お値打ちブルゴーニュワイン ~白ワイン編~

お知らせ

年々価格が高騰する中でお値打ちなブルゴーニュワインが入荷しました。赤・白ワインが入荷しましたので、まず白ワインからご紹介します。

生産者 ドメーヌ ルージョ ペール エ フィス について

まずこのワインの造り手であるDomaine Rougeot Pare et Fils(ドメーヌ ルージョ ペール エ フィス)は、ブルゴーニュの白ワインの銘醸地ムルソー村にあり5代にわたりワインを造り続けている生産者です。ブドウ栽培を有機栽培で行い、醸造も天然酵母で行っています。また、酸化防止剤は瓶詰め時に最小限で添加しており、生産するラインナップの中には無添加のものもあるそうです。そのお陰で土地の個性がしっかりと表現されており、今回の白ワインもムルソー村らしさを感じられる1本となっています。2020年のワインからは「エコセール」という有機栽培の認証も表記されるそうです。

ブルゴーニュ コート ドール “クロ デ シス ウヴレ” モノポール 2019

・Bourgogne Cote d’or “Clos des Six Ouvrees” Monopole 2019
(ブルゴーニュ コート ドール “クロ デ シス ウヴレ” モノポール)
銘柄名がやたらと長く名前で敬遠されそうなのですが、実はとても大切な事が書かれていますので少しずつご説明していきたいと思います。

まず「Bourgogne Cote d’or」ですが、これはブルゴーニュ地方の中に別名「黄金の丘」と呼ばれている地域があり、当にCote d’or(コート ドール)がフランス語で「黄金の丘」という意味を表しています。つまりブルゴーニュ地方のコート ドールのブドウを使ったワインというのを表しています。

次に続く”Clos des Six Ouvrees”(クロ デ シス ウヴレ)ですが、Clos(クロ)は壁や塀を表しており、Six(シス)はフランス語で「6」の事です。最後にあるOuvrees(ウヴレ)は中世の時代に農夫が1日に耕せる畑の広さを意味するようです。意味を整理すると、農夫の方が6日間で耕せる塀に囲まれた畑となります。

上記についてよく分からない事が書かれていると感じる方も多いかと思いますが、最後のMonopole(モノポール)が全てを解決してくれます。まず Monopole(モノポール)ですが、「単独所有畑」を表しており、この畑はこの生産者しかワイン用のブドウを栽培・醸造をしてはいけませんというものです。という事は、どこを単独所有しているかを示さないといけません。つまり “Clos des Six Ouvrees”(クロ デ シス ウヴレ) は単独所有の畑の名前なのです。

銘柄名を整理すると、ブルゴーニュ地方コートドールにあるこの畑はルージョしか所有していませんという事が銘柄に書かれているのです。

上の地図はムルソー村の市街地なのですが、真ん中に白く囲まれた場所があるかと思います。ここが今回のワインが生産される畑の位置です。本当にムルソー村の中心近くにあるのがお分かりいただけると思います。ではなぜこんな位置に畑があるのか?ですが、ここには果樹園用としてオスピス ド ボーヌ(無料で貧民の病気を治療する施療院)が所有している地下セラーがあり、そこを購入した際に果樹園もついてきた為、当然ルージョしか所有していませんのでモノポール扱いということみたいです。

まとめ

このワインは立地条件的にもポテンシャルの高いワインなのですが、広域のブルゴーニュワイン扱いとなった事で価格が抑えられお値打ちな白ワインとなっています。

ワインには色々な物語があり、それを知ってワインを楽しむのもワインの楽しみ方の1つだと思います。小さな畑なので生産本数は少ない為、気になる方はお早めにお買い求めくださいませ。

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