バローロ最北のヴェルドゥーノ村のスター 経過観察

ソムリエ日記

他のワインを試飲しているせいか前回の試飲から1週間が経ってしまいました…。ボトルに2/3残した状態で1週間ぶりの試飲です。ブログの更新はさらに時間が経ってしまいました…。

Barolo Verduno(バローロ ヴェルドゥーノ)

バローロはLa Morra(ラ モッラ)、Barolo(バローロ)、Castiglione Falletto(カスティリオーネ ファッレット)、Serralunga d’Alba(セッラルンガ ダルバ)、Monforte d’Alba(モンフォルテ ダルバ)という5大産地の村があり、更に細分化されたMGA(追加地理言及)が2000年代に認定された事でCannubi(カンヌビ)、Brunate(ブルナーテ)など単一畑から造られたクリュ バローロが注目を集めています。

このバローロの概要を見ると今回のヴェルドゥーノ村はマイナーな生産地域という認識かもしれませんが、地質的にはラ モッラやモンフォルテ ダルバにも続く“Marne di S.Agata fossili”(サンタガタ フォッシリ泥灰土)という約6〜7万年前に海から出現した石灰質粘土土壌です。(画像はフラテッリ アレッサンドリアのHPより)

この土壌により酸のキレがありエレガントでスパイシーな香り高いワインが生産されます。

フラテッリ アレッサンドリアのワインはバローロのスタンダードクラスである「バローロ ヴェルドゥーノ」から土壌の特徴が良く感じられます。

さて、1週間ぶりの試飲です。

抜栓から1週間後の試飲ですが、驚くほどに初日とさほど変わらない印象で香りも華やかです。よく新しいヴィンテージですと初日より抜栓数日後が華やかで柔らかくなる事がありますが、このワインは初日から華やかで親しみ易いスタイルで、数日経っても多少の変化はありますが全体のスタイルはそのままで楽しむ事が出来ます。

勿論全く変わらないという訳ではなく、抜栓直後は果実の香りが控えめ、日数が経つと余韻の酸の伸びがハッキリと感じられるなど色々と変化もお楽しみいただけます。

まとめ

バローロというとどうしてもお値段もするのでその分味わいに対する期待値が高くなってしまいますが、フラテッリ アレッサンドリアのバローロは親しみ易さがありながら果実味やタンニンも十分に味わうことができ、バローロ最北の産地ヴェルドゥーノらしい酸があるので若い内から安心してお楽しみいただけます。ただ流石の有名生産者だけあって本数が無いのが残念な点です。在庫がある内に是非お買い求めくださいませ。

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