ソムリエ日記

バローロ最北のヴェルドゥーノ村のスター 経過観察

他のワインを試飲しているせいか前回の試飲から1週間が経ってしまいました…。ボトルに2/3残した状態で1週間ぶりの試飲です。ブログの更新はさらに時間が経ってしまいました…。 Barolo Verduno(バローロ ヴェルドゥーノ) バローロは...
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美しいオーストリアワイン 経過観察

前回お伝えしたプラーガーのグリューナーフェルトリーナーの経過観察をしてみました。ポテンシャルの高いワインこそ経過観察が面白いですよね。 Gruner Veltliner Wachstum Bodenstein Smaragd 2021 Gr...
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美しいオーストリアワイン

オーストリアワインと言えば「グリューナーフェルトリーナー」ですが、実はなかなか口にする機会の少ないワインかもしれません。しかも今回は「栄光のヴィンテージ」と言われる2021年の上品なグリューナーフェルトリーナーのご紹介です。 Prager(...
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バローロ最北のヴェルドゥーノ村のスター

最近入荷したFratelli Alessandria(フラテッリ アレッサンドリア)について御紹介したいと思います。バローロの生産者と聞いて真っ先に名前の挙がる生産者ではないので日本ではマイナーなのかなと思っていましたが、ピエモンテ地方でも...
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2022年の締めくくりはロゼ シャンパーニュ!

2022年は沢山の御愛顧を賜り誠にありがとうございます!今更年末の話ですがタイトル通り2022年はの締め括りは長野県独特の文化である「お年取り」とロゼ シャンパーニュにする事にしました。 02 Guillemette Rosé NV(ギュメ...
吉平酒店だより

吉平酒店だより 2023.1 2023年の抱負

 本年もよろしくお願い申し上げます。2023年は卯年ですね。年女なのでうさぎのようにぴょんぴょんと何事も前進してゆきたいと思ったら厄年でした...。まずはお祓いに行きたいと思います。吉平酒店もひとっ飛びに前進と思うのですが、創業以降跳ねるように進んできたわけではない私達なので、今年も着実に一歩一歩前にが合っているように思っています。コロナ禍、円安、世の中の動きは目まぐるしく変わってゆきますが、歩みを止めず前に前に進んでゆきたいです。  クリスマス寒波からの寒い年末年始となりました。年々寒さに弱くなり、寝る前には布団を布団乾燥機で温め、レッグウォーマーをし、首にはレンジで温めて使うあずき入りのカイロをして寝ています。寒いのはつらいですが、この寒さや由季があるからこそ春になった時に水が蓄えられ植物がしっかり芽吹く事ができるのかなと思います。しかし寒いものは寒い!風邪を引いても困る!のでしっかりと体を温め(加湿も忘れずに)寒い冬を過ごしたいと思います。 吉平酒店Winter Sale!! ~1月9日(祝)まで 店内ワイン表示価格より10%OFF!!! ※ワゴンSaleの商品は対象外となります Sale期間も残りわずかと!お待ちしております! 新春特別ワゴンセール!1月1日~売り切れまで 入荷未定のため在庫1本になってしまったワインや、ラベル不良のワインなどを集めたワゴンセールを行います。Winter Saleの10%OFFよりもさらにお得となっております。売り切れ御免のセールです。 掘り出し物もたくさん!ぜひ覗きに来て下さい。お待ちしております。 吉平酒店は年末年始休まず営業しております。OPEN10:00~CLOSE19:00 吉平酒店よもやま話  明けましておめでとうございます。2022年は格別の御愛顧を賜り何とか年を越す事が出来ました。もはや吉平酒店の備忘録ではないかと思いながら1年を振り返り、2023年はどうありたいかを抱負として残しておこうと思います。新年のちょっとした読み物にご覧いただければ幸いです。 ・2022年の振り返り  2022年で学んだ事は「最後まで何があるか分からない」でした。昨年は世の中の動き始めを感じたと共に、出産という家庭状況により馳走よしひらの営業形態を制限している身としては、歯がゆさを痛感した半年ほど(2023年もまだ続きますが…)でした。しかし、吉平酒店の方では新しいインポーターさんが数社増え、例年以上に希少な高価格帯ワインを取り扱い、イベント出店やワイン会が再開するなど嬉しい事も沢山ありました。一見順調そうに見えますが、想定よりも市場のレスポンスが鈍かったり遅かったりと、都市部と地方のスピード感と高揚感の差を感じた年でもありました。そして極めつけは冒頭にあるように、最後の最後実際に品物を納めるまでイレギュラーの可能性が往々にしてある事を学びました。 ・2023 年の抱負  新年明けたばかりという事もありますが、2023 年は飛躍の年になると期待しています。これは事業者として規模を拡大させるという意味ではなく、仕事内容の成熟や知名度の拡大といった事です。これを成功させるには「馳走よしひら」が必要不可欠だと認識しています。また、営業を再開させる際には当然休業時よりパワーアップしないと‼と感じており、コロナ禍に標準を合わせるのではなく、もう少し先の自分達を見据えて再開までの時間を過ごしていくことが肝だと思います。 ・仕事もライフワークの中の1つ  朝日村に来てから今年で8年が経とうとしています。同時に勤め人を辞めて自営業者となり、子供を授かり親になったりと、朝日村での日々は前職の年数よりも短いにも関わらず濃密な時間を過ごしています。時には受け入れられ、時には試されながら、御愛顧いただいているお客様に支えられここまできました。しかし、これからは表題にもある通り仕事最優先だった今までの働き方から、昨今よく聞くライフワークバランスというものに取り組み、仕事と同じ様に家族との時間も大切にしていきたいと思います。これには昨年から少しずつ取り組んでいますが、言うは易く行うは難しのことわざ通りで、単純に言えば効率よく稼ぐを実現しなければなりません。ただ物の利益率を上げるでは今の時代無理がありますので、「自分の価値を上げる」が必要となり、研究室的な意味でも馳走よしひらが要かなと思います。  さてさて、野望丸出しの吉平酒店並びに馳走よしひらですが、このお店面白いな!と思っていただけるように頑張っていきたいと思いますので、2023年も昨年と変わらぬ御愛顧を宜しくお願い申し上げます。
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癒し系オーナープライベート赤ワイン

世の中が動き始めたのか忙しい師走を過ごしています。そんな中イタリア・トスカーナ地方よりファットリア ラ レッチャイアの限定ワインが入荷しました。 Fattoria La Lecciaia(ファットリア ラ レッチャイア) ファットリア ラ ...
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吉平酒店だより 2022.12 2022年の振り返り

 気が付けば2022年も残すところあと1ヶ月となりました。11月はそんなことなかったのに、12月と聞くと急にあれもこれもしなければ!と今年の内にやらなければいけない事がポンポンと浮かんできます。私のやらなければならない事は、この前うっかり破いてしまった障子を張り替える事です。娘に「かか(母)、ここ破いちゃったね」と何度も言われる位ビリビリにしてしまったので、重い腰を上げて頑張ろうと思います。  皆さんの今年の内に!は何でしょうか?日に日に寒さも増してきて何かするにはおっくうになりがちですが、新しい年を気持ちよく迎えるために早め早めに片づけていきたいですね。 吉平酒店Winter Sale 12月19日(土)~1月9日(祝日)まで 店内ワイン全品表示価格より10%OFF!!! ※先月号でお知らせした総業特別ワイン3銘柄は対象外とさせて頂きます。 ご家族・お友達など集まる機会に美味しいワインはいかがでしょうか?お待ちしております!! 今月のおすすめワイン ドメーヌ カンタン ジャノ 高騰するブルゴーニュの救世主と言われるカンタン ジャノから3銘柄入荷しました。もちろん安いだけではなく、現地フランスのミシュラン星付きレストランでもオンリストされている実力派です。 ただ残念なのは本数があまりない事...。ヴィラージュ(村名)クラスは特に少ないのでぜひこの機会にお買い求め下さいませ。 ・ブルゴーニュ ルージュ2020 税込¥2,300 ・マランジュ ヴィエイユ ヴィーニュ 税込¥2,750 ・サントネイ プルミエクリュ パスタン2020 税込¥4,000 吉平酒店よもやま話  2022年も残り1ヵ月となりました。年々時間の流れが早く感じて年初めなんて思い出せないくらいです。また、2022年は日常や平常がいかに幸せなことかを感じるタイミングが多くありましたので、そんなことを含め少し振り返ってみたいと思います。 ・2022年を振り返る吉平酒店を取り巻く環境  2022年はワイン業界的にとって厳しい年となりました。原因は色々とありますが大きいものは、ウクライナ戦争と円安為替です。当店が主に取り扱うのはヨーロッパのワインですので為替というよりは船の航路に影響があり、通常よりも遠回りをして日本にワインが輸入されています。当然輸送費用が高くなりワインは値上がり、そこに追い打ちをかけるように円安為替により生活必需品が値上がりし、ワインはより贅沢品になりつつあります。 ・吉平酒店の現状と展望  吉平酒店の現状としては新しい国や生産者のスポット入荷が増えています。勿論定番の生産者は据え置きで仕入れをしていますが入荷本数が少なめです。理由としては、日本への割り当て自体が減っていて世界市場での国力の差が目に見えて世知辛さを感じています。そんな中、皆様からの御愛顧によりなんとか2022年を乗り切ることが出来そうです。ありがとうございます!  来年の展望としては、馳走よしひらの店内飲食と5月の試飲会をどんな形式か分かりませんがなんとか再開させたいという思いがあります。また、先月号でお知らせした当店PBワイン第2弾が来年11月に発売予定です!蓋を開けてみないとどうなるか分からないですが、2023年も引き続き吉平酒店を宜しくお願い申し上げます。 ~カンティーナ リエゾーがクラウドファンディングを実施中です~  当店がアンバサダーを務めさせていただいております信州・高山村にある家族経営の小さなワイナリー「カンティーナ リエゾー」が飾らない素朴な農村・農家のありのままの姿を感じて滞在していただく、イタリアのアグリツーリズモのようなファームステイを目指し、第一弾としてワインの販売施設の建設費用と既存のワイン醸造所に併設してテイスティングと飲食ができるショップの設備導入費用のクラウドファンディングを実施しています。  カンティーナリエゾーHPよりクラウドファンディングページへ行っていただくと私の応援コメントが掲載されています。そこに書かれている通りアグリツーリズモを何回も経験している私としては、この施設が完成して現地でワインを味わって欲しいという思いもありますが、職業ではなく生活の中にワイン造りがある家族と触れ合える機会はなかなかありませんので、応援もしていただきたいですし、完成した際には是非訪れていただきたいと思います。くどいようですが、カンティーナ リエゾーHPよりご覧いただけます!是非宜しくお願い致します!!
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吉平酒店だより 2022.11 創業6周年!

 朝日村は11月には言ってから紅葉がより鮮やかで山並みを眺めているだけで楽しい季節となりました。10月下旬に朝日村にある鉢盛山の初冠雪があったり、皆既月食があったりと、田舎という事もあり遮るものがなく自然の流れを肌で感じる日々をすごしています。やっぱりこの時期になると薪ストーブの有り難さが身に沁みます。また、薪ストーブを焚くと上に何か置きたくなって早速おでんを楽しみました。(笑)  さて、11月は吉平酒店創業6周年という節目の月です。日々は驚くほど速く過ぎていき、皆様に支えられて気付ば6年突き進むことが出来ました。いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。創業月でありながら「今月は吉平酒店だよりが出せないかもしれない」という焦りもありましたが、意外に何とかなるもので手書きを諦めパソコンで両面を書くことにしました。来月からは手書きに戻れるかな?頑張ります!  円安や物価高騰やらでワインの逆境が続きそうですが、これからも美味しいワインをご紹介していきたいと思いますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。  10月は私たち家族にとって家族が増えるという嬉しい出来事があり、それに伴い在宅ワーク期間が増えたのですが、10月下旬からは世の中の動きも活発になり数年ぶりにワイングラスを持ってワインを提供しに行くお仕事をさせていただき、11月5、6日は朝日村文化祭に出店しました。久々に人が集まる所へ行く機会だったので現場が楽しく、朝日村文化祭に関しては同じ村内にお住まいの方でもこの機会にしかお見かけしない方もいらっしゃるので出来る限り出たいですし、続けていくことで村内にこんなお店があるという事を知っていただければと思います。  馳走よしひらについては引き続き育休をさせていただき、お弁当やオードブルのみの営業とさせていただきます。  10月は忙しかっただけあって話題は沢山あり、10月28日にはアンバサダーを務めさせていただいているカンティーナ リエゾーに収穫をしに行ってきました。普段は全く収穫にはいかないのですが、3年ぶりにMINORIに続く吉平酒店PBワインを造るべく娘と収穫に行き、熟成をさせる木樽に絵を描かせてもらってきました。少しだけ詳細をお話すると、今回はMINORIを熟成させた木樽で熟成させます。MINORIは新樽の状態でしたがあれから3年経っていますので今年は3年樽での熟成となり、ブドウの出来も踏まえて全く違うスタイルのワインになる事は間違いなさそうです!リリースの際には必ずお知らせしますので来年までお待ちくださいませ。 吉平酒店よもやま話  今月は吉平酒店の開業年である2016年に因んだワインのご紹介をさせていただきたいと思います。吉平酒店的にはいつものフランス・ブルゴーニュ地方の赤ワインと、最近取り扱いが増えてきた新しい国の中からアメリカ・オレゴン州の赤ワインを計3 種類ご用意しております。  まずはフランス・ブルゴーニュ地方のワインからです。 ・Hugues Pavelot(ユーグ パヴロ)  同じブルゴーニュ地方サヴィニー レ ボーヌのトップ生産者の1人として名前の挙がるジャン マルク パヴロの息子さんであるユーグ パヴロが立ち上げたネゴシアンブランドです。実はユーグ パヴロは1999年からジャン マルク パヴロでワイン造りを行なっており、ユーグが加わる事によって品質が向上したとも言われています。そんなユーグが2016年に創業したという事もあり、当店としては親近感を覚え今回ご用意しました。 ・Chorey-Les-Beaune Les Beaumonts 2016(ショレイ レ ボーヌ レ ボーモン) 創業特別価格4,500円(税込)  平均樹齢50年以上のブドウをジャン マルク パヴロが編み出した黄金のレシピをベースにユーグの技術を加え造られた赤ワインです。6年の熟成を感じさせない若々しさのある赤果実が中心で、果実味の奥にはしっかりとした骨格も感じられます。  続いてはアメリカ・オレゴン州のワインです。 ・Boedecker Cellars(ボーデッカー セラーズ)  夫婦ともに醸造家であるステュワート(旦那様)とアシーナ(奥様)によってオレゴン州ウィラメットヴァレーに設立されたワイナリーです。ウィラメットヴァレーは世界有数の高品質なピノノワールが育つ有名産地で、ボーデッカー セラーズはその中でもダンディヒルズやシェアヴィンヤードなど厳選された畑のピノノワールでワイン造りを行なっています。 ・Pinot Noir Stewart 2016(ピノノワール ステュワート) 創業特別価格4,500 円(税込) 旦那様のステュワートが手掛けるピノノワールは赤果実中心の華やかさを感じられる透明感のある赤ワインです。エレガントさを求める方にはこちらがお勧めです。 ・Pinot Noir Athena 2016(ピノノワール アシーナ) 創業特別価格4,500 円(税込) 奥様のアシーナが手掛けるピノノワールは黒果実中心の力強さのあるどっしりとした質感のある赤ワインです。重さのある味わいがお好きな方はこちらがお勧めです。  今回ご紹介したワインはどちらも2016 年創業だったり、夫婦でワイン造りを行なっていたりと吉平酒店と共通点のあるものを選びました。しかも全てバックヴィンテージのピノノワールですので売り切れ御免‼というなんともウチらしい一期一会のワインばかりです。常連のお客様は来月下旬の年またぎセールの際にとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の3銘柄はセール対象外とさせていただきます。ご来店お待ちしております!!
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吉平酒店だより 2022.10 ボージョレワイン

 9月の台風の合間を縫って終わらせた稲刈りとはぜ掛けも、2週間待って脱穀となりました。5月から始まった田んぼも脱穀まで終わると一安心です。とはいえトラクターから草刈り、水の管理までほぼ父一人でしているので、田植えと稲刈りの手伝いだけの私達は大感謝してお米を食べています。っ今年は水の管理をいつもよりマメにしたおかげで実りが良く、収穫量の多い年になったそうです。 25年位前は私の家の田んぼの周りも皆お米を作っていましたが、今では休耕地もだいぶん増え昔の辺り一面稲穂の揺れる景色を思い出しては寂しく思います。最近では物価高で小麦粉やパン、油など普段の食卓に欠かせない物がどんどん値上がりしているので、買い物の時手が止まってしまう事もしばしば...。 日本人の主食でもあるお米を自分の家で作り、買わずに済んでいるという事は、このご時世とてもありがたく大切な事だと思います。父の代で米の自給自足を終わらせないように私達娘世代も頑張らねば!と 思いますが、まずは酒屋という本業をしっかりしつつ、来年は田んぼの管理もぼちぼち覚えていけたらと考えています。 今月のおすすめワイン 今年は日本初輸入となったブルゴーニュの名門ドメーヌ ルイ ボワイヨのクリュ デュ ボジョレーをご紹介します。 ・ムーラン ナヴァン ヴィエイユ ヴィーニュ2018 税込¥3,000 ヴィエイユ ヴィーニュというだけあって、平均樹齢75年のブドウから造られています。 ・ムーラン ナヴァン レ ルショー2018 税込¥3,330 今回3種類の中で最も樹齢が高い平均80年のブドウから造られており、充実した果実味に加えてスパイスの複雑美が長い余韻まで感じられます。 ・ムーラン ナヴァン レ ブリュセリオン2018 税込¥4,160 平均樹齢50-60年のブドウから造られており、今回3種類の中で最も奥深さやボリュームがありスケールの大きいワインです。 吉平酒店よもやま話  今回は新入荷したボージョレワインのご紹介をしたいと思います。例年ですと「ボージョレはヌーヴォーだけじゃないですよ!」という感じでご紹介することが多かったのですが、年々ボージョレヌーヴォーの人気も下火になり特にそこと比べる必要はないかなと思い、今回はしっかりと品質にフォーカスしてボージョレワインについてご紹介させていただきます。(ちなみに「ボージョレ」と「ボジョレー」の2つの表記がありますが、日本での表記なのでどちらでも構わないかなと思っていますが、当店としては「Beaujolais」というスペルなのでボージョレとしています。) ・まずボージョレとは?  あまり認知度は高くないですが、ボージョレ地区はフランスワインの銘醸地ブルゴーニュ地方の最南端に位置する立派な銘醸地ワインです。しかしながらその印象があまりないのは、ブルゴーニュ地方の花形であるコート ドールではピノノワール100%から、ボージョレ地区ではガメイ100%から赤ワインが造られるというブドウ品種の違いからかもしれません。ただこれはブドウ品種の栽培適地かどうかの違いで、ピノノワールは石灰岩を好み、ガメイは花崗岩を好むという品種特性に準じています。その証拠にコートドールとボージョレ地区の間にあるマコネ地区ではピノノワールとガメイの両方が栽培されていますし、歴史的にも1395年に時のブルゴーニュ公爵フィリップ・ル・アルディがガメイはコートドールでは平凡なワインしか出来上がらないという理由からガメイを植えることを禁止しています。 ・クリュ デュ ボージョレ  ボージョレ地区にはクリュ デュ ボージョレという10の村があります。このクリュ デュ ボージョレはボージョレ地区の中で特に品質が高いワインが生産され、中でも今回のムーラン ナ ヴァンは熟成能力が高い村だと言われています。当店としても他の生産者のムーラン ナ ヴァンを取り扱うほどこの村のワインが気に入っており、その理由としてマンガンを多く含んだ土壌から造り出される複雑味がありボディのしっかりとしたワインとなり、熟成するとボージョレ地区の地理的立地を表すようにイタリアのバローロとフランスのジュブレシャンベルタンの両方を兼ね備えたような滋味深く力強い素晴らしいワインになるからです。 (しかも価格は半分以下がザラにあるという嬉しい状況です。)(ムーランナヴァン名物の風車とブドウ畑↓) ・Domaine Louis Boillot et Fils(ドメーヌ ルイ ボワイヨ エ フィス) 上記にコートドールの話が出てきますが実は今回のボージョレワインの造り手は、ブルゴーニュの名門ボワイヨ一族4代目ルイ ボワイヨが祖父や父から譲り受けた畑でワイン造りを行なっています。また、ルイ ボワイヨの妻はギスレーヌ バルトというこちらもブルゴーニュの名門であり、今回のムーラン ナ ヴァンは2つの名門のサラブレッドである5代目当主クレマン ボワイヨがボージョレに根付いて造っているという力の入れようです。また、クレマン ボワイヨは2014年から両親と共にワイン造りに加わっていますが、今回のムーラン ナ ヴァン3銘柄は日本初輸入という特別なワイン達です。SNSでも載せていますのでご興味のある方は是非ご覧くださいませ。