒店だより 2023.2 バローロとは

 お正月気分も抜けきらぬうちに1月が終わり、2月に入ろうとしています。今このたよりを書いている1月中旬はわりと暖かく過ごしやすいのですが、1月後半にかけて今季最強寒波が来るということで、今からドキドキしています。先日同じ長野県内の飯田市へ行くことがあったのですが、とても暖かくビックリ!ダウンを着て行ったのですがそんな厚着している人はほぼおらず、朝日村との気温の差に長野県は広いんだなと改めて感じる機会になりました。同じ中信地区でも松本市と朝日村でも気温差はけっこうあったりするもので、雪が降った日に車に雪を載せたまま松本市の方へ向いて走ると周りの車は全然無くて恥ずかしいという思いは、冬の間何回かします。(村民あるあるかな?)慣れてるとはいえ、凍った路面でヒヤヒヤする事もあるので、運転には十分に気を付けたいですね。  先日m、村の公民館行事「ちくほく朝さんぽ」講座in朝日村の中で当店に寄って頂きました。この企画は朝日村内の名所を歩いて巡るというもので、10名の方が参加されていました。今回は針尾方面という事でスケートリンクを出発して熱田神社を参拝、そして当店へ来て頂き土蔵の店内を見てもらいつつ店の成り立ちなどをお話ししました。当店の存在は知っていても中に入った事のない方ばかりだったので、知って頂く良い機会になりました。店をやっている当人でさえ、入りにくいな~うちの店と思うので(もちろんどなた様もウェルカムです)知ってもらえる事は嬉しいですし、ありがたい事です。私自身も朝日村に住んでいて通った事のない道や、行った事のない名所もあるので、自分の住んでいる土地を歩いて回るのはとても良い企画だと思いました。ぜひ続いていってほしいですね。 今月おすすめワイン バローロ ヴェルドゥーノ2018 フラテッリ アレッサンドリア ¥7,200(税込) イタリアのワインの王といわれるバローロが入荷しました。しかも2018年の当たり年のものです。バローロは熟成しないとあまり美味しくないと言われますが、今飲んでも楽しめるエレガントなスタイルです。 テイスティングの様子は吉平酒店HPのブログにて紹介しております。ワインの詳細は裏面をご覧下さい。 吉平酒店よもやま話  お陰様で2022-2023年の年またぎウィンターセールが無事終了しました。ほとんど顧客の皆様ばかりで支えていただいていると実感したと共に、吉平酒店ももっと頑張らないと!と決意を新たにした年始でした。さて、2023年に入りSNS初投稿は吉平酒店には珍しくイタリアワインでした。特に意図はないのですがせっかくなのでバローロについてご紹介したいと思います。 ・Barolo(バローロ)とは?  バローロはイタリア・ピエモンテ州の村の名前であると同時に「ワインの王」と称される高級赤ワインの銘柄です。「ネッビオーロ」というブドウ品種から造られ、イタリアワインの最高峰格付けD.O.C.G.のバローロを名乗る為には、最低3年間の熟成期間が必要(内2年間は木樽で熟成する)で、リゼルヴァは最低5年間の熟成期間が必要(内2年間は木樽で熟成する)と定められています。 ・奥深いバローロ  バローロはLa Morra(ラ モッラ)、Barolo(バローロ)、Castiglione Falletto(カスティリオーネ ファッレット)、Serralunga d’Alba(セッラルンガ ダルバ)、Monforte d’Alba(モンフォルテ ダルバ)という5大産地の村があり、更に細分化されたMGA(追加地理言及)が2000年代に認定された事でCannubi(カンヌビ)、Brunate(ブルナーテ)など単一畑から造られたクリュ バローロが注目を集めています。また、ピエモンテ州は複雑な地形によって土壌が異なり、更に「伝統派」と「モダン派」という生産者の特徴によってもバリエーション豊かなワインが生み出されています。この他にも、Gaja(ガヤ)、Roberto Voerzio(ロベルト ヴォエルツィオ)、Giuseppe Mascarello(ジュゼッペ マスカレッロ)などスター生産者の存在や、長期熟成する魅力など様々なブルゴーニュワインとの類似点がありながら、青天井なブルゴーニュワインと比べて価格が控えめという点も魅力です。 ・新規取り扱い生産者Fratelli Alessandria(フラテッリ アレッサンドリア)  バローロエリアの最北端に位置するVerduno(ヴェルドゥーノ)村で1800年代初頭に始まったワイナリーで、現在のアレッサンドリア家が1870年に取得してから家族経営で現在までワイン造りを行なっています。「偉大なワインは偉大な畑から」を信念に栽培はサスティナブル農法で行われ、ステンレスタンクでの発酵や伝統的な大樽での熟成など新旧のメリットを活かした醸造により、若い内は近づき難いという古典的なイメージのバローロとは一線を画すバローロを生産しています。 ☆お勧めポイント☆ ➀2018 年という天候に恵まれた生産年 ➁Verduno(ヴェルドゥーノ)村というの恵まれたロケーション ③今でも熟成した後でも楽しめるエレガントなスタイル  フラテッリ アレッサンドリアのフラッグシップであるMonvigliero(モンヴィリエーロ)は「この畑のポテンシャルを理解した第一人者」と称賛され、「ピエモンテの知られざる秘宝。特筆すべきは価格が品質に追い付いていないこと」と高品質であるにも関わらず、価格が吊り上がっていないことに注目し太鼓判を押している専門家もいるまだまだ狙い目の実力派生産者です。各銘柄の本数が少ないですので完売の場合は御了承くださいませ。
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バローロ最北のヴェルドゥーノ村のスター 経過観察

他のワインを試飲しているせいか前回の試飲から1週間が経ってしまいました…。ボトルに2/3残した状態で1週間ぶりの試飲です。ブログの更新はさらに時間が経ってしまいました…。 Barolo Verduno(バローロ ヴェルドゥーノ) バローロは...
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美しいオーストリアワイン 経過観察

前回お伝えしたプラーガーのグリューナーフェルトリーナーの経過観察をしてみました。ポテンシャルの高いワインこそ経過観察が面白いですよね。 Gruner Veltliner Wachstum Bodenstein Smaragd 2021 Gr...
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美しいオーストリアワイン

オーストリアワインと言えば「グリューナーフェルトリーナー」ですが、実はなかなか口にする機会の少ないワインかもしれません。しかも今回は「栄光のヴィンテージ」と言われる2021年の上品なグリューナーフェルトリーナーのご紹介です。 Prager(...
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バローロ最北のヴェルドゥーノ村のスター

最近入荷したFratelli Alessandria(フラテッリ アレッサンドリア)について御紹介したいと思います。バローロの生産者と聞いて真っ先に名前の挙がる生産者ではないので日本ではマイナーなのかなと思っていましたが、ピエモンテ地方でも...
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2022年の締めくくりはロゼ シャンパーニュ!

2022年は沢山の御愛顧を賜り誠にありがとうございます!今更年末の話ですがタイトル通り2022年はの締め括りは長野県独特の文化である「お年取り」とロゼ シャンパーニュにする事にしました。 02 Guillemette Rosé NV(ギュメ...
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吉平酒店だより 2023.1 2023年の抱負

 本年もよろしくお願い申し上げます。2023年は卯年ですね。年女なのでうさぎのようにぴょんぴょんと何事も前進してゆきたいと思ったら厄年でした...。まずはお祓いに行きたいと思います。吉平酒店もひとっ飛びに前進と思うのですが、創業以降跳ねるように進んできたわけではない私達なので、今年も着実に一歩一歩前にが合っているように思っています。コロナ禍、円安、世の中の動きは目まぐるしく変わってゆきますが、歩みを止めず前に前に進んでゆきたいです。  クリスマス寒波からの寒い年末年始となりました。年々寒さに弱くなり、寝る前には布団を布団乾燥機で温め、レッグウォーマーをし、首にはレンジで温めて使うあずき入りのカイロをして寝ています。寒いのはつらいですが、この寒さや由季があるからこそ春になった時に水が蓄えられ植物がしっかり芽吹く事ができるのかなと思います。しかし寒いものは寒い!風邪を引いても困る!のでしっかりと体を温め(加湿も忘れずに)寒い冬を過ごしたいと思います。 吉平酒店Winter Sale!! ~1月9日(祝)まで 店内ワイン表示価格より10%OFF!!! ※ワゴンSaleの商品は対象外となります Sale期間も残りわずかと!お待ちしております! 新春特別ワゴンセール!1月1日~売り切れまで 入荷未定のため在庫1本になってしまったワインや、ラベル不良のワインなどを集めたワゴンセールを行います。Winter Saleの10%OFFよりもさらにお得となっております。売り切れ御免のセールです。 掘り出し物もたくさん!ぜひ覗きに来て下さい。お待ちしております。 吉平酒店は年末年始休まず営業しております。OPEN10:00~CLOSE19:00 吉平酒店よもやま話  明けましておめでとうございます。2022年は格別の御愛顧を賜り何とか年を越す事が出来ました。もはや吉平酒店の備忘録ではないかと思いながら1年を振り返り、2023年はどうありたいかを抱負として残しておこうと思います。新年のちょっとした読み物にご覧いただければ幸いです。 ・2022年の振り返り  2022年で学んだ事は「最後まで何があるか分からない」でした。昨年は世の中の動き始めを感じたと共に、出産という家庭状況により馳走よしひらの営業形態を制限している身としては、歯がゆさを痛感した半年ほど(2023年もまだ続きますが…)でした。しかし、吉平酒店の方では新しいインポーターさんが数社増え、例年以上に希少な高価格帯ワインを取り扱い、イベント出店やワイン会が再開するなど嬉しい事も沢山ありました。一見順調そうに見えますが、想定よりも市場のレスポンスが鈍かったり遅かったりと、都市部と地方のスピード感と高揚感の差を感じた年でもありました。そして極めつけは冒頭にあるように、最後の最後実際に品物を納めるまでイレギュラーの可能性が往々にしてある事を学びました。 ・2023 年の抱負  新年明けたばかりという事もありますが、2023 年は飛躍の年になると期待しています。これは事業者として規模を拡大させるという意味ではなく、仕事内容の成熟や知名度の拡大といった事です。これを成功させるには「馳走よしひら」が必要不可欠だと認識しています。また、営業を再開させる際には当然休業時よりパワーアップしないと‼と感じており、コロナ禍に標準を合わせるのではなく、もう少し先の自分達を見据えて再開までの時間を過ごしていくことが肝だと思います。 ・仕事もライフワークの中の1つ  朝日村に来てから今年で8年が経とうとしています。同時に勤め人を辞めて自営業者となり、子供を授かり親になったりと、朝日村での日々は前職の年数よりも短いにも関わらず濃密な時間を過ごしています。時には受け入れられ、時には試されながら、御愛顧いただいているお客様に支えられここまできました。しかし、これからは表題にもある通り仕事最優先だった今までの働き方から、昨今よく聞くライフワークバランスというものに取り組み、仕事と同じ様に家族との時間も大切にしていきたいと思います。これには昨年から少しずつ取り組んでいますが、言うは易く行うは難しのことわざ通りで、単純に言えば効率よく稼ぐを実現しなければなりません。ただ物の利益率を上げるでは今の時代無理がありますので、「自分の価値を上げる」が必要となり、研究室的な意味でも馳走よしひらが要かなと思います。  さてさて、野望丸出しの吉平酒店並びに馳走よしひらですが、このお店面白いな!と思っていただけるように頑張っていきたいと思いますので、2023年も昨年と変わらぬ御愛顧を宜しくお願い申し上げます。
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癒し系オーナープライベート赤ワイン

世の中が動き始めたのか忙しい師走を過ごしています。そんな中イタリア・トスカーナ地方よりファットリア ラ レッチャイアの限定ワインが入荷しました。 Fattoria La Lecciaia(ファットリア ラ レッチャイア) ファットリア ラ ...
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吉平酒店だより 2022.12 2022年の振り返り

 気が付けば2022年も残すところあと1ヶ月となりました。11月はそんなことなかったのに、12月と聞くと急にあれもこれもしなければ!と今年の内にやらなければいけない事がポンポンと浮かんできます。私のやらなければならない事は、この前うっかり破いてしまった障子を張り替える事です。娘に「かか(母)、ここ破いちゃったね」と何度も言われる位ビリビリにしてしまったので、重い腰を上げて頑張ろうと思います。  皆さんの今年の内に!は何でしょうか?日に日に寒さも増してきて何かするにはおっくうになりがちですが、新しい年を気持ちよく迎えるために早め早めに片づけていきたいですね。 吉平酒店Winter Sale 12月19日(土)~1月9日(祝日)まで 店内ワイン全品表示価格より10%OFF!!! ※先月号でお知らせした総業特別ワイン3銘柄は対象外とさせて頂きます。 ご家族・お友達など集まる機会に美味しいワインはいかがでしょうか?お待ちしております!! 今月のおすすめワイン ドメーヌ カンタン ジャノ 高騰するブルゴーニュの救世主と言われるカンタン ジャノから3銘柄入荷しました。もちろん安いだけではなく、現地フランスのミシュラン星付きレストランでもオンリストされている実力派です。 ただ残念なのは本数があまりない事...。ヴィラージュ(村名)クラスは特に少ないのでぜひこの機会にお買い求め下さいませ。 ・ブルゴーニュ ルージュ2020 税込¥2,300 ・マランジュ ヴィエイユ ヴィーニュ 税込¥2,750 ・サントネイ プルミエクリュ パスタン2020 税込¥4,000 吉平酒店よもやま話  2022年も残り1ヵ月となりました。年々時間の流れが早く感じて年初めなんて思い出せないくらいです。また、2022年は日常や平常がいかに幸せなことかを感じるタイミングが多くありましたので、そんなことを含め少し振り返ってみたいと思います。 ・2022年を振り返る吉平酒店を取り巻く環境  2022年はワイン業界的にとって厳しい年となりました。原因は色々とありますが大きいものは、ウクライナ戦争と円安為替です。当店が主に取り扱うのはヨーロッパのワインですので為替というよりは船の航路に影響があり、通常よりも遠回りをして日本にワインが輸入されています。当然輸送費用が高くなりワインは値上がり、そこに追い打ちをかけるように円安為替により生活必需品が値上がりし、ワインはより贅沢品になりつつあります。 ・吉平酒店の現状と展望  吉平酒店の現状としては新しい国や生産者のスポット入荷が増えています。勿論定番の生産者は据え置きで仕入れをしていますが入荷本数が少なめです。理由としては、日本への割り当て自体が減っていて世界市場での国力の差が目に見えて世知辛さを感じています。そんな中、皆様からの御愛顧によりなんとか2022年を乗り切ることが出来そうです。ありがとうございます!  来年の展望としては、馳走よしひらの店内飲食と5月の試飲会をどんな形式か分かりませんがなんとか再開させたいという思いがあります。また、先月号でお知らせした当店PBワイン第2弾が来年11月に発売予定です!蓋を開けてみないとどうなるか分からないですが、2023年も引き続き吉平酒店を宜しくお願い申し上げます。 ~カンティーナ リエゾーがクラウドファンディングを実施中です~  当店がアンバサダーを務めさせていただいております信州・高山村にある家族経営の小さなワイナリー「カンティーナ リエゾー」が飾らない素朴な農村・農家のありのままの姿を感じて滞在していただく、イタリアのアグリツーリズモのようなファームステイを目指し、第一弾としてワインの販売施設の建設費用と既存のワイン醸造所に併設してテイスティングと飲食ができるショップの設備導入費用のクラウドファンディングを実施しています。  カンティーナリエゾーHPよりクラウドファンディングページへ行っていただくと私の応援コメントが掲載されています。そこに書かれている通りアグリツーリズモを何回も経験している私としては、この施設が完成して現地でワインを味わって欲しいという思いもありますが、職業ではなく生活の中にワイン造りがある家族と触れ合える機会はなかなかありませんので、応援もしていただきたいですし、完成した際には是非訪れていただきたいと思います。くどいようですが、カンティーナ リエゾーHPよりご覧いただけます!是非宜しくお願い致します!!