クリストフ ジョリヴェの赤ワイン

ソムリエ日記

以前より何度かご紹介したことのあるクリスト フジョリヴェのワインですが、今回赤ワインが初入荷しましたので早速試飲してみました。クリストフ ジョリヴェとインポーターのユカセレクション御中については過去にワインと共にご紹介しておりますので、気になる方は下のリンクをご覧くださいませ。

まずは銘柄のご紹介です。

今回入荷したクリストフ ジョリヴェの赤ワインは、

・Marsannay Les Longeroies 2017(マルサネ レ ロンジュロワ)

フランス・ブルゴーニュ地方コート ド ニュイの始まりの村で、プルミエクリュ、グランクリュという格付けが無い為かリューディという畑名を冠したものが多い場所です。ちなみにこのレ ロンジュロワはその中でも法改正があればプルミエクリュに格上げされるのでは?と囁かれる畑の筆頭らしいです。

では早速試飲してみます。

グラスに注ぐと2017年という若いヴィンテージながら既に熟成したワインを思わせる褐色混じりのルビーの色合いで、グリオットチェリーやクランベリーなどのベリー系の果実のフルーティな香りが控えめながら感じられます。

口に含むと果実味がアルコールのボリュームと柔らかさと共に広がり、ドライなタンニンと甘みのあるスパイスが複雑味を与えています。また、どこまでもクリストフ ジョリヴェだなぁという様な印象を感じる抑制の効いた骨格とフレッシュな酸が全体を引き締めています。

今回はブルゴーニュグラス、15℃で試飲しましたが少し冷たいなと思うくらいでもしっかりと楽しめますし、また温度が上がっても元々骨格のしっかりしたワインですのでダレることなく上品に楽しむ事が出来ます。

食事との組み合わせは?

初日は肉じゃがとサンマの塩焼きというまぁなんともまとまりのない食事と合わせてみました。肉じゃがとはワインのスパイスのニュアンスもあり良かったのですが、サンマの内臓とはあまり良い組み合わせではなかったですね。

2日目はワインの持つ甘いスパイスと合わせて鶏肉の鉄板焼きと合わせました。狙い通りワインのスパイスのニュアンスが鶏ももとつくねとよく合っていて、つくねに含まれる生姜などの薬味との相性もいい感じです。

ワイン自体も初日より柔軟さがあり親しみ易くなりましたがクリストフ ジョリヴェ節と言ってもいい抑制の効いたスタイルは健在で、アペラシオン的にも華やかなタイプではないですがしっかりと中身が詰まった味わい深いワインです。

まとめ

クリストフ ジョリヴェの赤ワインは今回初めてご紹介しましたが、中身が詰まった良いワインです。また、ワインを飲んだ感覚からして全房発酵もしているのかなと思う甘いスパイスのニュアンスや穏やかな酸などが感じられ、純粋に楽しむのも分析するのも楽しいワインだと思います。是非お試しくださいませ。

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