Gran Pinot Noir 2014

ソムリエ日記

やっと落ち着いてきたかな?と2020年7月下旬に入荷したアルゼンチンのワインを試飲。

・Gran Pinot Noir 2014
(グラン ピノ ノワール)

生産者であるプレンタ・エステートは、カジュアルな「ラ フロール」、より品質を高めた「プレンタ・エステート」、更に区画や生産量を厳選した「プレンタ・グラン」と3種類のシリーズがあり、今回は最高ランクの「プレンタ・グラン」から少し落ち着いてきたピノ ノワール 2014を7月下旬に仕入れました。
開けたてからサクランボなど赤果実や品のあるドライローズ、バニラの甘やかな香りがあり、透明感のある瑞々しい果実味の後にはまだ若さのある酸と鮮烈なスパイシーのニュアンスが感じられます。

抜栓初日はハンバーグと!
力強いワインではなかったので、どうかな?と思っていたのですが、食事と合わせてもその透明感や瑞々しさは失われず、寧ろスパイシーさが食事を楽しくさせてくれます。

抜栓3日目は水餃子と!
初日はボルドーグラスでしたが、樽由来の甘やかなニュアンスが気になったのでブルゴーニュグラスにチェンジ。
サクランボなど赤果実や品のあるドライローズのニュアンスがより感じられ、ワインの持つ質感とスパイシーな余韻が水餃子の柔らかな食感とよく合いました。
このグランシリーズの圃場のあるウコ・バレーの土壌は、大きめの礫(まぁちょっと大きめな角の取れた石ですね)と砂が多く、粘土が少ないという典型的な扇状地の特徴があると以前セミナーで聞いていたので、このエレガントなスタイルがしっくりくる仕上がりです。
余韻にあるスパイシーなニュアンスは、おそらく20%行われている全房発酵の効果かなと思います!
以前にブルゴーニュの生産者も熟成した時に華やかな香りとスパイシーな骨格を得る為に行うと聞いた事があると思い出しました。
こんなに色んなニュアンスが感じられるのも、ビオロジックという厳密な有機栽培によって土壌などの栽培環境が反映されているらからかもしれません。
バックヴィンテージのため数量は少ないですが、面白いワインですので是非お試しくださいませ。

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