行楽の春にお薦めなシャンパーニュ ハーフボトル‼

ソムリエ日記

吉平酒店に新しくシャンパーニュのハーフボトルが入荷しましたので、紹介を兼ねて試飲をしてみました。

Champagne Lamiable(シャンパーニュ ラミアブル)

ラミアブル家は、シャンパーニュのトゥール・シュル・マルヌ村で最も歴史のある家族の1つで、有名なシャンパーニュ メゾンのローラン・ペリエ社から畑を譲ってもらった事から始まり、当時はぶどう栽培だけで、その全てをローランペリエに売却していましたが、大戦後に状況が一変し、1950年からシャンパーニュを造り始めました。厳格なリュット・レゾネで栽培し、殺虫剤も除草剤も使用せず、有機肥料を使用し、現在はビオ認定申請中。

2012年からは形式上ではレコルタン・マニピュランからネゴシアン・マニピュランとなりましたが、従来の造りや哲学は変わらず、しっかりと受け継がれ、今も多くの評論家等から常に高い評価を受け続けています。~インポーターAmz資料より~

・Terre D’Etoiles Grand Cru Brut NV(テール デトワール グランクリュ ブリュット)

昨年から?エチケットのデザインが一新され洗練されたシャンパーニュ ラミアブルの中で、今回試飲したTerre D’Etoiles Grand Cru Brut NV(テール デトワール グランクリュ ブリュット)は、ラミアブルのスタンダード キュヴェです。

この銘柄はヴァレ ド ラ マルヌのトゥール・シュル・マルヌ(グランクリュ)とモンターニュ ド ランスのブジー(グランクリュ)のピノノワール 60%、シャルドネ 40%のブレンド比率で、全体の60%が2018年収穫、40%がリザーブワインで造られています。親切にデゴルジュマン(澱引き)が記載されており、2020年9月に行われているので今現在で1年半瓶内熟成をされています。

いざ試飲です!

小ぶりなブルゴーニュグラス型のワイングラスで試飲したのですが、見た目にシャンパンゴールドの深みのある色合いで、華やかで複雑味のある香りがしっかりと感じられます。口当たりは柔らかく粘度があり、豊かな果実味とシャンパーニュらしいふくよかなボディの後にキリっとした酸が余韻を引き締めます。ピノノワールが主体のせいか、りんご(フレッシュな蜜入りリンゴやタルトタタンのようなキャラメリゼしたりんご)の印象が強く感じられます。

価格を考えると、高級感の感じられるコスパの良いシャンパーニュですし、ハーフボトルですので「飲み切れなかったらどうしよう…」というような心配もないかなと思います。また、2~3人集まった時の取り敢えず乾杯!にも調度いいサイズかなと思います。

今日は王道の組み合わせです。

今回合わせた食事は、お彼岸という事もあり天ぷらでした。サツマイモ、蓮根、舞茸、ピーマン、カニカマ、鱚、そして信州でお馴染みの天ぷら饅頭です。また、今回は天つゆ+大根おろし付きです。

シャンパーニュ単体ですと余韻の酸のキレがしっかりと感じられたのですが、食事と合わせてみると酸が穏やかに感じられ、しっかりとしたボディとも良く合って美味しく食事を楽しむ事が出来ました。

しっかりとした味わいのシャンパーニュですので、お肉との相性も良さそうです。ちなみにインポーターのテイスティングでは牛カツと合わせていました。やはりあっさりとした料理よりもしっかりとした料理との方がこのシャンパーニュには良いのかもしれません。

ですがしっかりとした高さの酸が内包されていますので、これ1本あれば行楽弁当を満喫出来るような気がします。桜の時期も近づいてきましたので、「行楽の春にシャンパーニュ」是非お試しくださいませ。

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