当店初となるPBワイン「MINORI 2019 Merlot」がたくさんの方にご愛飲いただき、日々ご注文を配送していると…気付けば早くも1/4がなくなりそうな事態になっていました。
また有難い事に、美味しいかったからもう何本!というリピーターのお客様がいらっしゃり、最初はネーミング・見た目の可愛さ・記念にご購入いただいた方にも、ワインの味わいを気に入っていただけた様で大変嬉しく思っています。
折角ブログを始めましたので、MINORI 2019 Merlotについて詳しくお話しようかと思います。
MINORI 2019 Merlot 誕生まで…
オリジナルラベルのワインは世の中に沢山ありますが、ワイン専門店として既存の商品の顔を変えただけというのはやりたくないと思い、1年越しで収穫から関わらせていただきました!
2019年10月の台風被害は記憶に新しく、そこまで順調に進んでいたブドウの生育に影を落としました。当初から赤ワインが良いと考えていたので台風の時は期待よりも不安の方が大きかったのですが、リエゾーさんから連絡があり10月29日に収穫にお伺いすると、黒光りするくらいしっかりと熟したメルローがお出迎えをしてくれ、心配は杞憂に終わりました。収穫は友人家族と楽しく行い、ほぼ摘果することなく順調に収穫することが出来ました。
MINORI 2019 Merlotの製造をお願いしたカンティーナ・リエゾーさんは、ワイナリーのある長野県・高山村の環境とブドウ本来の個性をとても尊重されている方で、現代の一般的な醸造方法ではなくクラシックな醸造方法を実践されている造り手さんです。
今回もその拘りは遺憾なく発揮されており、木製のバケットプレスで搾汁されタンクの中へ。アルコール発酵後木樽へ移され、その後は自然発生的にMLF(乳酸発酵)が始まるまで木樽の中で休ませます。高山村はとても冷涼な地域ですので結局MLFは翌年(2020年)5月から始まり、ゆっくりと6月までの約2か月の間自然環境のままに続きました。
これは完成後に聞かされた話なのですが、MINORI 2019 Merlotにはとても贅沢な木樽が使われていました!MINORI 2019 Merlotは、フレンチオークの中でも高級なワイン用木樽の生産地域であるアリエの36ヶ月乾燥をさせた300リットルの新樽の中で約7か月間育っていました。
通常フレンチオークの新樽はバニラの香りやクリーミーな味わいなど甘やかなニュアンスがワインにまとわれるのですが、今回は乾燥年月や大きさの兼ね合いもあり木樽による甘やかなニュアンスは控えめでスパイシーなニュアンスをまとっており、正直リリース直前の樽からの試飲の時点でまとまりがあり美味しかったです!!
エチケット(ラベル)へのこだわり
通常オリジナルワインは生産者の顔が見えない場合がほとんどで依頼者の思いが前面に出ています。ですが、長野ワインという事やこの人に造ってもらったという素性もアピールしたかったので、カンティーナ・リエゾーのエチケットをイラスト・デザインされている山本香織さんにお願いし、カンティーナ・リエゾーのテイストを残しながら当店のオリジナリティを出して欲しいという無茶振りをさせていただきましたが、見事に願望を叶えていただきました!
唯一無二にこだわる
ここまでで暑苦しい思いはなんとなく伝わったかと思いますが、最後にこだわりをもう1つ。
初めてのPBワインを造るに当たり唯一無二にしたいという思いが強く、生産者・エチケットもそうなのですが肝心の中身にもこだわりたく、人生初めての1樽買いという大人買いをしました!!
つまり、今回のMINORI 2019 Merlotと同じワインは生産者であるカンティーナ・リエゾーにも存在しない完全吉平酒店オリジナルという事です。
また、ワインの醍醐味である熟成もさせていただける品質ですので、お手元でもしっかり熟成させて数年単位でお召し上がりいただくのも楽しいと思います。
ちなみに生産本数は391本です。冒頭にも書きましたが既に1/4は売れています。
気になった方はお早めにお買い求めくださいませ。
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