吉平酒店だより

吉平酒店だより 2022.12 2022年の振り返り

 気が付けば2022年も残すところあと1ヶ月となりました。11月はそんなことなかったのに、12月と聞くと急にあれもこれもしなければ!と今年の内にやらなければいけない事がポンポンと浮かんできます。私のやらなければならない事は、この前うっかり破いてしまった障子を張り替える事です。娘に「かか(母)、ここ破いちゃったね」と何度も言われる位ビリビリにしてしまったので、重い腰を上げて頑張ろうと思います。 皆さんの今年の内に!は何でしょうか?日に日に寒さも増してきて何かするにはおっくうになりがちですが、新しい年を気持ちよく迎えるために早め早めに片づけていきたいですね。吉平酒店Winter Sale12月19日(土)~1月9日(祝日)まで店内ワイン全品表示価格より10%OFF!!!※先月号でお知らせした総業特別ワイン3銘柄は対象外とさせて頂きます。ご家族・お友達など集まる機会に美味しいワインはいかがでしょうか?お待ちしております!!今月のおすすめワインドメーヌ カンタン ジャノ高騰するブルゴーニュの救世主と言われるカンタン ジャノから3銘柄入荷しました。もちろん安いだけではなく、現地フランスのミシュラン星付きレストランでもオンリストされている実力派です。ただ残念なのは本数があまりない事...。ヴィラージュ(村名)クラスは特に少ないのでぜひこの機会にお買い求め下さいませ。・ブルゴーニュ ルージュ2020 税込¥2,300・マランジュ ヴィエイユ ヴィーニュ 税込¥2,750・サントネイ プルミエクリュ パスタン2020 税込¥4,000吉平酒店よもやま話 2022年も残り1ヵ月となりました。年々時間の流れが早く感じて年初めなんて思い出せないくらいです。また、2022年は日常や平常がいかに幸せなことかを感じるタイミングが多くありましたので、そんなことを含め少し振り返ってみたいと思います。・2022年を振り返る吉平酒店を取り巻く環境 2022年はワイン業界的にとって厳しい年となりました。原因は色々とありますが大きいものは、ウクライナ戦争と円安為替です。当店が主に取り扱うのはヨーロッパのワインですので為替というよりは船の航路に影響があり、通常よりも遠回りをして日本にワインが輸入されています。当然輸送費用が高くなりワインは値上がり、そこに追い打ちをかけるように円安為替により生活必需品が値上がりし、ワインはより贅沢品になりつつあります。・吉平酒店の現状と展望 吉平酒店の現状としては新しい国や生産者のスポット入荷が増えています。勿論定番の生産者は据え置きで仕入れをしていますが入荷本数が少なめです。理由としては、日本への割り当て自体が減っていて世界市場での国力の差が目に見えて世知辛さを感じています。そんな中、皆様からの御愛顧によりなんとか2022年を乗り切ることが出来そうです。ありがとうございます! 来年の展望としては、馳走よしひらの店内飲食と5月の試飲会をどんな形式か分かりませんがなんとか再開させたいという思いがあります。また、先月号でお知らせした当店PBワイン第2弾が来年11月に発売予定です!蓋を開けてみないとどうなるか分からないですが、2023年も引き続き吉平酒店を宜しくお願い申し上げます。~カンティーナ リエゾーがクラウドファンディングを実施中です~ 当店がアンバサダーを務めさせていただいております信州・高山村にある家族経営の小さなワイナリー「カンティーナ リエゾー」が飾らない素朴な農村・農家のありのままの姿を感じて滞在していただく、イタリアのアグリツーリズモのようなファームステイを目指し、第一弾としてワインの販売施設の建設費用と既存のワイン醸造所に併設してテイスティングと飲食ができるショップの設備導入費用のクラウドファンディングを実施しています。 カンティーナリエゾーHPよりクラウドファンディングページへ行っていただくと私の応援コメントが掲載されています。そこに書かれている通りアグリツーリズモを何回も経験している私としては、この施設が完成して現地でワインを味わって欲しいという思いもありますが、職業ではなく生活の中にワイン造りがある家族と触れ合える機会はなかなかありませんので、応援もしていただきたいですし、完成した際には是非訪れていただきたいと思います。くどいようですが、カンティーナ リエゾーHPよりご覧いただけます!是非宜しくお願い致します!!
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吉平酒店だより 2022.11 創業6周年!

 朝日村は11月には言ってから紅葉がより鮮やかで山並みを眺めているだけで楽しい季節となりました。10月下旬に朝日村にある鉢盛山の初冠雪があったり、皆既月食があったりと、田舎という事もあり遮るものがなく自然の流れを肌で感じる日々をすごしています。やっぱりこの時期になると薪ストーブの有り難さが身に沁みます。また、薪ストーブを焚くと上に何か置きたくなって早速おでんを楽しみました。(笑) さて、11月は吉平酒店創業6周年という節目の月です。日々は驚くほど速く過ぎていき、皆様に支えられて気付ば6年突き進むことが出来ました。いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。創業月でありながら「今月は吉平酒店だよりが出せないかもしれない」という焦りもありましたが、意外に何とかなるもので手書きを諦めパソコンで両面を書くことにしました。来月からは手書きに戻れるかな?頑張ります! 円安や物価高騰やらでワインの逆境が続きそうですが、これからも美味しいワインをご紹介していきたいと思いますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。 10月は私たち家族にとって家族が増えるという嬉しい出来事があり、それに伴い在宅ワーク期間が増えたのですが、10月下旬からは世の中の動きも活発になり数年ぶりにワイングラスを持ってワインを提供しに行くお仕事をさせていただき、11月5、6日は朝日村文化祭に出店しました。久々に人が集まる所へ行く機会だったので現場が楽しく、朝日村文化祭に関しては同じ村内にお住まいの方でもこの機会にしかお見かけしない方もいらっしゃるので出来る限り出たいですし、続けていくことで村内にこんなお店があるという事を知っていただければと思います。 馳走よしひらについては引き続き育休をさせていただき、お弁当やオードブルのみの営業とさせていただきます。 10月は忙しかっただけあって話題は沢山あり、10月28日にはアンバサダーを務めさせていただいているカンティーナ リエゾーに収穫をしに行ってきました。普段は全く収穫にはいかないのですが、3年ぶりにMINORIに続く吉平酒店PBワインを造るべく娘と収穫に行き、熟成をさせる木樽に絵を描かせてもらってきました。少しだけ詳細をお話すると、今回はMINORIを熟成させた木樽で熟成させます。MINORIは新樽の状態でしたがあれから3年経っていますので今年は3年樽での熟成となり、ブドウの出来も踏まえて全く違うスタイルのワインになる事は間違いなさそうです!リリースの際には必ずお知らせしますので来年までお待ちくださいませ。吉平酒店よもやま話 今月は吉平酒店の開業年である2016年に因んだワインのご紹介をさせていただきたいと思います。吉平酒店的にはいつものフランス・ブルゴーニュ地方の赤ワインと、最近取り扱いが増えてきた新しい国の中からアメリカ・オレゴン州の赤ワインを計3 種類ご用意しております。 まずはフランス・ブルゴーニュ地方のワインからです。・Hugues Pavelot(ユーグ パヴロ) 同じブルゴーニュ地方サヴィニー レ ボーヌのトップ生産者の1人として名前の挙がるジャン マルク パヴロの息子さんであるユーグ パヴロが立ち上げたネゴシアンブランドです。実はユーグ パヴロは1999年からジャン マルク パヴロでワイン造りを行なっており、ユーグが加わる事によって品質が向上したとも言われています。そんなユーグが2016年に創業したという事もあり、当店としては親近感を覚え今回ご用意しました。・Chorey-Les-Beaune Les Beaumonts 2016(ショレイ レ ボーヌ レ ボーモン)創業特別価格4,500円(税込) 平均樹齢50年以上のブドウをジャン マルク パヴロが編み出した黄金のレシピをベースにユーグの技術を加え造られた赤ワインです。6年の熟成を感じさせない若々しさのある赤果実が中心で、果実味の奥にはしっかりとした骨格も感じられます。 続いてはアメリカ・オレゴン州のワインです。・Boedecker Cellars(ボーデッカー セラーズ) 夫婦ともに醸造家であるステュワート(旦那様)とアシーナ(奥様)によってオレゴン州ウィラメットヴァレーに設立されたワイナリーです。ウィラメットヴァレーは世界有数の高品質なピノノワールが育つ有名産地で、ボーデッカー セラーズはその中でもダンディヒルズやシェアヴィンヤードなど厳選された畑のピノノワールでワイン造りを行なっています。・Pinot Noir Stewart 2016(ピノノワール ステュワート)創業特別価格4,500 円(税込)旦那様のステュワートが手掛けるピノノワールは赤果実中心の華やかさを感じられる透明感のある赤ワインです。エレガントさを求める方にはこちらがお勧めです。・Pinot Noir Athena 2016(ピノノワール アシーナ)創業特別価格4,500 円(税込)奥様のアシーナが手掛けるピノノワールは黒果実中心の力強さのあるどっしりとした質感のある赤ワインです。重さのある味わいがお好きな方はこちらがお勧めです。 今回ご紹介したワインはどちらも2016 年創業だったり、夫婦でワイン造りを行なっていたりと吉平酒店と共通点のあるものを選びました。しかも全てバックヴィンテージのピノノワールですので売り切れ御免‼というなんともウチらしい一期一会のワインばかりです。常連のお客様は来月下旬の年またぎセールの際にとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の3銘柄はセール対象外とさせていただきます。ご来店お待ちしております!!
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吉平酒店だより 2022.10 ボージョレワイン

 9月の台風の合間を縫って終わらせた稲刈りとはぜ掛けも、2週間待って脱穀となりました。5月から始まった田んぼも脱穀まで終わると一安心です。とはいえトラクターから草刈り、水の管理までほぼ父一人でしているので、田植えと稲刈りの手伝いだけの私達は大感謝してお米を食べています。っ今年は水の管理をいつもよりマメにしたおかげで実りが良く、収穫量の多い年になったそうです。25年位前は私の家の田んぼの周りも皆お米を作っていましたが、今では休耕地もだいぶん増え昔の辺り一面稲穂の揺れる景色を思い出しては寂しく思います。最近では物価高で小麦粉やパン、油など普段の食卓に欠かせない物がどんどん値上がりしているので、買い物の時手が止まってしまう事もしばしば...。日本人の主食でもあるお米を自分の家で作り、買わずに済んでいるという事は、このご時世とてもありがたく大切な事だと思います。父の代で米の自給自足を終わらせないように私達娘世代も頑張らねば!と思いますが、まずは酒屋という本業をしっかりしつつ、来年は田んぼの管理もぼちぼち覚えていけたらと考えています。今月のおすすめワイン今年は日本初輸入となったブルゴーニュの名門ドメーヌ ルイ ボワイヨのクリュ デュ ボジョレーをご紹介します。・ムーラン ナヴァン ヴィエイユ ヴィーニュ2018 税込¥3,000ヴィエイユ ヴィーニュというだけあって、平均樹齢75年のブドウから造られています。・ムーラン ナヴァン レ ルショー2018 税込¥3,330今回3種類の中で最も樹齢が高い平均80年のブドウから造られており、充実した果実味に加えてスパイスの複雑美が長い余韻まで感じられます。・ムーラン ナヴァン レ ブリュセリオン2018 税込¥4,160平均樹齢50-60年のブドウから造られており、今回3種類の中で最も奥深さやボリュームがありスケールの大きいワインです。吉平酒店よもやま話 今回は新入荷したボージョレワインのご紹介をしたいと思います。例年ですと「ボージョレはヌーヴォーだけじゃないですよ!」という感じでご紹介することが多かったのですが、年々ボージョレヌーヴォーの人気も下火になり特にそこと比べる必要はないかなと思い、今回はしっかりと品質にフォーカスしてボージョレワインについてご紹介させていただきます。(ちなみに「ボージョレ」と「ボジョレー」の2つの表記がありますが、日本での表記なのでどちらでも構わないかなと思っていますが、当店としては「Beaujolais」というスペルなのでボージョレとしています。)・まずボージョレとは? あまり認知度は高くないですが、ボージョレ地区はフランスワインの銘醸地ブルゴーニュ地方の最南端に位置する立派な銘醸地ワインです。しかしながらその印象があまりないのは、ブルゴーニュ地方の花形であるコート ドールではピノノワール100%から、ボージョレ地区ではガメイ100%から赤ワインが造られるというブドウ品種の違いからかもしれません。ただこれはブドウ品種の栽培適地かどうかの違いで、ピノノワールは石灰岩を好み、ガメイは花崗岩を好むという品種特性に準じています。その証拠にコートドールとボージョレ地区の間にあるマコネ地区ではピノノワールとガメイの両方が栽培されていますし、歴史的にも1395年に時のブルゴーニュ公爵フィリップ・ル・アルディがガメイはコートドールでは平凡なワインしか出来上がらないという理由からガメイを植えることを禁止しています。・クリュ デュ ボージョレ ボージョレ地区にはクリュ デュ ボージョレという10の村があります。このクリュ デュ ボージョレはボージョレ地区の中で特に品質が高いワインが生産され、中でも今回のムーラン ナ ヴァンは熟成能力が高い村だと言われています。当店としても他の生産者のムーラン ナ ヴァンを取り扱うほどこの村のワインが気に入っており、その理由としてマンガンを多く含んだ土壌から造り出される複雑味がありボディのしっかりとしたワインとなり、熟成するとボージョレ地区の地理的立地を表すようにイタリアのバローロとフランスのジュブレシャンベルタンの両方を兼ね備えたような滋味深く力強い素晴らしいワインになるからです。(しかも価格は半分以下がザラにあるという嬉しい状況です。)(ムーランナヴァン名物の風車とブドウ畑↓)・Domaine Louis Boillot et Fils(ドメーヌ ルイ ボワイヨ エ フィス)上記にコートドールの話が出てきますが実は今回のボージョレワインの造り手は、ブルゴーニュの名門ボワイヨ一族4代目ルイ ボワイヨが祖父や父から譲り受けた畑でワイン造りを行なっています。また、ルイ ボワイヨの妻はギスレーヌ バルトというこちらもブルゴーニュの名門であり、今回のムーラン ナ ヴァンは2つの名門のサラブレッドである5代目当主クレマン ボワイヨがボージョレに根付いて造っているという力の入れようです。また、クレマン ボワイヨは2014年から両親と共にワイン造りに加わっていますが、今回のムーラン ナ ヴァン3銘柄は日本初輸入という特別なワイン達です。SNSでも載せていますのでご興味のある方は是非ご覧くださいませ。
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気になっていたワインをやっと試飲しました!

8月に気になって仕入れをしていましたがなかなか試飲するタイミングが合わずやっと実現しました。このワインを味わうと「アペラシオンとは?」という疑問を持たざるを得ません。まずはこのワインの造り手であるClarisse de Suremain (...
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肌寒い時期にも楽しめる白ワイン!!

タイトルにもある通り肌寒くなってくるこの時期にも白ワインを楽しみたい!という方にお勧めな白ワインが入荷しましたのでご紹介したいと思います。IGP Collines Rhodaniennes(コリーヌ ロダニエンヌ)このIGP Colline...
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熟成ブルゴーニュを試飲してみました!!

前回は熟成したイタリアワインを試飲しましたが、今回は17年熟成したブルゴーニュの赤ワインです。熟成したワインは実際のところ開けてみるまで分からないので期待と不安が入り混じる楽しさも醍醐味です。では早速飲んでみましょう!Clos du Mou...
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吉平酒店だより 2022.9 最近のワイン業界について

 日中の日差しや朝晩の風に少しだけ秋を感じる季節になりました。暑いのは苦手なので、涼しくなるとあれしよう、これもやってしまおうとやる気スイッチが急にONになります。夏~秋にかけてやってしまいたいお家の事としては、カーテンの選択と床のワックスがけです。カーテンはカーテンフック(プラスチック)ごとゴムでまとめて洗ってから干すというのを覚えてから選択のハードルは下がった気がします。(ズボラですが...。)カーテンも床もキレイにしてみるとすごく気持ちが良いので夏のちょっとした大掃除、スイッチONな日にしてみてはいかがでしょうか。 8月1日から行っていた吉平酒店Summer SALE。たくさんのお客様にご来店頂き、ありがとうございました。たよりを見て、この機会に!とまとめ買いして下さるご常連の方。鉢盛山登山マラソン終わりで寄って下さった方。「今年は子供が帰省してきてるんだよね」と嬉しそうにお話しされている方がチラホラいらっしゃって、こちらも嬉しくなりました。久し振りに会うお子さんやお孫さん達と囲むお盆の食卓。数年前までは当たり前にできていた事ができなくなり、今かた少しずつ取りもどしつつある日常や行事ごと。「with コロナ」が前に進んでいると感じた夏でした。馳走よしひらからお知らせ 7月のおたよりからお知らせしていましたが、9月より馳走よしひらでの店内飲食をしばらくお休みさせて頂く事となりました。楽しみにされていた方がいらっしゃったら大変申し訳ございません。ですが、持ち帰りでのお弁当、オードブル、自家製黒糖わらび餅は続けていこうと思っています。お弁当などはおたよりでご紹介してきましたが、ひっそりと作ってリピーターが多かったのがわらび餅です。本わらび粉と黒糖を丁寧に練り上げ、とろけるような舌ざわりとコクの美味しいわらび餅に仕上がっています。お弁当とオードブルは1週間前、わらび餅は前日までのお電話でご用意できます。いろいろと規模を縮小しての営業にはなりますが、皆様に忘れられぬよう細々と続けていきたいと思っておりますので、変わらぬご愛顧よろしくお願い申し上げます。・お弁当、オードブル(1人前)税込¥1,620、¥2,160、¥3,240※どちらも2人前~お受けしております。・自家製黒糖わらび餅 小 税込¥1,080(10切)大 税込¥1,620(15切)吉平酒店よもやま話 海外ワインの動向が報道されて久しい昨今ではワイン業界は面白い動きを見せ始めています。それはこれまで海外ワインを輸入していたインポーターが日本ワインを取り扱い始めた事とボジョレー ヌーヴォーの高騰を受け日本ワイン ヌーヴォーなる試みが始まろうとしている事です。今回は変わりゆくワイン業界についてお話したいと思います。・2022 年の現状 既にご存知、または実感済みかと思いますが、円安、輸送費高などによりワイン業界だけではなく様々な物が値上がりし続けています。勿論ワインも例に漏れず高騰しており、それだけでなく入荷ペースも不定期になってきております。今は海外ワインの値上がりがピックアップされていますが、今後は日本ワインも値上がりを余儀なくされる事は確実です。・新しい日本ワインの動き 上記にもある通り、これまで海外ワインを輸入していたインポーターがリアルワインガイド(ワイン雑誌)との企画で日本ワインを取り扱う動きがあり、同時発生的に海外ワインの高騰を受けて日本ワインを始める、取り扱いを強化するインポーターが増えてきました。また、11月の第3木曜日に解禁となるボジョレー ヌーヴォーと同じ様に日本ワインでも日本ワイン ヌーヴォー(新酒)をリリースするらしいです。最近某ワイナリーの営業の方とお話する機会があったのですが、新しい試みを歓迎すると共に「やってみないと分からない」というチャレンジ精神でワクワクしているように見受けられました。勿論全てのワイナリーが新しい流れや試みに参加している訳ではなく、今まで通りを貫いて粛々とワイン造りを行なっているところも多くあるのが現状です。・吉平酒店として思う事 最近は観光や経済活動が活発になりそれに伴い人流も激しくなっています。当店も長野県外からのお客様が多いお盆でした。とはいえお盆は一過性のものですので、常連さん・顧客の方に今まで通り美味しいワインをご紹介していくつもりです。また、長野ワインに関しては、既存ワイナリーによる新しい動きや未だに増え続ける新規ワイナリーがある中ですが、吉平酒店としては変わらずアンバサダーをしているカンティーナリエゾー(高山村)を応援ですかね。とはいえ実は様々な長野ワインを取り扱っており、これからもアンテナを張りながら美味しい長野ワインを探していきたいと思います。急に周りが慌ただしくなり焦る気持ちがないとは言いませんが、ここからが取捨選択を迫られる踏ん張りどころの気がしますので、しっかりと営業をして買える限りは様々なワインを仕入れしていきますので是非店舗へお越しくださいませ。★コロナ休暇について★ SNSでもお知らせしましたが、先月8/27~9/6 までコロナ休暇をいただきました。療養ではなく休暇の理由としては、同居家族が陽性となり濃厚接触者という事で健康でありながら保菌の可能性がありお休みする事になりました。吉平酒店を開業して以来初めての11連休で何しようかなと考えましたが、正直経理やECサイトなど手が回っていない部分がありますので、吉平酒店の骨組みの部分を強化していきたいと思います。ただ、有り余るほど元気な娘も一緒に自宅待機なので、果たしてそこまで辿り着けるのか?という不安はありますが、出来る限りでやっていきたいと思います。ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します。
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イタリアの古酒をお肉と!!

少し前にSNSでご紹介したイタリアの赤ワインを試飲してみました。ワインは古くなれば古くなるほどネームバリューのある有名銘柄が安心感があり選ばれる事が多く、その典型がボルドーワインかなと思います。今回はイタリアワインでありながらスーパータスカ...
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一流は親族も一流?

久々のブログ更新となりましたが、今回は限定入荷したシャブリ(フランス・ブルゴーニュ地方の白ワイン)についてのご紹介です。Domaine Defaix Raveneau(ドメーヌ ドゥフェ ラヴノー)ラヴノーという名前にピンときた方もいらっし...
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吉平酒店だより 2022.8 この夏おすすめシャンパーニュ

 戻り梅雨の影響かすっきりしないお天気の7月でした。最近は雨予報のお天気を見る度に、どこかで災害が起きませんようにと思ってしまいます。近年極端な気候になってきたせいか、予想を超えるような雨や風に見舞われることが多くなってきました。「この位の雨なら大丈夫...」と思わずに早め早めに情報を取り入れ、自分や家族の安全を確保したいものです。とはいえすっきりしない7月でしたので、8月はカラッとした夏らしい天気になるといいなと思います。今年は2年ぶりに鉢盛山登山マラソンが開催となります。普段自宅から眺めているあの鉢盛山を走って登り、走って下りてくると聞くとランナーの皆さんには尊敬の気持ちしかありません。朝日村といえど真夏の日中は暑いので、走る方もボランティアの方も熱中症には気を付けて楽しんで頂きたいと思います。吉平酒店では8月のは暑くなるだろうと予想して、先月ご紹介したカヴァ(試飲しましたがコシパが良くおいしかった!)や¥3,500~お楽しみいただけるシャンパーニュなど(本当に)多数入荷しております。8月1日からセールも行っていますのでぜひこの機会におまとめ買い下さいませ。吉平酒店 Summer SALE!!!8月1日(月)~8月21日(日)まで店内ワインン表示価格より 10%OFF!!お待ちしております!馳走よしひらから大切なお知らせ先月号でもお知らせしましたが、2022年9月から家庭の諸事情により店内飲食をしばらく制限させて頂きます。今まで通りの営業形態での再開は来年以降になると思いますがそれまでの間、何らかの形で営業できればと考えています。ご迷惑をおかけしまうが、よろしくお願い致します。この夏!おすすめシャンパーニュ(詳しくは裏面のよもやま話をご覧下さい)吉平酒店よもやま話 先月に引き続き泡ものをご紹介しようと思うのですがその前に、最近は世間認知としても輸入ワインは輸送費、為替の影響で日本は割を食っているという印象があると思います。ですがインポーターや小売店も当然試行錯誤しますので、実はお買い得品がポロポロ転がっていたりします。(まぁそのせいで当店は段ボールだらけなのですが…) 今回はそんな中から王道のシャンパーニュ4 種類のご紹介です。・Carte Noire Brut NV / Champagne Thierry Triolet(税込¥3,500)(カルト ノワール ブリュット /ティエリートリオレ) ティエリートリオレはあのクリュッグ(高級シャンパーニュメゾン)に原料を供給しているクオリティの高いブドウを造り出すメゾンで、そんなブドウを使ったシャンパーニュを自社でも生産しています。シャルドネ65%、ピノノワール35%から造られふくよかさとキレの両方をお楽しみいただけます。・Melodie en C Blanc de Blancs Grand Cru Brut NV / Champagne Le Brun Servenay(税込¥4,950)(メロディ オン セー ブランドブラン グランクリュ / ル ブリュン セルヴネイ) コート デ ブランのグランクリュであるアヴィーズ、クラマン、オジェの3つの村のシャルドネから造られており、ふくよかさやリッチ感と共にキレのある酸が楽しめるなど骨太なエレガンスを感じられる夏にお薦めなシャンパーニュです。また、シャルドネ オブ ザ ワールド 2020 で銀賞を受賞しています。・Cuvée Sainte Anne Brut NV / Champagne Chartogne Taillet(税込¥5,780)(キュヴェ サンタンヌ ブリュット / シャルトーニュ タイエ) 密かにシャンパーニュ業界で話題となっている生産者で、現当主であるアレクサンドル シャルトーニュは大学時代にジャック セロス(高級シャンパーニュメゾン)のアンセルムに師事し学んだ事を自身のメゾンでも実践しており、メルフィというかつてグランクリュであった土地の個性を表現していると言われています。シャンパーニュではベーシックなシャルドネ45%、ピノノワール45%、ピノムニエ10%という3種類のブドウをブレンドしています。・Les Parcelles Grand Cru Extra Brut NV / Champagne Pierre Paillard(税込¥5,850)(レ パルセル グランクリュ エクストラブリュット /ピエール パイヤール) シャンパーニュで最もパワフルなピノノワールが生産されると言われているグランクリュの村「ブジー」を代表する老舗メゾンであるピエール パイヤールのシャンパーニュで、ピエール パイヤールの所有する複数の区画からピノノワール70%、シャルドネ30%をブレンドして造られています。パワフルなブドウの個性を表現する為か今回の中で最長の42 ヶ月の熟成を経てリリースされており、力強さやエレガンスに加え熟成による複雑さもお楽しみいただけるシャンパーニュです。どれもそれぞれの個性がありますので色々とお試しくださいませ。