ヴィンテージとは?

ソムリエ日記

抽象的なタイトルですが最近当店でキープしている2015年のワインをテイスティングした際に感じた事を基にまとめてみようと思います。

ヴィンテージとは?

ワインのエチケット(ラベル)に表記されている○○年というのがワインの話でよく聞く「ヴィンテージ」と言われるもので、そのワインの原料となったブドウの収穫年が書かれています。一部このヴィンテージ表記の無いワインがありますが、これは複数年のワインをブレンドされているものと考えていただいて問題ないです。

ワインはこのヴィンテージ表記によって特別なお酒になっている側面もあり、誕生日や記念日など節目をお祝いする際に節目の年のものがあると当時に思いを馳せて気分が上がりますよね!

ここに付随して言われるのがグレイトヴィンテージやオフヴィンテージなどその年のブドウやワインの出来栄えです。日本ではまだブドウの出来を重要視する段階ですが、海外のワイン造りの歴史が深いところではオーナーや醸造家の交代や移動などワインを取り巻く人的な環境変化なども含めてヴィンテージが語られますし、中には収穫量が評価の良し悪しに反映される事もままあります。

ヴィンテージ評価はどこまで信用出来るのか?

当店の考え方ですが、ヴィンテージ評価はあくまで目安です。
なぜ目安かと言うと、国や地域など大きい範囲での評価だからです。また、国によって格付け規定がありその全てに反映されている訳ではないのも目安という理由です。

実際にどういう風に活用するかというと、全然知らない造り手さんのワインを買うのであれば評価の高いヴィンテージを選んだり、元々定評がある造り手さんのワインを早く楽しみたいのであればオフヴィンテージを選ぶなどワインを選ぶ幅を広げる参考にされると良いかなと思います。

また余談ですが、ワイン好きの中には造り手の色を大事に考える方もいらっしゃり、いくら評価の良いヴィンテージでもその造り手の味わいのイメージにそぐわなければあまり受け入れられない事もあります。逆にヴィンテージ評価がそこそこでも、この地域、造り手は出来が良かったなんて事も日常的によくあるのがワインでもあります。

さてさて、事の発端に戻ります。

今回試飲したワインは前回もご紹介したことのあるこちらのワインです。

フランス・ブルゴーニュ地方の中では広域の格付けで、7年の熟成をしている事からそろそろ飲み頃かなと思っていたら…外観は落ち着きのある色合いで熟成を期待していたのですが、上がってきた香りにどうも還元的で若さが感じられ「???」と思いながら口に含むと…本当に7年経ってるのか?と思わせるフレッシュで力強い味わいとタンニンと酸が感じられました。印象としては前回ブログで紹介した1年前とあまり変わらない状態でした。

最近は若いヴィンテージのワインでも醸造方法によって色合いが落ち着く事がありますが、このワインは7年熟成していながらそんなワインに近しい印象です。この2つの違いを知る為には、未だカチッととした状態ですので酸化的な醸造ではない、ブドウの茎のニュアンスを感じないので全房発酵ではない、生産者について調べてみると100%除梗で新樽率が20%、アンフォラ(陶器のタンク)が25%、残りは古樽で14ヶ月間熟成させているなど、ワインを分析し様々な要素を削っていく事が必要です。そうする事で「レ ルトレ」という畑や2015年という年の姿が感じられるかなと思います。

まとめ

結果的には格付けの範囲を超える良いワインだなぁと思うと共に、熟成の経過をまだまだ楽しめる気の長いワインだと思います。また、このワインを飲んでいると「リリースしたては硬くて飲めない」なんて言っていた時代もあったなぁと、クラシックなワインだという印象を受けます。

既に一部のお客様はこのワインに気付いており、昨年末から動きが活発になりつつあります。また、2015年というバックヴィンテージですので当然追加はなく無くなり次第完売です。当店を訪れた際にまだ在庫がございましたら是非お試しくださいませ。

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