久々のブログ更新となりましたが、今回は限定入荷したシャブリ(フランス・ブルゴーニュ地方の白ワイン)についてのご紹介です。
Domaine Defaix Raveneau(ドメーヌ ドゥフェ ラヴノー)
ラヴノーという名前にピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、シャブリ地区の2大巨頭の一角フランソワ ヴノーの姪が元々シャブリ地区で800年ワイン造りを行なっているドゥフェ家に嫁いだ事によりドゥフェ ラヴノーとして現在ワインをリリースしている造り手です。
フランス国内ではミシュラン星付きレストランをはじめ、ルレ・エ・シャトー加盟レストラン等500軒に採用実績があるそうです。
Chablis 1er Cru Vaillons 2009(シャブリ ヴァイヨン)
ドゥフェ ラヴノーは日本への入荷があまりなく情報の少ない生産者ですので、実際のところはどうなのだろう?と思いながら家柄とヴィンテージから仕入れをしてみました。
「Vaillons(ヴァイヨン)」はプルミエクリュの中でも上位に挙げられるほどの有名な畑で、シャブリのイメージとは若干異なるかもしれませんが、柔らかく優美なスタイルの中に力強さのある白ワインが生産されると言われています。
また、2009年はブルゴーニュ地方の天候に恵まれたヴィンテージと言われており、長期熟成も期待出来ます。
百聞は一見に如かず
さて、ワインは様々なプロモーションにより高評価を得る場合がありますが、やはり飲み物ですし飲んでなんぼかなと思いますので早速試飲してみたいと思います。なんて良い口実なんでしょう(笑)
グラスに注いでみると2009年という13年の熟成を感じられるシャンパンゴールドの雰囲気のある色合いで、香りも熟した柑橘に蜜リンゴなどの果実、バニラや花の蜜など甘美なニュアンスが華やかに感じられます。口に含むと柔らかく存在感のある味わいが口の中に広がり、余韻にはピンとした酸味が伸びていきます。
シャブリというイメージからはこのヴァイヨンは少し芳醇過ぎるような気がしますが、そこはブルゴーニュの白ワインという枠をしっかりと捉えて美味しい白ワインです。
抜栓初日は熟成したワインという事で高めの12℃から、ブルゴーニュグラスでスタートしました。夏場なのでグラスの温度はみるみる高くなりますが、酸に支えられたワインですのでダレることなく楽しむ事が出来ました。
抜栓3日目
抜栓3日目は初日からコルクで栓をした状態で冷蔵庫でしっかりと冷やしてから試飲をしてみました。グラスでの温度は8℃からスタートです。
元々熟成した状態でスタートしていますので3日目でもあまり初日と変わらない雰囲気で、特に酸が目立つ事もなく美味しく楽しめました。また、温度が下がった事で夏場には嬉しい冷たい感覚もありワインの持つ芳醇さはやや控えめになりますが、全体のバランスは崩れることなくまとまっています。
合わせる食事は定番で!!
今回は鶏の唐揚げとゴーヤと塩昆布の唐揚げ、南瓜の煮ものという献立と合わせてみました。
鶏の唐揚げにレモンをかけるように白ワインを合わせるというセオリー通りで美味しく、ゴーヤと塩昆布の唐揚げはゴーヤが強調され夏らしい味わいでした。個人的には南瓜の煮物は唐揚げとの合わせよりワインの芳醇さが感じられ余韻もまとまっていて好きな組み合わせでした。
また、画像はありませんが別日に合わせたジャーマンポテトとも良く合って美味しく楽しむ事が出来ました。逆に和食の煮魚のような甘味のある調味料のニュアンスが強い料理とはあまり合わない印象でした。
まとめ
結果的に一流は親族も一流と言いたいところですが、今回の場合は嫁ぎ先も老舗だったので一概には言えないのかなと思います。ですがやはり畑やヴィンテージなどは考慮した方が無難な気がします。また今回は限定入荷なのが残念なくらい価格面では抑えられていて、熟成した白ワインを楽しみたいという方には扱い易くお勧めの1本です。是非お試しくださいませ。
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