鰻とシャンパーニュ

ソムリエ日記

年々暑い夏をもう少し乗り越えるべく暑気払いを行いました。夏のスタミナチャージといえばやっぱり鰻!暑さを吹き飛ばす泡!!という事で、鰻とシャンパーニュの組み合わせてみました。

Champagne Brice(シャンパーニュ ブリス)

シャンパーニュ ブリスはモンターニュ ド ランス地区ブジー村に拠点を構える家族経営のレコルタン マニピュランで、環境保全の認証であるHVE3を取得するなど栽培・醸造面だけでなく環境に配慮したシャンパーニュ造りを行っています。2019年よりシャンパーニュ屈指の醸造家クリストフ コンスタン氏がメゾンに参画し、より品質が向上したと言われています。

「HVE (Haute Valeur Environnemental)は「環境価値重視」という意味のフランスの農水省による環境認証で、耕作地を中心にその周辺に関するすべての環境に配慮した生産プロセスをレベル1~3までの段階で評価するものです。

Blanc de Noirs Grand Cru Extra Brut NV

今回のシャンパーニュはモンターニュ ド ランス地区のグランクリュであるブジー村のピノノワール100%から造られるブラン ド ノワールです。また、シャンパーニュ屈指の醸造家クリストフ コンスタン氏がメゾンに参画した2019年のブドウがベースワインとして使われています。

一般的にスパークリングといえばキリッと酸のあるタイプが好まれる傾向にありますが、このシャンパーニュは大らかという印象がよく分かるふくよかさがあり、ラズベリーやネクタリンなど赤ワインの様な果実のニュアンスが主体にあります。果実味は豊かで酸は穏やかというエクストラ ブリュットとは思えない重心の低さのあるシャンパーニュで、乾杯というよりは食中のシーンがよく似あう味わいです。

鰻の蒲焼き

鰻の蒲焼きは吉平酒店の同敷地内にある馳走よしひらで用意したもので、当店のある朝日村と姉妹都市になる愛知県吉良町から送っていただいた活きた鰻を捌き炭で蒲焼きにしたものです。

活きた鰻を炭で焼いただけあって、ふわふわトロトロでありながら香ばしさがあり、鰻の骨と頭を焼いて作ったタレと相まって最高な味わいです!!

シャンパーニュとの相性は?

シャンパーニュ ブリスのブラン ド ノワールは赤ワイン的な雰囲気があるので、鰻の蒲焼きの甘辛い味わいと炭の香ばしさとよく合っており、ふわふわトロトロの食感とシャンパーニュの大らかさもマッチして最高です。穏やかながら酸も内包されており余韻も軽やかでついつい食が進んでしまいます(笑)

まとめ

鰻とシャンパーニュの組み合わせはそれだけで贅沢ではありますが、折角楽しむのであれば黒ブドウ主体がお勧めです。また、今回の様なシャンパーニュはフルート型の様な細長い形状ではなく、白ワイン用ワイングラスの小ぶりなチューリップ型のボール部分がしっかりとした形状がお勧めです。是非お試しくださいませ。

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