吉平酒店だより

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吉平酒店だより 2022.7 この夏おすすめのカヴァ

 早い早い梅雨明けとなってしまいました。連日の厳しい暑さに、自宅の母屋にクーラーを入れようかと早々に家族で話し合いになる程です。真夏のわが家で一番快適な場所は地中熱が入っている土蔵です。一度は行ったら出るのが嫌になる位涼しく、ワインにとっても人間にとっても真夏は最高な場所です。朝日村は夜になるとぐっと気温が下がるので寝る時は窓を少し開けておけばいいのですが、ここ近年の日中の暑さが本当に厳しくなっていると感じます。環境問題、電力不足...色々と考え変えていかなければいけませんね。ともあれ、高齢者から幼児までいるわが家ですので、熱中症には十分に注意してゆきたいと思います。水分補給はもちろんの事、朝ごはんも大切と聞いたので朝からしっかりと食べ日中を乗り切りたいですね。そして一日頑張った夜はキリッと冷えたワインで乾杯なんていかがでしょうか。只今吉平酒店には暑い夏にぴったりなすっきりとしたカヴァや頑張った日のご褒美に美味しいブルゴーニュワインなど、沢山入荷しております。ぜひ土蔵で涼みながらのぞきに来て下さい。お待ちしております。馳走よしひらから大切なお知らせ2022年9月から家庭の諸事情により店内飲食をしばらく制限させて頂きます。再開は来年以降を目指しております。大変ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。尚、吉平酒店は通常通り営業しておりますのでぜひご来店下さいませ。吉平酒店Summer SALE!!!!8月1日(月)~8月21日(日)まで店内ワイン表示価格より10%OFF!!この期間にぜひおまとめ買い下さい!今月のおすすめワインカヴァ ブリュット ナチュレ グラン リゼルヴァ 2017 税込¥1,720サバルテスこの価格にしてオーガニックなワイン造りを実践し、ヴィンテージシャンパーニュと同様の熟成期間で作り込まれた破格の1本です。またぶどう本来のポテンシャルで勝負する所も魅力的です。吉平酒店がおすすめするこだわりが詰まったカヴァです。詳しくは裏面をご覧下さい。吉平酒店よもやま話 6月に引き続き綺麗に片付いたかと思えばワインが入荷して倉庫状態の店内になる当店ですが、7月は様々なアイテムが種類多く入荷する月となりそうです。さて、今月はその中から暑い夏にお薦めなスペインのスパークリングワインをご紹介したいと思います。・Cava(カヴァ)とは… カヴァと言えばシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られながらお手頃価格で楽しめるスパークリングワインの代表格であり、スーパーなど大手量販店でよく取り扱われるので見かける事も多いと思います。また、正直味わい重視という方よりは価格に納得されて購入されることが多いのではないかと思いますが、そんな中で敢えて吉平酒店がお勧めする一味違ったカヴァのご紹介です。・Cava Brut Nature Gran Reserva 2017(カバ ブリュットナチュレ グランリゼルヴァ)/ サバルテス 2017年というヴィンテージを指定した力の入ったスパークリングワインで、この銘柄専用に選別されたブドウのフリーラン果汁のみを使用し長期瓶内熟成によって、フレッシュな果実味だけでなく複雑さや旨味の感じられる味わいとなっています。また、国際品種を持ち込んだパイオニアながらチャレロ47%、マカベオ34%、パレリャーダ19%というスペインらしいブドウ品種のみを使うこだわりも魅力です。「Brut Nature(ブリュットナチュレ)」という特別感スパークリングワインは通常ドサージュと言われる糖分を補って再発酵させる造り方をされるのですが、このブリュットナチュレはドサージュを行なわないという意味の表記であり、これにより2017のブドウの出来がそのまま感じられヴィンテージ表記が大きな意味を持ち特別感が生まれます。「Gran Reserva(グランリゼルヴァ)」という特別感カヴァは瓶内熟成期間が定められており、一般的なカヴァは最低9ヵ月、リゼルヴァがシャンパーニュと同じ最低15ヵ月、グランリゼルヴァは最低30ヵ月+残糖分量が1L あたり12g以下の辛口カヴァのみがリリースされます。今回のカヴァは38ヵ月とヴィンテージシャンパーニュ同等の期間を瓶内熟成されてリリースされています。・Sabartes(サバルテス)造り手であるサバルテスはカヴァの有名生産地であるカタルーニャ州ペネデス地区にあり、カヴァの生産者としてはとても珍しい自社畑のオーガニックブドウのみでワイン造りを行なっています。1980 年代後半に再建されたワイナリーで、それが功を奏し土着品種だけでなくシャルドネなど国際品種を植える事となり今ではペネデス地区に新たな品種の可能性をもたらしたパイオニアと言われています。さてさて、暑い夏にキンキンに冷やして飲みたくなってきましたでしょうか?大人買いに対応出来るように沢山仕入れております!この内容とは思えないお求め易い価格になっていると思いますので、是非この夏は特別感のあるカヴァを気軽にお楽しみくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.6 新入荷のブルゴーニュ

 畑にとっては大切な雨、人間にとっては憂うつな雨の季節“梅雨”になりました。洗濯物は乾かないし、ジトジトそして少しムシッとしてなんだか気だるくなってしまいます。先日小雨の降る日、娘と一緒に家に居たのですが、ずっとおままごとも飽きてしまったので娘に「雨の日のお散歩行ってみない?」と誘ってみました。最初は「え~」と言っていた娘ですが、カッパを着て長靴を履いて外に出てみると少し気分が乗ってきたのか楽しそうに歩いてくれました。田んぼのおたまじゃくしを見たり、水たまりでジャンプしたり、最後は軒から落ちて来る雨水で滝行をして満足そうでした。大人も子供もやっぱり外に出るのは気分転換になりますね。皆様も小雨の日に散歩してみるのはいかがでしょうか? 吉平酒店在庫売り切りSALE!のお知らせ商品入れ替えのため残り1本になってしまった商品を通常よりお買い得な価格で販売したいと思います。早い者勝ちのお得なSALEです。狙っていた商品や、思わぬ掘り出し物があるかも!?ぜひお待ちしています。SALE期間 2022年6月11日(土)~6月30日(木)まで 今月のおすすめワインマコン クロ ド ラ メゾン 2020 税込¥2,600プイィ フュイッセ ヴィエイユ ヴィーニュ 2020 税込 ¥4,400ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス世間認知ではなく業界で注目また信頼のあるマコネの造り手です。今回は同じマコネ地区のシャルドネから造られた白ワインですが「マコン」と「プイィフェイッセ」で違う味わいをお楽しみいただけます。これから値上がり必至のブルゴーニュワインであり、暑い夏におすすめのワインです。詳しくは裏面をご覧ください。吉平酒店よもやま話この1~2ヶ月で当店がメインに取り扱っているフランス・ブルゴーニュワインの価格が高騰しており、より手の届かないものになりCote-d'Or(コートドール)は正に「黄金の丘」といった状況です。そんな中当店はと言えば高騰する前にと色々と買い込んでいるので店内はさながら倉庫の様…。今回はそんな中から新入荷したコルディエという生産者のご紹介です。「Domaine Cordier Pere et Fils(ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス)」コルディエは上記にあるコートドールから南に下ったマコネ地区で1930 年代に創業された老舗の生産者です。現当主であるクリストフ・コルディエは職人気質で本場フランスのワイン雑誌『ブルゴーニュ オジュルデュイ』にて2005 年のブルゴーニュNo.1 のヴィニュロン(栽培と醸造を行う人)に選ばれ、有名ワイン評論家ロバートパーカーのバイヤーズガイドの4ツ星生産者(最高5ツ星)に選ばれるほどワイン造りの実力が認められています。また、マコネ地区というある意味コートドールというメジャーから外れた土地ながら、同じくマコネ地区のワインも造っているラフォンやルフレーヴを始め、コートドール屈指の生産者でさえコルディエの元を訪れるそうです。現在は栽培から醸造、販売まで行うドメーヌものと、ブドウ農家からブドウを買って醸造するメゾンものと2種類ありますが、今回はドメーヌもののみの御案内です。・Macon Clos de la Maison 2020(マコン クロ ド ラ メゾン)マコンという土地のイメージと価格帯には似つかわしくないリッチなスタイルの味わいです。コルディエのエントリーレンジであると共に、高騰の最中にあるブルゴーニュワインを気軽に楽しむ事が出来ます。それにしてもこの価格でヴィラージュ(村名)クラスって…なんてお値打ちなんだろう‼・Pouilly Fuisse V.V. 2020(プイイ フュイッセ ヴィエイユ ヴィーニュ)コルディエのマコンがお気に入りの方を次のステージに誘う白ワインです。最高樹齢100年以上を含む平均樹齢の高いブドウが使われ、アーモンドやヘーゼルナッツ、アカシアの蜂蜜などフルーツ以外のニュアンスもしっかりと詰まっており、ミネラルの感じられる酸が全体に軽やかさを与えています。今回ご紹介しているワインはまだ価格が上がる前のものですが、これから入荷予定のものは2~3割上がっているものもあり、中にはそれ以上のものもあります。そうした中でもブルゴーニュワインが人気なのは、やはりブルゴーニュでしか味わえない「らしさ」があるのだと思います。そんな「らしさ」を気軽にお楽しみいただける入門編ブルゴーニュワインですので在庫がある内に是非お試しくださいませ。※ちなみに数万円するような高級ワインの味わいではありませんので悪しからず。その他にもヴィレクレッセのアンドレ ボノームなどマコネ地区には掘り出し物的ブルゴーニュワインがまだまだあり、品質もコートドールに引けを取らないものも実際あります。是非マイナー地域もお試しくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.5 仏・ジュラ地方の白ワイン

 風薫る5月になりました。山々が若葉で緑に染まりとても美しく気持ちが良いです。景色も気候的にも5月が一年の内で一番好きな季節です(花粉も落ち着きますしね。)今年のGWはお出かけする方も多いのではないでしょうか?吉平酒店はGW休まず営業しておりますので、気持ちの良い新緑の中ドライブがてらぜひご来店下さい。吉平酒店GW SALE!! 5月5日まで!店内ワイン 税込5,000円以上お買い上げで 5%OFF!! 税込10,000円以上お買い上げで 10%OFF!!! 税込30,000円以上お買い上げで 15%OFF!!!!馳走よしひら価格改定のお知らせ 4月1日より原材料・資材高騰により、Instagramではお知らせしておりました価格改定ですが、改めてこのたよりでもお知らせさせて頂きたいと思います。・店内飲食(税込価格) ¥5,000→¥5,500 / ¥8,000→¥8,800 / ¥10,000→¥11,000・お弁当・オードブル(税込価格)「1,500→¥1,620 / ¥2,000→¥2,160 / ¥3,000→¥3,240・子供弁当(税込価格)¥1,000→¥1,080(ご飯・おかず共に量少なめです)昨年の開店に8月から走り始め、沢山のお客様にご来店頂きながらやっと現在の形が見えてきました。これからもお客様にゆっくりお食事をお楽しみ頂けるよう精進して参りますので、引き続き馳走よしひらをよろしくお願い申し上げます。今月の新入荷ワインアルボワ サヴァニャン ウイエ2019ドメーヌ デュ ペリカン 税込¥5,200フランス・ジュラ地方特有のブドウ品種「サヴァニャン」から造られている珍しいワインです。サヴァニャン自体に聞き馴染みがない方でも、知らない内に身近に存在している遠そうで実は近い面白いブドウ品種です。取扱い始めで実感はありませんが、2019年から品質が向上しているという噂ですのでここから始めるにもおすすめです。詳しくは裏面にてご紹介しています。ぜひご覧下さいませ。吉平酒店よもやま話 「吉平酒店=ピノノワール」という印象をお持ちの方も多いと思いますが、最近は様々なワインが入荷しています。要因として当店が主に扱っているフランス・ブルゴーニュ地方のワインが相変わらず値上がりしている事もありますが、それ以外にも馳走よしひらの存在が大きいです。食事との組み合わせやバリエーションを考えると沢山ある方が楽しいと思いますので‼ 今回はそんなワインの中から今までとは少し毛色の違うワインをご紹介したいと思います。・フランス・ジュラ地方の白ワイン ワインをよくご存じの方であればタイトルを見るだけで予想がついているかと思いますが、ジュラ地方特有のブドウ品種「サヴァニャン」から造られています。また、今回はジュラ地方の主要都市であり、近代醸造学の父ルイ パストゥールの出生地であるArbois(アルボワ)で造られたものが入荷しています。・Domaine du Pelican(ドメーヌ デュ ペリカン)について フランス・ブルゴーニュ地方ヴォルネイ村でワイン造りをしているドメーヌ マルキ ダンジェルヴィルが所有するワイナリーで、ワイナリー名であるペリカンは神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が定めたアルボワの町のエンブレムであり、マルキ ダンジェルヴィルが所有するヴォルネイ村の「ClosdesDucs(クロデデュック)」という畑がアルボワと深い繋がりがあったことから名付けられたそうです。・Savagnin(サヴァニャン)について サヴァニャンは実は面白いブドウ品種で、具体的に何が面白いかと言いますと様々なブドウ品種の親とされています。サヴァニャンって知らないという方でもソーヴィニヨンブラン、シュナンブラン、グリューナーフェルトリーナーなどサヴァニャンからの変異種はご存知だと思います。また、ゲヴェルツトラミネールに至っては全く違うキャラクターでありながら遺伝子的にはサヴァニャンと全く同じブドウという驚きの結果も出ており、遠いようで実は一番身近なブドウ品種かもしれません。・Arbois Savagnin Ouillé 2019(アルボワ サヴァニャン ウイエ) アルボワのサヴァニャン100%から造られています。また、銘柄の最後にあるウイエとは補酒を意味し、2 週間に1 度同年のワインを添加してサヴァニャンのフレッシュさと豊かなアロマを保ちながら熟成をさせています。サヴァニャンらしいミネラルが見て取れる緑がかった黄色の色合いで、抜栓直後はヘーゼルナッツのようなクリーミーかつナッティな香りが印象的です。味わいにも柑橘類や核果実の果実味、キレのあるミネラリーな酸など全体的にシャープな印象でサヴァニャンの特徴が良く表れている個性的であり美味しいワインです。 食べ合わせとしては、ジュラ地方と言えばコンテチーズの産地でもありサヴァニャンとの相性も抜群です。また、魚介類や野菜のフライや天婦羅などの揚げ物、酢豚や中華クラゲの和え物など中華料理、勿論お寿司など和食にもお勧めです。個人的には完熟パイナップルとの組み合わせがお気に入りです‼守備範囲の広いワインですので、是非色々なものと合わせてお楽しみくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.4 バルバレスコについて

 曇りがちで寒かった3月も終わり、急に暖かな4月になりました。花粉は辛いですが、あちらこちらで花が咲き始めるのは嬉しいものです。先月から自宅の畑でハウスでの野菜栽培を始めたのですが、寒くて風の強い朝日村でもこんなに早く芽が出るのか!と驚くほど野菜の生育が早いです。自分たちの手で育てた野菜を調理し、お客様に提供する事は飲食店を始めるにあたり実現したい事の1つだったので、野菜の成長を見る度に嬉しくなりますね。もうしばらくしたら収穫を迎えると思いますので、ぜひ馳走よしひらで味わってみて下さい。吉平酒店・馳走よしひら お休みのお知らせ4月20日(水)・21日(木)は吉平酒店・馳走よしひら両店どちらもお休みとさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。吉平酒店GW SALE!のお知らせ吉平酒店は4月29日(祝)~5月5日(祝)まで休まず営業致します。合わせましてゴールデンウィークのお得なSALEを行いたいと思います。店内ワイン 税込5,000円以上お買い上げで 5%OFF!! 税込10,000円以上お買い上げで 10%OFF!!! 税込30,000円以上お買い上げで 15%OFF!!!!ぜひこの機会におまとめ買い下さいませ。お待ちしております。今月のおすすめワインバルバレスコ リゼルヴァ2015(左)税込¥5,100バルバレスコ 2018(右) 税込¥6,600イタリアワインの王道銘柄であるバルバレスコがお買い得な価格で新入荷しました。詳細は裏面にありますが、それぞれのテロワールを感じて頂けるキャラクターの違う2本となっております。7年熟成した落ち着いたワインもリリース直後の若いワインもどちらも数量限定の入荷となっております。ご興味ある方はお早めに!吉平酒店よもやま話 吉平酒店では基本的にフランスワインが多く、その中でもブルゴーニュワインが大半を占めます。ですが最近はイタリアワインの入荷も著しく、今回はイタリアのピエモンテ州よりお買い得価格で入荷しましたので今月はそのワインの詳細をご紹介したいと思います。・ピエモンテ州といば「バローロ」と「バルバレスコ」 イタリアワインと言えば「バローロ」と「バルバレスコ」いう名前を聞いたことがあるのではないかと思います。共にピエモンテ州のネッビオーロから造られたワインで混同されがちですので、今回はその違いを簡潔に掘り下げていきたいと思います。☆バローロとバルバレスコ☆バローロリリースまでの熟成期間  収穫年の翌年1月1日から最低3年間の熟成(木樽熟成2 年を含む)アルコール度数 13%以上Riserva 表記 5年以上熟成(木樽熟成2年を含む)バルバレスコリリースまでの熟成期収穫年の11月1日から最低26か月の熟成(木樽熟成9 か月を含む)アルコール度 12.5%以上Riserva 表記 50か月以上熟成(木樽熟成9か月を含む) 全体的にバローロの方がリリースまでの熟成期間やアルコール度数、Riserva(リゼルヴァ)表記の規定が長いのは、バローロがバルバレスコより標高が50 メートル高い場所にあるので成熟に時間がかかり収穫時期が遅くなります。そういったブドウは色もタンニン成分も濃くなり、ワインになった時に少し落ち着かないと飲みづらくなってしまうからかなと思います。・さて、本題のバルバレスコへ 今回ご紹介しているバルバレスコというワインは、主にNeive(ネイヴェ)、Barbaresco(バルバレスコ)、Treiso(トレイゾ)の3つの村で生産されます。ただこれはDOCGというイタリアの原産地呼称の規定の話で、今回のマヌエル マリナッチはAlba(アルバ)村(DOCG 上現在はトレイゾに併合されています)の単一畑から生産されています。 一般的にネイヴェは果実味豊かでタンニンの豊富さ、スパイスのニュアンスが特徴、バルバレスコはネイヴェと同じ方向性ですが3つの村の中で最もしっかりとした重厚さが特徴、トレイゾは香りが華やかで酸味が強いのが特徴です。・新入荷ワインのお勧めポイントと楽しみ方 今回はその中からフランチェスコ ヴェルジオはネイヴェ、マヌエル マリナッチはトレイゾ(アルバ)の特徴が感じ取れる味わいです。お召し上がり方としては16℃以上からのスタート、ブルゴーニュグラスがお勧めで、フランチェスコ ヴェルジオは焼肉などしっかりとした味付けのお肉料理、マヌエル マリナッチは2015年産で柔らかいニュアンスがありますので、焼き鳥やオイスターソース炒め、意外にタルタルソースとの相性の良い赤ワインです。 どちらとも数日かけて変化を楽しみながらお召し上がりいただけるポテンシャルの赤ワインですので、様々な食事と一緒にお楽しみくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.3 ボードヴァンが終了…

 えっ!?もう3月!と言いながらこのたよりを2月の終わりに書いています。2月って28日までなんですね。1月27日から始まった「まん延防止等重点措置」も3月6日まで延長され、当店もおそらく世の中の飲食店の皆様も静かな2月だったと思います。特に何かあったわけではないのですが、子供や自分の体調を崩さないよう気を使っていたので、気持ち的に落ち着かずソワソワしていました。3月に入り今年は多かった雪が溶け春めいてくるのと同時に、コロナが落ち着いて待ちに活気が戻り、皆様が笑顔で過ごせるようになることを切に願います。 飲食店はあまり稼働していないとはいえ、色々と仕込みがあった2月でした。皆様ご存知の方も多いと思いますが、当店ソムリエは愛媛県の瀬戸内海にある島育ちです。なので毎年冬場はみかんを大量に送って頂けるのですが、ある時「レモンもほしいな」と言ったらみかんの箱の半分以上がレモンで送られてくるようになりました。無農薬の国産レモン!ありがたい送り物をせっせと加工しています。まずは毎年作っている、皮をむいて氷砂糖と漬け込むレモンシロップ。そしてその皮をウォッカで漬けて作るリモンチェッロ。わが家のリモンチェッロは皮のエキスの出たウォッカをレモンシロップで割って作るので、よりレモンの味が濃いです。そしてレモン40個の果汁がたっぷり入ったレモンポン酢!今年は飲食店も始めたので仕込みも大量ですさわやかな酸味が和食だけでなく、色々な料理に合いそうな味に仕上がりました(まだ熟成中ですが)。こういった季節の食材の加工品は、普段の料理と違い経過が楽しめるのが良いですね。レモンシロップ、リモンチェッロ、レモンポン酢をお店で出して行こうと思いますのでぜひ試しに来て下さい!今月のおすすめワインシャンパーニュ ボードヴァン ブリュット エヴィデンスNV 税込み¥3,300吉平酒店のおすすめシャンパンといえばコレ!のボードヴァンの輸入が終わってしまいました。シャンパーニュとは思えない良心的な価格とコスパ抜群の味わいで沢山のお客様にご愛飲頂いていただけにとても残念です。シャンパンも瓶の中で熟成するのでこの機会にぜひまとめ買いして頂くのも良いかと思います。シャンパンの詳細は裏面をご覧下さい。吉平酒店よもやま話 今シーズンは配達に行く度に朝日村の春は遠いなぁ…と感じる雪の多さです。雪のせいなのか、コロナのせいなのか、もの静かな日々を送っており、かまくらや雪だるま、ソリ遊びなど子供と遊び倒しています(笑)さて、そんな中に長野県では特約店として当店のみ取り扱いをしているシャンパーニュ「シャンパーニュ ボードヴァン」の輸入が終わるとの連絡がありました。当面は当店の在庫でお買い求めいただけるかと思いますが、いつ無くなるか分かりませんのでお早めにお買い求めいただければと思います。という事で、今回はシャンパーニュ ボードヴァンのご紹介です。・まず初めに輸入が終了した訳とは… ワイン好きの方は御存知かと思いますが、年々ワインの価格が上がっています。今回のシャンパーニュ ボードヴァンも、今まではマイナーだけど美味しいシャンパーニュだったのが、近年はコンテストでの受賞など世間評価が上がるにつれて当然のように価格が上がってしまい、インポーターとしては今回の価格高騰は許容出来なかったようです。(一体どれくらい価格が上がったのやら…世知辛い)・改めてChampagne Baudvin Brut Evidence NV(シャンパーニュ ボードヴァン) シャンパーニュ地方でも有名な産地であるモンターニュ ド ランス地区のコルミシー村にあり、RC:レコルタンコーペラテュールという近隣の農家さんと一緒に共同組合の施設を使用し、醸造は各自行うという少し聞き慣れない形態の造り方をしています。ちなみに日本へはスタンダード銘柄のみ輸入されていました。また、ジルベール・エ・ガイヤール ワインガイドにて2019、2020と2年連続で金賞を受賞している品質の高さと良心的な価格が魅力です‼・実はリッチなシャンパーニュ‼ 価格は表面を見ていただければお分かりかと思いますが、このシャンパーニュの中身を掘り下げていくと、サスティナブル農法で育てられたピノノワールとピノムニエという黒ブドウが40%ずつ、シャルドネという白ブドウが20%と3種類のブレンドから造られており、リザーブワインが25%使われて、瓶内熟成が36ヵ月以上で造られています。・ポイントはリザーブワインです。 リザーブワインはシャンパーニュ メゾンであれば持っているもので、不作の年にもクオリティを維持する為に補填されます。シャンパーニュはこのリザーブワインがよく語られるのですが、リザーブワインがメゾンの力の証明であり、リザーブワインの比率が高いと良い年のワインがブレンドされるので味わいの複雑味が増すから注目されています。 シャンパーニュ ボードヴァンにはリザーブワインが25%も使われています。3月も相変わらずのコロナで様々な行事も縮小もしくは中止となってしまうかもしれません。そんな時ですがプレゼントとしてシャンパーニュを貰うととても嬉しいと思います。また、輸入が止まってしまった今、実はコスパ抜群のシャンパーニュからかなりレアなシャンパーニュになったような気がします。くどいようですが、売り切れる前に是非ご検討くださいませ。
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吉平酒店だより 2022.2 ソノマ カウンティ

 まだまだ寒い2月に入りました。今このたよりを書いているのは1月下旬なのですが、大寒を過ぎたからか少し寒さが和らいでいるように思います。全面結氷し、御神渡りの期待が高まっていた諏訪湖も可能性が低くなってしまいました。年々温暖化で難しくなっているので、御神渡りした4年前に身に行けばよかったと少し後悔しています。 今年は例年に比べ寒いので、朝日村の天然スケートリンク場もしっかりと凍っていて子供達でにぎやかになりそうだなと思っていたら、オミクロン株の広がりでスケートリンク場も閉場になってしまいました。子供達の冬の遊び場が減ってしまうのは悲しいですね。 新型コロナウイルスも日々感染者が増え続け、未だピークが見えない状況です。先日お出かけの際、マスクをすることもあまり嫌がらなくなってきた娘(もうすぐ3歳)に「オミクロンはいつなくなるの?」と聞かれました。母も知りたい...。暖かい春に向かうにつれコロナウイルスが早く収まり、卒業式や入学式などの行事ができるようになる事を願います。皆様暖かくして寒い冬をお過ごし下さい。馳走よしひら 営業時間等変更のお知らせ県からの営業時間短縮等の要請を受けまして、1月27日~2月20日まで「昼営業のみ」「酒類の提供なし」で営業させて頂きます。よろしくお願い致します。なお、吉平酒店は10:00~19:00の不定休で営業しておりますのでぜひご利用下さい。馳走よしひら お弁当・オードブルのご案内☆お弁当 ごはんあり 税込み¥1,000(小)、¥1,500(大)、¥2,000(大)☆オードブル ごはんなし 1人前 税込¥1,500円~(2人前からお受けしております)前回のご紹介の時に分かりづらかったので改めて写真付きでご案内させて頂きます。旬の食材をギュっとつめ込み、丁寧に手作りしたお弁当とオードブルです。ぜひご利用下さいませ。(ご注文は3日前までにお願い致します)吉平酒店よもやま話 今月は新しいインポーターから入荷したワインについての御案内です。吉平酒店=フランスワインというイメージも根強くありますし実際そうなので事実なのですが、最近は他の国のワインも色々と扱い始めていますので、まずは近々に新入荷したアメリカ・ソノマのワインについて御紹介したいと思います。・アメリカの有名産地「ソノマ カウンティ」 アメリカのワインは細分化が進んでおり、今回だけではご紹介しきれないのでザックリと御案内したいと思います。アメリカのワインと言えば「カリフォルニア州」や「ナパ ヴァレー」が聞き覚えのあるところですが、今回のソノマ カウンティも同じカリフォルニア州ノースコーストの中にありワイン産地としても有名な場所です。ナパヴァレーとの違いとしては、太平洋に面している地域と内陸にある地域、ソノマ湖やロシアン川やサン=パブロ湾など様々な気象条件の違いにより多様性のあるワインが生産されます。ただ、世間認知としてはシャルドネやピノノワールが有名です。・今回のワインのご紹介です。・Pinot Noir Campbell Ranch Vineyard 2019(税込6,300円)まずはA.V.A. Sonoma Coast(ソノマコースト)の中でも北端に位置するCampbell Ranch Vineyard (キャンベルランチヴィンヤード)のピノノワールからです。太平洋の寒流からの影響を受けるソノマカウンティの中でも冷涼な地域であり、粘土と砂の混じるゴールドリッジという独特な土壌と合わさって、軽やかさや滑らかさのある果実味と複雑味のある味わいが長い余韻へと続いていきます。いわゆるカリピノなのですが、フルーツ主体だけでなく様々なニュアンスをじっくりと楽しめるワインに仕上がっています。・Syrah Peters Vineyard 2019(税込4,380 円)続いてはA.V.A. Petaluma Gap( ペタルマギャップ) の北の端から続くPeters Vineyard(ピータースヴィンヤード)のシラーです。Petaluma Gap(ペタルマギャップ)は2017年12月に新設されたA.V.A.で、サンパブロ湾などの内湾の影響で海からの冷たい風と霧が低地に沿って入り込み易い非常に冷涼な産地です。フランス・コートロティスタイルというシラーに数パーセントのヴィオニエを混植・混醸する造り方をしており、外交的なリッチさとしっとりとした味わいが魅力的な華やかなワインに仕上がっています。・Anthill Farms(アントヒル ファーム)について「アリの丘」という意味のワイナリーで、このワイナリーを立ち上げた3人の醸造家のタンクに集まる様子が、ブドウに群がるアリに形容されワイナリー名とエチケットのシンボルにしたそうです。2004 年が初ヴィンテージながら2011年から世界トップ100ワイナリーにも選出(2011、2015、2018)されており、元々ピノ好きの3人が集まっていることもあって、ピノノワールのヴァリエーションが豊富で評価も高い銘柄です。今回はシラーも入荷しており、ピノノワールの陰に隠れがちですがヴィノスにて『彼らのシラーは今日カリフォルニアで造られる最も特別なワインのひとつ』と称賛されています。・その他の銘柄について今回はソノマ カウンティにワイナリーがありますのでこの地域の銘柄をご紹介しましたが、ソノマ カウンティの北にあるMendocino County(メンドシーノカウンティ)のA.V.A. AndersonValley(アンダーソンヴァレー)でも素晴らしいワインを造っています。数量が少ないですので是非1 度お試しくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.1 2022年の抱負と豊富

 あけましておめでとうございます 旧年中、皆様には吉平酒店と馳走よしひらにご来店・ご注文頂きましてありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。 昨年は9月に馳走よしひらがオープンし、準備からオープン・通常営業まで走り抜けた1年でした。もちろん吉平酒店も平行して営業しているので、毎日夫婦で「1日24時間じゃ足りなくない?」と必死でその日やらなければならない事をこなしてゆく日々でした。そんな中新入荷ワインを楽しみに来て下さる方、馳走よしひらでお食事してにこやかに帰って行かれる方など、皆様の満ちたりたお顔や私達にかけて下さる温かい言葉に励まされ頑張ろう!と思えました。朝日村の中でも針尾というかなりどんつきにまではるばるご来店下さるすべてのお客様に感謝致します。2022年はスタートしたばかりの「馳走よしひら」、これから益々飛躍してゆきたい「吉平酒店」、どちらも末永く皆様に愛されるお店になるよう、より良いものをお届けしたいと思います。今後も吉平酒店、馳走よしひらにご期待下さい! 馳走よしひらの年明け営業について馳走よしひらは1月11日(火)からの営業となります。海産物を使わず、長野県の食材をふんだんに使用した会席料理とワインをお楽しみ下さい。※1日1組完全予約制 予約電話 070-1186-5589吉平酒店 Winter Sale !!!!(おまとめ買い下さい)ワイン全品 10% OFF!!! 年2回のお得なSaleも1月10日までとなっております!今月のオススメワインアルベルト・ティベリオペコリーノ テッレ ディ キエーティ(白)2020モンテプルチアーノ ダブルッツオ(赤)2019 税込み¥2,120新年の始めはコスパと親しみやすさバツグンのイタリア・アブルッツオ州のワインです。城ワインは熟した果実味と余韻のほろ苦さ心地良く、赤ワインは温かみのある果実味と余韻のスパイシーなタンニンが全体を引き締めます。値段とお味どちらも嬉しいワインです!吉平酒店よもやま話 明けましておめでとうございます。旧年中は吉平酒店をお引き立ていただき誠にありがとうございました。吉平酒店も早丸5年を迎え、6年目のシーズンをスタートしました。また、「馳走よしひら」という飲食店を8月から徐々に動かし始め、新鮮な1年目を並行でスタートさせています。毎年の事となりますが、2021年の振り返りと2022年の抱負について書いていきたいと思います。・吉平酒店にとっての2021 年 コロナに関わらずまだまだ盤石な営業実績でない当店にとっては毎年挑戦と不安の年であり、日々の仕事を丁寧に積み重ねていく他に方法がありません。というか、それ以外の方法を知りません。ある意味ビックリするような利益が突発的に生まれない効率の悪い方法かもしれませんが、そんなことを5年も続けていると少しくらいは名前を知っていただけるのか、2021年は新規のお客様が増えてきているように感じます。また、12月に新しいインポーターさん2社と契約を結ぶことが出来たので、来年は新しいラインナップも増えていくと思います。今年の大きな出来事として馳走よしひらのオープンがあるのですが、飲食店が始まってからはお食事の際にお召し上がりいただいたワインをご購入いただく事も多く、飲食店→酒店という新しい流れを生み出した嬉しい年でもありました。・2022 年の抱負(吉平酒店編) これは毎年豊富に掲げているのですが、お客様に様々な提案、相談の出来るワイン屋でありたいと思っています。やはりワインは嗜好品という事を加味しても、どこか小難しいイメージがあり、他の料理や飲料と比べてハードルの高さを感じます。そこで抽象的なことから相談出来る気軽なワイン屋でありたいと思います。また、ワインは熟成の概念のある特殊な飲み物でもありますので、当店で熟成させて数年してから店頭販売するなどもやっていきたいです。幸い飲食店という熟成過程を確認する場所もありますので、いい感じになったところでリリースするのも良いかと思います。それに伴い今年実現するかは分かりませんが、もう少し酒店の店舗を広く出来たらなぁとなんとなく思っています。正確には熟成用や仕入れが多くなる際に店舗の中が箱で埋め尽くされてしまうのを防ぐ為の一旦保管出来る倉庫が欲しいですね。長期的にやりたい事は沢山あるのですが、書き出すと終わらないので一先ずはこれくらいにしておきたいと思います。・2022 年の豊富(馳走よしひら編) 馳走よしひらは昨年8月から動き始めた新規事業ですので、まだまだブラッシュアップが必要な1年目です。やるべき事、やりたい事をしっかりと夫婦で考えながら、お客様に朝日村まで来て良かったと感じていただけるお店作りをしていきたいと思います。また、吉平酒店が行う飲食店ですのでワインを期待してくださる方が多く、そこにしっかりと応える、期待を上回る努力をしていきたいと思いますし、その結果をフィードバックして酒店でワインをお勧め出来ればと思います。これは継続ですが、信州の素晴らしい食材を探し続けていきたいと思います。・最後に…今年は当店ソムリエが年男で、「五黄の寅年(ごおうのとら)」という36年に1度訪れる運気の良い年らしいです。その勢いに乗って色々な事に取り組んでいこうと思いますので、2022年も吉平酒店ならびに馳走よしひらを宜しくお願い致します。
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吉平酒店だより 2021.12 おすすめの“いり番茶”

 毎年11月の終わりころになると、「窓汚いな~寒くなる前に大掃除しなきゃな」と思うのですが、今年はそうこうしている内に雪が舞いはじめました。12月の忙しくなる前に普段掃除できていない所を少しずつきれいにして、気持ちよく新年を迎えたいと思います。 さて、皆様は普段どんなお茶を飲んでいますか?緑茶、ほうじ茶、麦茶...色々あると思いますが、私の推しは京都一保堂さんの「いり番茶」です。京都に住んでいた時に知り、初めて飲んだ時に衝撃を受け、それ以来大好きになりました。独特のスモーキーな香り(三九郎の匂いがすると言われました)とすっきりとした後味でゴクゴクの芽てしまいます。ノンカフェインなので子供も飲めるし、夜寝る前でもほっと一息できます。関西にいた時は本店に行って大袋を買い、毎日ガブガブ飲んでいたのですが、長野に来てからはネット通販になり、まとめて買わないと送料高いなぁと思って買うのをためらっていました。ですが、馳走よしひらを始めてからお客様にお茶をお出しする機会が増えたので、たっぷり買っても美味しく飲みきれるようになりました。今馳走よしひらでは、ウエルカムドリンクとして「いり番茶」をお出ししています。クセになる味わいの「私の推しお茶」をお試し下さい。馳走よしひら 年末・年始お休みのお知らせ馳走よしひらは12月27日(月)~2022年1月10日までお休みとなります。尚、毎週月曜日は定休日となっております。よろしくお願い致します。クリスマス!年末年始!!家飲みしよう!12月18(土)~1月10日(祝)までワイン全品表示価格よりWinter Sale 10%OFF!!!年2回のお得なSaleです。ぜひおまとめ買いして下さい。吉平酒店は年末・年始休まず営業致します。お待ちしております。12月もあと少しありますが、2021年も吉平酒店のご愛顧ありがとうございました!吉平酒店よもやま話 毎年12 月は同じ様なことを言っているかもしれないですが、今年(2021年)も残り僅かとなりました。毎年の事なのですが今年もウィンターセールを行いますので、セールだからこそお勧めの高価格帯のワインをご紹介したいと思います。在庫の大小関係なくお知らせしたいと思いますので、ご来店いただいた際に完売の場合はご了承くださいませ。・スパークリング編・L’Aguerrie Réserve Extra Brut NV(Champagne David Faivre)ラゲリ レゼルヴ エクストラ ブリュット(シャンパーニュ ダヴィッド フェーヴル)当店販売価格6,470円(税込)ピノ ムニエというシャンパーニュ地方特有の黒ブドウを主体としたシャンパーニュで、香りから重心の低いどっしりとした雰囲気が感じられ、何も言わずに出されると凝縮した果実味も相まって少し熟成をさせたシャンパーニュを彷彿とさせます。日本ではまだ知名度の低いシャンパーニュメゾンですが、デキャンタ・ワールド・ワイン・アワーズで賞を受賞しているしっかりとした品質であり、新規開拓のワクワク感も楽しめるシャンパーニュです。・白ワイン編・Nuits St Georges 1er Cru Clos de L'arlot Blanc 2015(Domaine de L’Arlot)ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ クロ ド ラルロ ブラン(ドメーヌ ド ラルロ)当店販売価格13,500円(税込)ブルゴーニュ地方の白ワインの銘醸地は沢山あるのですが、その中でニュイサンジョルジュを挙げる方はなかなかいらっしゃらないと思います。他の銘醸地の白ワインとこの白ワインの大きな違いは、新樽率です。これだけのワインであればかなりの確率で新樽比率が高く造られるのですが、このワインは新樽率を20%に抑えておりピュアな果実味を感じられるスタイルとなっています。しっかりと粘度のある熟度の高い果実味にミネラルと酸による抑制の効いた味わいが魅力的です。・赤ワイン編・Vosne Romanee 1er Cru Les Petits Monts 2019(Domaine Robert Sirugue)ヴォーヌロマネ プルミエクリュ レ プティ モン(ドメーヌ ロベール シュルグ)当店販売価格16,500円(税込)何をご紹介しようかなと土蔵を見回していると…これがまだ残っているとは!!と驚いた銘柄です。というのも2018年産まではリリースした年内に完売していたのと、2019年という当たり年と評価される年のものだからです。初めてこのワインを飲んだのは吉平酒店を始めて扱い始めた2015年産でした。ワイン会で提供する前にロベール シュルグのラインナップを一通りテイスティングした時に、この銘柄だけ突出して素晴らしかったのを覚えています。なかなかこの感覚は難しいと思いますが、「高いけど安い」という矛盾を体験していただける1 本かなと思います。是非!年末年始を特別感のあるワインとお過ごしくださいませ!!(ウチは何を飲もうかな 笑)
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吉平酒店だより 2021.11 コラヴァンとは?

 朝日村の山々も赤や黄色に染まり、日々山の変化が美しい11月になりました。日頃 馳走よしひらに飾る花を探しに山際をウロウロしているのですが、寒くなってきたからか、花が無くなってきてしまいました。花は無くとも色づいた実や枝、葉はあるので、何とか組み合わせて飾ってはいますが、素人が考えているのでなんともパッとしない感じになることもしばしば...。お花を習いに行きたいなと思いつつInstagram等見てアイディアをストックしています。今は本を買わなくとも、お花やそのアレンジの写真を沢山見る事ができてありがたいですね。これから霜が降りて落葉したら何を飾ろうかと頭を悩ませています。 さて、吉平酒店はおかげ様で操業5周年を迎えることができました。日頃からの皆様のご愛顧に深く感謝いたします。5周年もコロナ禍の中で迎える事になりました。店舗での野外試飲会、年数回行ってきたワイン会は開催できずお客様とワインを囲みながらお話する機会は無くなってしまいました。そんな中9月に馳走よしひらをオープンしたのですが、初めはこんな時期に飲食店をオープンしてお客様は来てくれるだろうか?受け入れてくれるだろうか?といった不安はかなりありました。しかし、ワインを飲みながら楽しそうにお食事される姿や、当店のオードブルとワインを購入して自宅で楽しむとお話しされるお客様のお顔を見て、そういった不安も最近では自信や希望に変わってきています。6年目の「吉平酒店」、1年目の「馳走よしひら」どちらも焦らずでも歩みは止めずに進んで行きたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。今月の新入荷ワインカンティーナ・リエゾーの白ワインが2種入荷いたしました!シャルドネ ベルヴェデーレ2020 税込¥3,300透明感がありながら、熟度を感じるレモンイエローの色調にグレープフルーツやパイナップルなど温みある果実が感じられます。口当たりが柔らかく存在感と旨味が口に広がりキレのある酸とほろ苦さがワインに奥行きを与えています。シャルドネ ベルヴェデーレ 2020 アンティコ 税込 ¥3,300オレンジワインにカテゴリーされるこのワインですが、赤ワインのような扱い方が本質を発揮できるかと思います。味噌との相性が良く、マグロなど赤味の魚と合わせるのもオススメです。吉平酒店 よもやま話 10月から少しずつ飲食業界が活気づき始め、最初はいつまでこの状態が続くのかな?と悲観的に捉えている部分がありましたが、10月が終わる頃でもその状況は継続しています。飲食店に活気が戻ってきているのですが、自粛が日常に馴染んでいる方も多く見受けられ、家飲みの楽しみ方を満喫されている様にも感じます。今月は当店の飲食店「馳走よしひら」でも導入したコラヴァンという機材について御紹介しながら、家飲みを更に満喫する方法を御案内したいと思います。・「CORAVIN」(コラヴァン)とは? コラヴァンは右の画像にあるようなワインボトルに装着する機材で、ワインラバーや飲食店が待ちに待った夢の機能が搭載されています。その機能とは、コルクを抜かずにワインが飲める、しかも同時に何種類も楽しめるというものです。・どうゆう仕組みなのか? コラヴァンは下の図のようにニードル(針)がコルクを貫通してワインを注げる仕組みになっており、瓶からワインが抜けた分アルゴンガスが注入されワインが酸化しないようになっています。また、コルクは木で出来ているのでニードルを抜くと勝手に塞がります。※アルゴンガスは空気中に 3番目に多く含まれる物質で、他の物質と反応を起こさない不活性で無害の気体です。空気より重いため瓶の中でワインと直接触れ、ワインが空気と触れることなくいつも開けたての状態でワインを酸化の影響がなくお楽しみいただけます。・コラヴァンで実現する夢のワインライフ ワインは開けると飲み切らないといけないという一種の強迫観念めいたものが付きまとうお酒なのですが、このコラヴァンがあれば一気に解消します。また、高価なワインは熟成の状態が気になるところですがコラヴァンがあれば少しだけテイスティング (味見)が出来、熟成の度合いを確認する事が出来ます。しかもそれを数種類同時に出来るのが魅力です!・コラヴァンのデメリットは? ワインを飲んでいて 2、3日目が美味しかったという経験はありませんでしょうか?コラヴァンのデメリットは正にそれで、いつも開けたての状態を楽しめる反面、時間によって生まれる味わいを感じられない場合がある事です。あとはアルゴンガスを定期的に買わないといけないのですが、これは美味しいワインを酸化の心配なく同時に複数種類楽しめることを考えるとそんなに大きな問題ではないかと思います。・11月のお休みのお知らせです!!11月は 14日、28日の日曜日にお休みをいただきます。それ以外の日にちに関しては店舗営業していますが、急な営業時間の変更はフェイスブックやインスタグラムでお知らせします。宜しくお願い致します。
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吉平酒店だより 2021.10 地球温暖化の影響!?

 わが家の秋の大切な行事、稲刈りが無事に終わりました。例年9月20日頃行っていた稲刈りですが、稲の色づきが悪く1週遅らせて9月25日の稲刈りでした。お天気も良く、はぜ掛けされた稲もカラッと気持ち良さそうでした。わが家のお米は寒冷地用の「あきたこまち」です。昔からずっとあきたこまちでしたが、近年の温暖化でわが家の周りの田んぼも「こしひかり」にする家が増えてきました。たまに頂き物でこしひかりを食べたりするのですが、もちもちして甘みがあって美味しいですね。しかし食べ慣れているせいか、あきたこまちを食べるとしっくりほっとします。10月も月始めは天気が良さそうなので、脱穀もスムーズに行きそうです。美味しい新米が早く食べたいなと、家の窓から見えるわが家の田んぼをにやにやしながら見つめている私です。◎馳走よしひら夜も営業しております◎先月号に時短要請に伴う営業のお知らせで9月7日まで夜営業お休みと書かせて頂きましたが、無事要請も解除されておりますので、改めて営業再開のお知らせをさせて頂きます。夜の時間でゆっくりお酒を楽しめますので、皆様ご予約お待ちしております。ちなみにワインはもちろんありますし、ビールや日本酒、ノンアルコールも色々ありますよ~。 お買い得 ワインのお知らせモンジャール ミューレ ブルゴーニュ ルージュ 税込¥2,750            ブルゴーニュ ブラン 税込¥2,700 ヴォーヌロマネ最大のドメーヌであるモンジャール・シュニュレの最新2019年が特別価格で10月19日(火)に入荷致します。相変らず高騰しているブルゴーニュワインの中にあって、品質に信頼のあるモンジャールミュニュレのワインをお気軽にお楽しみ頂ける、またとないチャンスとなっております。特に赤はワイン評価誌にて高評価を得ています。たくさん仕入れはしていますが、無くなってしまったらごめんなさい。気になる子はお早めにお買い 求め下さいませ。 吉平酒店よもやま話 最近は飲食店の話が多かったので、今月はワインの話をするぞ!と思っていると、タイムリーにワインの話題が転がってきましたのでご紹介したいと思います。・遂に来たか地球温暖化 ワイン業界的には地球温暖化の影響でブドウ栽培の北限が上がり、イギリスでスパークリングが造られ品質も年々向上しているといった話題は数年前からあったのですが、当店としてはさほど取り扱う銘柄も少ないので、地球温暖化の影響というよりは「今は世界中でワインを造っているよね」の範疇を出ない感覚でした。ところが最近入荷し始めたブルゴーニュワイン2019 年のものの中に異変が起こり始めました。・アルコール度数の上昇 最近入荷したロベール シュルグのブルゴーニュ ピノノワール 2019 を飲食店様に販促していた際に、当然のように2019 年どう?という話になりました。営業は基本的に商品の入荷が決まった時から始まるので総評からお伝えする事となり、2019 年は作柄も良く収量が減ったこと以外は良かったそうです!なんて話をしていると…既に他の生産者の2019 年を飲んだ方からアルコール度数ってどのくらい?という問い合わせがありました。「?」と思いながら調べてみると、なんと14%!!ブルゴーニュ地方ではなかなかお目にかからない数字にビックリしてしまいました。問い合わせをくださった方に話を聞いてみると、果実味の濃さが凄くて(温暖化でブドウの糖度が上がっている)口に入れた時はピノノワールだと思えない印象だったとの事でした。ただ、その他の部分ではピノノワールがしっかりあったので問題はなかったけど、との事でした。気になる事は確認しないと!いざ試飲です!!・ブルゴーニュ ピノノワール 2019(ロベール シュルグ) 画像ではガーネットくらいの黒みがかった赤に見えるのですが、実際には抜栓初日は紫の色合いも入っており正直驚きました。香りはピノノワールらしいバラやベリー系の果実もあるのですが乳酸系の香りも感じられます。口に含むとピノノワールらしいエレガントな味わいがあり2018 年から続くロベール・シュルグのスタイルだなと感じるのですが、後半からスパイシーなニュアンスとアルコールの熱量がありアルコール度数14%が力強さの後押しをしています。・嬉しい誤算もありました ピノノワールは実は食事との合わせ方が難しいのですが、鴨や牛などの赤身肉を使った料理、マグロやカツオなど赤身の魚の料理、それらの赤ワインやトマト煮込みなどと相性が良いです。これも定番ですが、お好み焼きやたこ焼きなどソースとの相性が良いのでこちらもお勧めです。ちなみにこのブルゴーニュ ピノノワールは2018 年もあるのですが、1 年違うだけでタイプは異なり、キノコやカツオ節など旨味の詰まった食材との相性がよく、同じ造り手でも生産年によってタイプが違ったりしますので、その日の気分によって使い分けていただければと思います。 ちなみにこの銘柄はインポーターで既に完売をしており、当店の在庫のみの御案内となります。気になる方はお早めにお問い合わせくださいませ。