吉平酒店だより

吉平酒店だより 2022.9 最近のワイン業界について

 日中の日差しや朝晩の風に少しだけ秋を感じる季節になりました。暑いのは苦手なので、涼しくなるとあれしよう、これもやってしまおうとやる気スイッチが急にONになります。夏~秋にかけてやってしまいたいお家の事としては、カーテンの選択と床のワックスがけです。カーテンはカーテンフック(プラスチック)ごとゴムでまとめて洗ってから干すというのを覚えてから選択のハードルは下がった気がします。(ズボラですが...。)カーテンも床もキレイにしてみるとすごく気持ちが良いので夏のちょっとした大掃除、スイッチONな日にしてみてはいかがでしょうか。 8月1日から行っていた吉平酒店Summer SALE。たくさんのお客様にご来店頂き、ありがとうございました。たよりを見て、この機会に!とまとめ買いして下さるご常連の方。鉢盛山登山マラソン終わりで寄って下さった方。「今年は子供が帰省してきてるんだよね」と嬉しそうにお話しされている方がチラホラいらっしゃって、こちらも嬉しくなりました。久し振りに会うお子さんやお孫さん達と囲むお盆の食卓。数年前までは当たり前にできていた事ができなくなり、今かた少しずつ取りもどしつつある日常や行事ごと。「with コロナ」が前に進んでいると感じた夏でした。馳走よしひらからお知らせ 7月のおたよりからお知らせしていましたが、9月より馳走よしひらでの店内飲食をしばらくお休みさせて頂く事となりました。楽しみにされていた方がいらっしゃったら大変申し訳ございません。ですが、持ち帰りでのお弁当、オードブル、自家製黒糖わらび餅は続けていこうと思っています。お弁当などはおたよりでご紹介してきましたが、ひっそりと作ってリピーターが多かったのがわらび餅です。本わらび粉と黒糖を丁寧に練り上げ、とろけるような舌ざわりとコクの美味しいわらび餅に仕上がっています。お弁当とオードブルは1週間前、わらび餅は前日までのお電話でご用意できます。いろいろと規模を縮小しての営業にはなりますが、皆様に忘れられぬよう細々と続けていきたいと思っておりますので、変わらぬご愛顧よろしくお願い申し上げます。・お弁当、オードブル(1人前)税込¥1,620、¥2,160、¥3,240※どちらも2人前~お受けしております。・自家製黒糖わらび餅 小 税込¥1,080(10切)大 税込¥1,620(15切)吉平酒店よもやま話 海外ワインの動向が報道されて久しい昨今ではワイン業界は面白い動きを見せ始めています。それはこれまで海外ワインを輸入していたインポーターが日本ワインを取り扱い始めた事とボジョレー ヌーヴォーの高騰を受け日本ワイン ヌーヴォーなる試みが始まろうとしている事です。今回は変わりゆくワイン業界についてお話したいと思います。・2022 年の現状 既にご存知、または実感済みかと思いますが、円安、輸送費高などによりワイン業界だけではなく様々な物が値上がりし続けています。勿論ワインも例に漏れず高騰しており、それだけでなく入荷ペースも不定期になってきております。今は海外ワインの値上がりがピックアップされていますが、今後は日本ワインも値上がりを余儀なくされる事は確実です。・新しい日本ワインの動き 上記にもある通り、これまで海外ワインを輸入していたインポーターがリアルワインガイド(ワイン雑誌)との企画で日本ワインを取り扱う動きがあり、同時発生的に海外ワインの高騰を受けて日本ワインを始める、取り扱いを強化するインポーターが増えてきました。また、11月の第3木曜日に解禁となるボジョレー ヌーヴォーと同じ様に日本ワインでも日本ワイン ヌーヴォー(新酒)をリリースするらしいです。最近某ワイナリーの営業の方とお話する機会があったのですが、新しい試みを歓迎すると共に「やってみないと分からない」というチャレンジ精神でワクワクしているように見受けられました。勿論全てのワイナリーが新しい流れや試みに参加している訳ではなく、今まで通りを貫いて粛々とワイン造りを行なっているところも多くあるのが現状です。・吉平酒店として思う事 最近は観光や経済活動が活発になりそれに伴い人流も激しくなっています。当店も長野県外からのお客様が多いお盆でした。とはいえお盆は一過性のものですので、常連さん・顧客の方に今まで通り美味しいワインをご紹介していくつもりです。また、長野ワインに関しては、既存ワイナリーによる新しい動きや未だに増え続ける新規ワイナリーがある中ですが、吉平酒店としては変わらずアンバサダーをしているカンティーナリエゾー(高山村)を応援ですかね。とはいえ実は様々な長野ワインを取り扱っており、これからもアンテナを張りながら美味しい長野ワインを探していきたいと思います。急に周りが慌ただしくなり焦る気持ちがないとは言いませんが、ここからが取捨選択を迫られる踏ん張りどころの気がしますので、しっかりと営業をして買える限りは様々なワインを仕入れしていきますので是非店舗へお越しくださいませ。★コロナ休暇について★ SNSでもお知らせしましたが、先月8/27~9/6 までコロナ休暇をいただきました。療養ではなく休暇の理由としては、同居家族が陽性となり濃厚接触者という事で健康でありながら保菌の可能性がありお休みする事になりました。吉平酒店を開業して以来初めての11連休で何しようかなと考えましたが、正直経理やECサイトなど手が回っていない部分がありますので、吉平酒店の骨組みの部分を強化していきたいと思います。ただ、有り余るほど元気な娘も一緒に自宅待機なので、果たしてそこまで辿り着けるのか?という不安はありますが、出来る限りでやっていきたいと思います。ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します。
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イタリアの古酒をお肉と!!

少し前にSNSでご紹介したイタリアの赤ワインを試飲してみました。ワインは古くなれば古くなるほどネームバリューのある有名銘柄が安心感があり選ばれる事が多く、その典型がボルドーワインかなと思います。今回はイタリアワインでありながらスーパータスカ...
ソムリエ日記

一流は親族も一流?

久々のブログ更新となりましたが、今回は限定入荷したシャブリ(フランス・ブルゴーニュ地方の白ワイン)についてのご紹介です。Domaine Defaix Raveneau(ドメーヌ ドゥフェ ラヴノー)ラヴノーという名前にピンときた方もいらっし...
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吉平酒店だより 2022.8 この夏おすすめシャンパーニュ

 戻り梅雨の影響かすっきりしないお天気の7月でした。最近は雨予報のお天気を見る度に、どこかで災害が起きませんようにと思ってしまいます。近年極端な気候になってきたせいか、予想を超えるような雨や風に見舞われることが多くなってきました。「この位の雨なら大丈夫...」と思わずに早め早めに情報を取り入れ、自分や家族の安全を確保したいものです。とはいえすっきりしない7月でしたので、8月はカラッとした夏らしい天気になるといいなと思います。今年は2年ぶりに鉢盛山登山マラソンが開催となります。普段自宅から眺めているあの鉢盛山を走って登り、走って下りてくると聞くとランナーの皆さんには尊敬の気持ちしかありません。朝日村といえど真夏の日中は暑いので、走る方もボランティアの方も熱中症には気を付けて楽しんで頂きたいと思います。吉平酒店では8月のは暑くなるだろうと予想して、先月ご紹介したカヴァ(試飲しましたがコシパが良くおいしかった!)や¥3,500~お楽しみいただけるシャンパーニュなど(本当に)多数入荷しております。8月1日からセールも行っていますのでぜひこの機会におまとめ買い下さいませ。吉平酒店 Summer SALE!!!8月1日(月)~8月21日(日)まで店内ワインン表示価格より 10%OFF!!お待ちしております!馳走よしひらから大切なお知らせ先月号でもお知らせしましたが、2022年9月から家庭の諸事情により店内飲食をしばらく制限させて頂きます。今まで通りの営業形態での再開は来年以降になると思いますがそれまでの間、何らかの形で営業できればと考えています。ご迷惑をおかけしまうが、よろしくお願い致します。この夏!おすすめシャンパーニュ(詳しくは裏面のよもやま話をご覧下さい)吉平酒店よもやま話 先月に引き続き泡ものをご紹介しようと思うのですがその前に、最近は世間認知としても輸入ワインは輸送費、為替の影響で日本は割を食っているという印象があると思います。ですがインポーターや小売店も当然試行錯誤しますので、実はお買い得品がポロポロ転がっていたりします。(まぁそのせいで当店は段ボールだらけなのですが…) 今回はそんな中から王道のシャンパーニュ4 種類のご紹介です。・Carte Noire Brut NV / Champagne Thierry Triolet(税込¥3,500)(カルト ノワール ブリュット /ティエリートリオレ) ティエリートリオレはあのクリュッグ(高級シャンパーニュメゾン)に原料を供給しているクオリティの高いブドウを造り出すメゾンで、そんなブドウを使ったシャンパーニュを自社でも生産しています。シャルドネ65%、ピノノワール35%から造られふくよかさとキレの両方をお楽しみいただけます。・Melodie en C Blanc de Blancs Grand Cru Brut NV / Champagne Le Brun Servenay(税込¥4,950)(メロディ オン セー ブランドブラン グランクリュ / ル ブリュン セルヴネイ) コート デ ブランのグランクリュであるアヴィーズ、クラマン、オジェの3つの村のシャルドネから造られており、ふくよかさやリッチ感と共にキレのある酸が楽しめるなど骨太なエレガンスを感じられる夏にお薦めなシャンパーニュです。また、シャルドネ オブ ザ ワールド 2020 で銀賞を受賞しています。・Cuvée Sainte Anne Brut NV / Champagne Chartogne Taillet(税込¥5,780)(キュヴェ サンタンヌ ブリュット / シャルトーニュ タイエ) 密かにシャンパーニュ業界で話題となっている生産者で、現当主であるアレクサンドル シャルトーニュは大学時代にジャック セロス(高級シャンパーニュメゾン)のアンセルムに師事し学んだ事を自身のメゾンでも実践しており、メルフィというかつてグランクリュであった土地の個性を表現していると言われています。シャンパーニュではベーシックなシャルドネ45%、ピノノワール45%、ピノムニエ10%という3種類のブドウをブレンドしています。・Les Parcelles Grand Cru Extra Brut NV / Champagne Pierre Paillard(税込¥5,850)(レ パルセル グランクリュ エクストラブリュット /ピエール パイヤール) シャンパーニュで最もパワフルなピノノワールが生産されると言われているグランクリュの村「ブジー」を代表する老舗メゾンであるピエール パイヤールのシャンパーニュで、ピエール パイヤールの所有する複数の区画からピノノワール70%、シャルドネ30%をブレンドして造られています。パワフルなブドウの個性を表現する為か今回の中で最長の42 ヶ月の熟成を経てリリースされており、力強さやエレガンスに加え熟成による複雑さもお楽しみいただけるシャンパーニュです。どれもそれぞれの個性がありますので色々とお試しくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.7 この夏おすすめのカヴァ

 早い早い梅雨明けとなってしまいました。連日の厳しい暑さに、自宅の母屋にクーラーを入れようかと早々に家族で話し合いになる程です。真夏のわが家で一番快適な場所は地中熱が入っている土蔵です。一度は行ったら出るのが嫌になる位涼しく、ワインにとっても人間にとっても真夏は最高な場所です。朝日村は夜になるとぐっと気温が下がるので寝る時は窓を少し開けておけばいいのですが、ここ近年の日中の暑さが本当に厳しくなっていると感じます。環境問題、電力不足...色々と考え変えていかなければいけませんね。ともあれ、高齢者から幼児までいるわが家ですので、熱中症には十分に注意してゆきたいと思います。水分補給はもちろんの事、朝ごはんも大切と聞いたので朝からしっかりと食べ日中を乗り切りたいですね。そして一日頑張った夜はキリッと冷えたワインで乾杯なんていかがでしょうか。只今吉平酒店には暑い夏にぴったりなすっきりとしたカヴァや頑張った日のご褒美に美味しいブルゴーニュワインなど、沢山入荷しております。ぜひ土蔵で涼みながらのぞきに来て下さい。お待ちしております。馳走よしひらから大切なお知らせ2022年9月から家庭の諸事情により店内飲食をしばらく制限させて頂きます。再開は来年以降を目指しております。大変ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。尚、吉平酒店は通常通り営業しておりますのでぜひご来店下さいませ。吉平酒店Summer SALE!!!!8月1日(月)~8月21日(日)まで店内ワイン表示価格より10%OFF!!この期間にぜひおまとめ買い下さい!今月のおすすめワインカヴァ ブリュット ナチュレ グラン リゼルヴァ 2017 税込¥1,720サバルテスこの価格にしてオーガニックなワイン造りを実践し、ヴィンテージシャンパーニュと同様の熟成期間で作り込まれた破格の1本です。またぶどう本来のポテンシャルで勝負する所も魅力的です。吉平酒店がおすすめするこだわりが詰まったカヴァです。詳しくは裏面をご覧下さい。吉平酒店よもやま話 6月に引き続き綺麗に片付いたかと思えばワインが入荷して倉庫状態の店内になる当店ですが、7月は様々なアイテムが種類多く入荷する月となりそうです。さて、今月はその中から暑い夏にお薦めなスペインのスパークリングワインをご紹介したいと思います。・Cava(カヴァ)とは… カヴァと言えばシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られながらお手頃価格で楽しめるスパークリングワインの代表格であり、スーパーなど大手量販店でよく取り扱われるので見かける事も多いと思います。また、正直味わい重視という方よりは価格に納得されて購入されることが多いのではないかと思いますが、そんな中で敢えて吉平酒店がお勧めする一味違ったカヴァのご紹介です。・Cava Brut Nature Gran Reserva 2017(カバ ブリュットナチュレ グランリゼルヴァ)/ サバルテス 2017年というヴィンテージを指定した力の入ったスパークリングワインで、この銘柄専用に選別されたブドウのフリーラン果汁のみを使用し長期瓶内熟成によって、フレッシュな果実味だけでなく複雑さや旨味の感じられる味わいとなっています。また、国際品種を持ち込んだパイオニアながらチャレロ47%、マカベオ34%、パレリャーダ19%というスペインらしいブドウ品種のみを使うこだわりも魅力です。「Brut Nature(ブリュットナチュレ)」という特別感スパークリングワインは通常ドサージュと言われる糖分を補って再発酵させる造り方をされるのですが、このブリュットナチュレはドサージュを行なわないという意味の表記であり、これにより2017のブドウの出来がそのまま感じられヴィンテージ表記が大きな意味を持ち特別感が生まれます。「Gran Reserva(グランリゼルヴァ)」という特別感カヴァは瓶内熟成期間が定められており、一般的なカヴァは最低9ヵ月、リゼルヴァがシャンパーニュと同じ最低15ヵ月、グランリゼルヴァは最低30ヵ月+残糖分量が1L あたり12g以下の辛口カヴァのみがリリースされます。今回のカヴァは38ヵ月とヴィンテージシャンパーニュ同等の期間を瓶内熟成されてリリースされています。・Sabartes(サバルテス)造り手であるサバルテスはカヴァの有名生産地であるカタルーニャ州ペネデス地区にあり、カヴァの生産者としてはとても珍しい自社畑のオーガニックブドウのみでワイン造りを行なっています。1980 年代後半に再建されたワイナリーで、それが功を奏し土着品種だけでなくシャルドネなど国際品種を植える事となり今ではペネデス地区に新たな品種の可能性をもたらしたパイオニアと言われています。さてさて、暑い夏にキンキンに冷やして飲みたくなってきましたでしょうか?大人買いに対応出来るように沢山仕入れております!この内容とは思えないお求め易い価格になっていると思いますので、是非この夏は特別感のあるカヴァを気軽にお楽しみくださいませ。
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吉平酒店だより 2022.6 新入荷のブルゴーニュ

 畑にとっては大切な雨、人間にとっては憂うつな雨の季節“梅雨”になりました。洗濯物は乾かないし、ジトジトそして少しムシッとしてなんだか気だるくなってしまいます。先日小雨の降る日、娘と一緒に家に居たのですが、ずっとおままごとも飽きてしまったので娘に「雨の日のお散歩行ってみない?」と誘ってみました。最初は「え~」と言っていた娘ですが、カッパを着て長靴を履いて外に出てみると少し気分が乗ってきたのか楽しそうに歩いてくれました。田んぼのおたまじゃくしを見たり、水たまりでジャンプしたり、最後は軒から落ちて来る雨水で滝行をして満足そうでした。大人も子供もやっぱり外に出るのは気分転換になりますね。皆様も小雨の日に散歩してみるのはいかがでしょうか? 吉平酒店在庫売り切りSALE!のお知らせ商品入れ替えのため残り1本になってしまった商品を通常よりお買い得な価格で販売したいと思います。早い者勝ちのお得なSALEです。狙っていた商品や、思わぬ掘り出し物があるかも!?ぜひお待ちしています。SALE期間 2022年6月11日(土)~6月30日(木)まで 今月のおすすめワインマコン クロ ド ラ メゾン 2020 税込¥2,600プイィ フュイッセ ヴィエイユ ヴィーニュ 2020 税込 ¥4,400ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス世間認知ではなく業界で注目また信頼のあるマコネの造り手です。今回は同じマコネ地区のシャルドネから造られた白ワインですが「マコン」と「プイィフェイッセ」で違う味わいをお楽しみいただけます。これから値上がり必至のブルゴーニュワインであり、暑い夏におすすめのワインです。詳しくは裏面をご覧ください。吉平酒店よもやま話この1~2ヶ月で当店がメインに取り扱っているフランス・ブルゴーニュワインの価格が高騰しており、より手の届かないものになりCote-d'Or(コートドール)は正に「黄金の丘」といった状況です。そんな中当店はと言えば高騰する前にと色々と買い込んでいるので店内はさながら倉庫の様…。今回はそんな中から新入荷したコルディエという生産者のご紹介です。「Domaine Cordier Pere et Fils(ドメーヌ コルディエ ペール エ フィス)」コルディエは上記にあるコートドールから南に下ったマコネ地区で1930 年代に創業された老舗の生産者です。現当主であるクリストフ・コルディエは職人気質で本場フランスのワイン雑誌『ブルゴーニュ オジュルデュイ』にて2005 年のブルゴーニュNo.1 のヴィニュロン(栽培と醸造を行う人)に選ばれ、有名ワイン評論家ロバートパーカーのバイヤーズガイドの4ツ星生産者(最高5ツ星)に選ばれるほどワイン造りの実力が認められています。また、マコネ地区というある意味コートドールというメジャーから外れた土地ながら、同じくマコネ地区のワインも造っているラフォンやルフレーヴを始め、コートドール屈指の生産者でさえコルディエの元を訪れるそうです。現在は栽培から醸造、販売まで行うドメーヌものと、ブドウ農家からブドウを買って醸造するメゾンものと2種類ありますが、今回はドメーヌもののみの御案内です。・Macon Clos de la Maison 2020(マコン クロ ド ラ メゾン)マコンという土地のイメージと価格帯には似つかわしくないリッチなスタイルの味わいです。コルディエのエントリーレンジであると共に、高騰の最中にあるブルゴーニュワインを気軽に楽しむ事が出来ます。それにしてもこの価格でヴィラージュ(村名)クラスって…なんてお値打ちなんだろう‼・Pouilly Fuisse V.V. 2020(プイイ フュイッセ ヴィエイユ ヴィーニュ)コルディエのマコンがお気に入りの方を次のステージに誘う白ワインです。最高樹齢100年以上を含む平均樹齢の高いブドウが使われ、アーモンドやヘーゼルナッツ、アカシアの蜂蜜などフルーツ以外のニュアンスもしっかりと詰まっており、ミネラルの感じられる酸が全体に軽やかさを与えています。今回ご紹介しているワインはまだ価格が上がる前のものですが、これから入荷予定のものは2~3割上がっているものもあり、中にはそれ以上のものもあります。そうした中でもブルゴーニュワインが人気なのは、やはりブルゴーニュでしか味わえない「らしさ」があるのだと思います。そんな「らしさ」を気軽にお楽しみいただける入門編ブルゴーニュワインですので在庫がある内に是非お試しくださいませ。※ちなみに数万円するような高級ワインの味わいではありませんので悪しからず。その他にもヴィレクレッセのアンドレ ボノームなどマコネ地区には掘り出し物的ブルゴーニュワインがまだまだあり、品質もコートドールに引けを取らないものも実際あります。是非マイナー地域もお試しくださいませ。
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ますます磨きのかかるアンドレ ボノーム!!

アンドレ ボノームの2019年が入荷してきました!前回の2018年にも素晴らしい生産者だとブログに書いたのですが、2019年を試飲してより磨きがかかっている気がします。気になる方は2018年をご紹介したブログをご覧くださいませ。アンドレ ボ...
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吉平酒店だより 2022.5 仏・ジュラ地方の白ワイン

 風薫る5月になりました。山々が若葉で緑に染まりとても美しく気持ちが良いです。景色も気候的にも5月が一年の内で一番好きな季節です(花粉も落ち着きますしね。)今年のGWはお出かけする方も多いのではないでしょうか?吉平酒店はGW休まず営業しておりますので、気持ちの良い新緑の中ドライブがてらぜひご来店下さい。吉平酒店GW SALE!! 5月5日まで!店内ワイン 税込5,000円以上お買い上げで 5%OFF!! 税込10,000円以上お買い上げで 10%OFF!!! 税込30,000円以上お買い上げで 15%OFF!!!!馳走よしひら価格改定のお知らせ 4月1日より原材料・資材高騰により、Instagramではお知らせしておりました価格改定ですが、改めてこのたよりでもお知らせさせて頂きたいと思います。・店内飲食(税込価格) ¥5,000→¥5,500 / ¥8,000→¥8,800 / ¥10,000→¥11,000・お弁当・オードブル(税込価格)「1,500→¥1,620 / ¥2,000→¥2,160 / ¥3,000→¥3,240・子供弁当(税込価格)¥1,000→¥1,080(ご飯・おかず共に量少なめです)昨年の開店に8月から走り始め、沢山のお客様にご来店頂きながらやっと現在の形が見えてきました。これからもお客様にゆっくりお食事をお楽しみ頂けるよう精進して参りますので、引き続き馳走よしひらをよろしくお願い申し上げます。今月の新入荷ワインアルボワ サヴァニャン ウイエ2019ドメーヌ デュ ペリカン 税込¥5,200フランス・ジュラ地方特有のブドウ品種「サヴァニャン」から造られている珍しいワインです。サヴァニャン自体に聞き馴染みがない方でも、知らない内に身近に存在している遠そうで実は近い面白いブドウ品種です。取扱い始めで実感はありませんが、2019年から品質が向上しているという噂ですのでここから始めるにもおすすめです。詳しくは裏面にてご紹介しています。ぜひご覧下さいませ。吉平酒店よもやま話 「吉平酒店=ピノノワール」という印象をお持ちの方も多いと思いますが、最近は様々なワインが入荷しています。要因として当店が主に扱っているフランス・ブルゴーニュ地方のワインが相変わらず値上がりしている事もありますが、それ以外にも馳走よしひらの存在が大きいです。食事との組み合わせやバリエーションを考えると沢山ある方が楽しいと思いますので‼ 今回はそんなワインの中から今までとは少し毛色の違うワインをご紹介したいと思います。・フランス・ジュラ地方の白ワイン ワインをよくご存じの方であればタイトルを見るだけで予想がついているかと思いますが、ジュラ地方特有のブドウ品種「サヴァニャン」から造られています。また、今回はジュラ地方の主要都市であり、近代醸造学の父ルイ パストゥールの出生地であるArbois(アルボワ)で造られたものが入荷しています。・Domaine du Pelican(ドメーヌ デュ ペリカン)について フランス・ブルゴーニュ地方ヴォルネイ村でワイン造りをしているドメーヌ マルキ ダンジェルヴィルが所有するワイナリーで、ワイナリー名であるペリカンは神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が定めたアルボワの町のエンブレムであり、マルキ ダンジェルヴィルが所有するヴォルネイ村の「ClosdesDucs(クロデデュック)」という畑がアルボワと深い繋がりがあったことから名付けられたそうです。・Savagnin(サヴァニャン)について サヴァニャンは実は面白いブドウ品種で、具体的に何が面白いかと言いますと様々なブドウ品種の親とされています。サヴァニャンって知らないという方でもソーヴィニヨンブラン、シュナンブラン、グリューナーフェルトリーナーなどサヴァニャンからの変異種はご存知だと思います。また、ゲヴェルツトラミネールに至っては全く違うキャラクターでありながら遺伝子的にはサヴァニャンと全く同じブドウという驚きの結果も出ており、遠いようで実は一番身近なブドウ品種かもしれません。・Arbois Savagnin Ouillé 2019(アルボワ サヴァニャン ウイエ) アルボワのサヴァニャン100%から造られています。また、銘柄の最後にあるウイエとは補酒を意味し、2 週間に1 度同年のワインを添加してサヴァニャンのフレッシュさと豊かなアロマを保ちながら熟成をさせています。サヴァニャンらしいミネラルが見て取れる緑がかった黄色の色合いで、抜栓直後はヘーゼルナッツのようなクリーミーかつナッティな香りが印象的です。味わいにも柑橘類や核果実の果実味、キレのあるミネラリーな酸など全体的にシャープな印象でサヴァニャンの特徴が良く表れている個性的であり美味しいワインです。 食べ合わせとしては、ジュラ地方と言えばコンテチーズの産地でもありサヴァニャンとの相性も抜群です。また、魚介類や野菜のフライや天婦羅などの揚げ物、酢豚や中華クラゲの和え物など中華料理、勿論お寿司など和食にもお勧めです。個人的には完熟パイナップルとの組み合わせがお気に入りです‼守備範囲の広いワインですので、是非色々なものと合わせてお楽しみくださいませ。
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コート デュ ジュラから新入荷!!

当店に新しくジュラ地方のワインが新入荷しました。と言っても実はブルゴーニュ地方と繋がりのある生産者のもので、Bourguignonne(ブルゴーニュ風)な雰囲気を纏っています。 まずは生産者のご紹介からDomaine du Pelican(...
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吉平酒店だより 2022.4 バルバレスコについて

 曇りがちで寒かった3月も終わり、急に暖かな4月になりました。花粉は辛いですが、あちらこちらで花が咲き始めるのは嬉しいものです。先月から自宅の畑でハウスでの野菜栽培を始めたのですが、寒くて風の強い朝日村でもこんなに早く芽が出るのか!と驚くほど野菜の生育が早いです。自分たちの手で育てた野菜を調理し、お客様に提供する事は飲食店を始めるにあたり実現したい事の1つだったので、野菜の成長を見る度に嬉しくなりますね。もうしばらくしたら収穫を迎えると思いますので、ぜひ馳走よしひらで味わってみて下さい。吉平酒店・馳走よしひら お休みのお知らせ4月20日(水)・21日(木)は吉平酒店・馳走よしひら両店どちらもお休みとさせて頂きます。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。吉平酒店GW SALE!のお知らせ吉平酒店は4月29日(祝)~5月5日(祝)まで休まず営業致します。合わせましてゴールデンウィークのお得なSALEを行いたいと思います。店内ワイン 税込5,000円以上お買い上げで 5%OFF!! 税込10,000円以上お買い上げで 10%OFF!!! 税込30,000円以上お買い上げで 15%OFF!!!!ぜひこの機会におまとめ買い下さいませ。お待ちしております。今月のおすすめワインバルバレスコ リゼルヴァ2015(左)税込¥5,100バルバレスコ 2018(右) 税込¥6,600イタリアワインの王道銘柄であるバルバレスコがお買い得な価格で新入荷しました。詳細は裏面にありますが、それぞれのテロワールを感じて頂けるキャラクターの違う2本となっております。7年熟成した落ち着いたワインもリリース直後の若いワインもどちらも数量限定の入荷となっております。ご興味ある方はお早めに!吉平酒店よもやま話 吉平酒店では基本的にフランスワインが多く、その中でもブルゴーニュワインが大半を占めます。ですが最近はイタリアワインの入荷も著しく、今回はイタリアのピエモンテ州よりお買い得価格で入荷しましたので今月はそのワインの詳細をご紹介したいと思います。・ピエモンテ州といば「バローロ」と「バルバレスコ」 イタリアワインと言えば「バローロ」と「バルバレスコ」いう名前を聞いたことがあるのではないかと思います。共にピエモンテ州のネッビオーロから造られたワインで混同されがちですので、今回はその違いを簡潔に掘り下げていきたいと思います。☆バローロとバルバレスコ☆バローロリリースまでの熟成期間  収穫年の翌年1月1日から最低3年間の熟成(木樽熟成2 年を含む)アルコール度数 13%以上Riserva 表記 5年以上熟成(木樽熟成2年を含む)バルバレスコリリースまでの熟成期収穫年の11月1日から最低26か月の熟成(木樽熟成9 か月を含む)アルコール度 12.5%以上Riserva 表記 50か月以上熟成(木樽熟成9か月を含む) 全体的にバローロの方がリリースまでの熟成期間やアルコール度数、Riserva(リゼルヴァ)表記の規定が長いのは、バローロがバルバレスコより標高が50 メートル高い場所にあるので成熟に時間がかかり収穫時期が遅くなります。そういったブドウは色もタンニン成分も濃くなり、ワインになった時に少し落ち着かないと飲みづらくなってしまうからかなと思います。・さて、本題のバルバレスコへ 今回ご紹介しているバルバレスコというワインは、主にNeive(ネイヴェ)、Barbaresco(バルバレスコ)、Treiso(トレイゾ)の3つの村で生産されます。ただこれはDOCGというイタリアの原産地呼称の規定の話で、今回のマヌエル マリナッチはAlba(アルバ)村(DOCG 上現在はトレイゾに併合されています)の単一畑から生産されています。 一般的にネイヴェは果実味豊かでタンニンの豊富さ、スパイスのニュアンスが特徴、バルバレスコはネイヴェと同じ方向性ですが3つの村の中で最もしっかりとした重厚さが特徴、トレイゾは香りが華やかで酸味が強いのが特徴です。・新入荷ワインのお勧めポイントと楽しみ方 今回はその中からフランチェスコ ヴェルジオはネイヴェ、マヌエル マリナッチはトレイゾ(アルバ)の特徴が感じ取れる味わいです。お召し上がり方としては16℃以上からのスタート、ブルゴーニュグラスがお勧めで、フランチェスコ ヴェルジオは焼肉などしっかりとした味付けのお肉料理、マヌエル マリナッチは2015年産で柔らかいニュアンスがありますので、焼き鳥やオイスターソース炒め、意外にタルタルソースとの相性の良い赤ワインです。 どちらとも数日かけて変化を楽しみながらお召し上がりいただけるポテンシャルの赤ワインですので、様々な食事と一緒にお楽しみくださいませ。