スタイリッシュで大人なワイン造りを行なっているクリストフ ジョリヴェの新しいアペラシオンのワインが入荷しました。
・Saint-Aubin 2018(サントーバン)
個人的には好きなアペラシオンなのですが中には当たりはずれが大きいという方もいらっしゃる地域でもあります。
早速試飲してみました。
クリストフ ジョリヴェの白ワインは個人的に安定感があり、今回試飲する時も楽しみに冷蔵庫で冷やしてその時を待っていました。
グラスに注いでみると、一目で成熟したブドウから造られていることがわかるイエローゴールドの色合いからフレッシュフルーツの爽やかさのある果実の香りが感じられます。抜栓直後は少しモヤがかかったような雰囲気があり、還元的ですが次第になくなってきます。
最初に試飲した6℃の状態ですと、フレッシュ感のある熟したフルーツの爽やかさ、花の蜜やクリーミーなニュアンスが印象的で、余韻にかけてフレッシュで伸びやかな酸とアルコールによるボリュームや熱さのようなものを感じます。
全体的にフレッシュなワインといった印象ですが、色合いとのギャップがあるように感じました。
ワインは温度も大事ですね!
少しグラスに置いておき10℃で再び試飲をしてみました。
このくらいの温度になってきますと、色合いとの印象が釣り合ってくる存在感のある豊かな果実味があり、冷たい状態で感じたアルコールのニュアンスも無くなり全体がまとまっています。この状態でも伸びやかな酸は健在で全体を引き締め、この酸の雰囲気がクリストフ ジョリヴェらしさかなと再確認をしました。
アペラシオンとしてサントーバンはミネラル豊富なイメージだったのですが、このサントーバンはキレキレのミネラル感!という感じはなく、畑が傾斜の緩い位置なのかなと想像しています。とはいえ物足りなさというものはなく、ピュアな果実味の主張と酸が楽しめる美味しい白ワインです。
今日はブルゴーニュグラスで試飲をしましたが、冷たい状態ですと所謂ボルドー型をした小ぶりなワイングラスでも十分お楽しみいただけると思います。1杯または1本をゆっくりと楽しみたい方はブルゴーニュグラスの方がこのワインを堪能していただけるかと思います。
食事との組み合わせは?
今回は定番の組み合わせと挑戦的な組み合わせをしてみました。
まずは定番のグラタンです。
寒い季節にピッタリなグラタンが食卓に並びましたので合わせてみると、しっかりとしたベシャメルソース(ホワイトソース)との相性が良かったのですが、ワンポイントアドバイスとしては濃い目もしくはソースの量が多い方がワインのボディと酸との相性が良いように感じました。
また、挑戦的な組み合わせで名残のサンマの塩焼きと合わせてみました。
青背の魚は白ワインとの組み合わせが難しいと言われ、サンマなど内臓ごと食べる魚も苦味や臭みが出やすいと言われています。ワインと合わせてみると果実味が強調されますが、嫌なニュアンスはないという驚きの結果となりました。冷やしめの状態で合わせたのも良かったかもしれません。
まとめ
最終的な結果としてはスルスルと家族で1本空いてしまうほど美味しくワインを楽しむ事が出来ました!
このワインも他の銘柄同様に、アペラシオンに縛られないクリストフ ジョリヴェらしいスタイリッシュで大人なスタイルが感じられ、個人的にはワイン単体も良いのですが食事と合わせた時に本領を発揮するような造り手という印象です。また、数年熟成をした際に現状でも熟度をしっかりと感じる果実味と酸のバランスがどう変化していくかも楽しみです。是非一度お試しくださいませ。
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