今回は吉平酒店に新しい長野ワインの生産者が入荷しましたのでお知らせしたいと思います。
・496ヴィンヤード(シクロヴィンヤード)
東御市八重原(ヤエハラ)で元プロサイクリストがワイン造りを行なっており、ワイナリー名496(シクロ)とはフランス語で自転車を意味しています。なんともサイクリストらしい名前ですね。また、496は完全数らしいです。詳しくはHPをご覧ください。
さて、今回はそのシクロヴィンヤードの中からソーヴィニヨンブランを試飲してみました。
・パシュート ソーヴィニヨン ブラン 2020 樽発酵
樽発酵からそのまま樽熟成が行われているそうです。こう聞くと樽のニュアンスが強いのかなと思われるかもしれませんが、実は樽発酵のワインは木樽のニュアンスはそんなに強く出ません。
ややオレンジがかった外観に驚きつつ撮影をしていると、グラスから立ち上る華やかな香りがしっかりと感じられる実に香り高い白ワインです。
第一印象としては白桃やプラムなどの核果実のコンポートの様な香りですが、綿あめやハッカといった甘さや清涼感のある香りも感じられます。香りの印象から凝縮感のあるワインかなと思っていたのですが、口に含むとしっかりとした存在感はありながらも果実味が支配的な訳ではなく、ボディの強さや酸など全体のバランスが取れています。余韻はスッキリとしており前半を引きずらない構成になっているので、しっかりと時間をかけて楽しむというよりは気づいたら結構飲んでたという感じです。
(現にいつもは半分以上残してテイスティングを終えるのですが、今回は2/3飲んでしまって慌てて冷蔵庫にしまいに行きました 笑)
主張の強いワインも確かに魅力的なのですが、気付けば減っている親しみ易いワインも良いワインの条件かと思います。
基本的にはこのワインが何者かが分かっている状態で試飲をするのですが、正直事前情報が無い状態で試飲をすると、外観、ワインの持つ果実味の柔らかさ、ボディ、酸の穏やかさから甲州を選択してしまうかもという気がします。
当店の試飲の場合は特にワインに合わせて!という訳ではなく、日常の献立に合わせてみるというスタイルです。ちなみに今回は豚の角煮とオイスターソース炒めという中華メニューでした。
結果から言うと、豚の角煮とはまぁまぁ、オイスターソース炒めとはあんまりという印象です。
角煮とは脂に負ける事なく合わせられますが、酸が穏やかなので余韻のキレはイマイチでした。オイスターソース炒めはおそらくオイスター(牡蠣)との相性が良くないのか、余韻に少し生臭みが出ました。
残りのワインで今度は何に合わせてみようかな?
経過観察をしていきたいと思います。次回をお待ちくださいませ。
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